花霞の薔薇たち

 

    

Polyantha

 

のちのミニチュアやフロリバンダ

の前身になる系統。

ポンポン咲き、平咲き、

色々な形がありますが、

みな本当に沢山の花をつけてくれます。

「可愛い」という言葉が

一番似合う薔薇だと思う。

 

 Cecile Brunner 

1881年 フランス

“Sweetheart Rose”というニックネームを持つのが頷ける。

枝がしなやかで棘も少なく、扱いやすい。

つるの方は5月に咲いたあと

返り咲きをするかしないか程度なのですが、

こちらは秋でもささやかに咲いてくれました。

これもずっと気になっていていつか欲しいなと思っていたバラです。
ロンドンにいったときに、

ポートベローマーケットにあるお宅で見事に咲いていたのを見て、

やっぱり欲しいと思ったのです。

 

ポートベローマーケットにて。

レストランでお昼のを食べるのが面倒くさくて、市場でトマトを買って丸かじりしました。

 

ステムが長いのでブーケも作りやすいですが、

花保ちはそんなに良くはないので、

五分咲きくらいのものでまとめるといいのかも。

このバラで花嫁さんの花の冠を作ったらいいかも!

 

 

 

 

The Fairy 

1932年イギリス 

ピンクの小輪八重の房咲き。
妖精の名のごとく、ミニのように小さくて愛らしい

 

砂糖菓子のような花を他のバラ達よりもちょっと遅れて

6月頃に沢山付けてくれます。

 

そして、真冬でもぽろぽろと咲いている。

 

めちゃめちゃ丈夫な妖精である!

鉢植えにしていろんな所に咲かせたい。

棘も少な目で扱いやすい。

これも香りがあったらどんなにいいかと思う。

 

花びらがしっかりしてるので、

ドライフラワーにしてみたらとても綺麗に出来ましたよ!

5月にわぁっといっせいに他のバラたちが咲いて、

それが一段落して庭やベランダが淋しくなった頃に、

ちょうどこのバラが満開になってくれるので、

一層存在感が感じられるのかな。

ちゃっかり妖精でもあるThe Fairyです。

Fairlyはただいけるだけでなく、

色々にアレンジしたくなる薔薇。

 

【交配親】 

Paul Crampel × Lady Gay

● 2代目 河津バガテルにて購入(2012)

 

 

Anne Marie deMontravel 

1879年 フランス 

作:Joseph Rambaux

 ミニバラよりも小さな白い八重の四季咲き。
香りは殆どなく、「病気や虫にやられやすい」
との通り、すぐに虫に喰われたり、

雨でつぼみが開く前に茶色くなってしまうので、

最初の春はなかなか写真が撮れずにいました。

 

5月の中旬くらいに一度咲いて、

あとは時々返り咲きするといった感じで、

決して派手ではありませんが、

庭やベランダに一鉢あると淋しくないかな、

といった風な可愛らしい薔薇です。

忘れな草やパンジーなどのブルー系の花との相性も良い。

 

気になっていたバラの一つですが、

なかなか出会うチャンスがなく、

ある時、近所のお花屋さんでみつけた接ぎ木の新苗でした。

これは5月の様子ですが、

夏の間も細々と咲いてくれていましたし、

12月でもスプレーでたくさん咲いています。

 

雨に濡れる姿はスズランみたい。

棘はありますが、そう多くはありません。

花に似つかわしい、細くしなやかな枝振り。

花の大きさは2cmにも満たないです。

 

 

 

Yesterday 

1974年 イギリス

作:Harkness

四季咲きの小輪平咲きランブラー。
ライラックピンクが美しく、甘い香り。

Beatlesが好きなので何となく買ってしまった

感じがしないでもない。

 

最初の2年はシュートは出るものの、

虫のせいであまり咲いてくれなかった。


でも、無農薬で頑張り続けて、

翌年はたくさん咲きました!

細い茎ですが枝が何本もしだれるように出ます。


ビビッドな紫ピンク。

一枝咲いても遠くから目立ちます。

 

 

ラベンダードリームと花の形がよく似ていると思ったらイエスタデイが親だって。

どうりで・・・そして面白いことに、

イエスタデイの親は私の好きなバレリーナ!

 

やっぱりね、お気に入りのバラたちはみんな親子だったんだね。

でも丈夫さ、花付きの良さから言ったら

ちょっと親にも子にも負けてますよ。

しだれるように咲きます。 

 

【交配親】 

(Phyllis Bide × Shepherd's Delight) × Ballerina 

 

 

Sne Prinsesse 

1946年 オランダ 

純白のコロンとした小輪房咲き。
「ディックコスター」の枝変わり。

耐病性、耐暑性もあり、とても丈夫とあります。

白雪姫という名前の通り、可愛らしい純白のバラで、
3~4cmの花なので、一見ミニバラのよう。 

50cm×50cm 香りは微香。

もうだめかな~、と思ってもまた新芽を出してくれる丈夫な
ところが嬉しいお姫様でしたが、小さい薔薇はやはり弱い

みたいで、いなくなってしまいました。

 

 

 棘はありますが、そう多くはありません。

花に似つかわしい、細くしなやかな枝振り。

 花の大きさは2cmにも満たないです。

 

さて、花霞のこれまで育てた薔薇図鑑シリーズ

いよいよつるバラ編です。

これまでもつるバラが多かったけれども

”ランブラーローズ”と言われる良く伸びるつるバラ。

 

花霞はつるバラが好きなので、かなりの数になります。

途中で他の記事が入ると思いますが

カテゴリー「ROSE」で見ていただくと

薔薇の記事だけになりますので良かったら

お付き合いください。

 

花霞