今月、またバレエの舞台に立つことになり、

 

今は最後の仕上げというか、

 

照明下見を終えて、広いスペースで動いてみて

 

改善点がたくさん見えてきて、

 

今できる最高を頑張ろうと思っている次第。

 

 

思いかえせばこのスタジオの最後の発表会は

 

2014年のシルフィード。

 

 

ちょうど10年前になります。

 

この時はこれを最後に辞めることを誰にも言わずにいて

 

本番で踊りながら心の中でみんなに

 

”今までありがとう”と思いながら踊っていたのでした。

 

 

姉にだけは伝えたのでわざわざ遠くから観に来てくれて。

 

(お花はこれまでお疲れ様と姪っ子達から)

 

そして翌日、スタジオの衣裳片付けのあと、

 

先生にお伝えしたのでした。

 

 

 

またみんなと同じ板の上にあがるとは想像もしていませんでした。

 

辞めた後も勉強会などでカメラマンになって写真を撮ったりしているので

 

まったく会わなかったわけではないけど

 

照明下見では踊り手としてかつての同志にも会えて

 

懐かしいやらなんやら。

 

眠りの宝石。しごかれ組。

 

最初に歩いて出ていくだけで何度も音を止められたよね。

 

シンデレラの星。

 

この時は膝を傷めていてしゃがめなかったけど、ぎっくり腰を始め

 

捻挫や尾骨骨折、本番で完全な状態だったことなどほぼ

 

なかったのでそれは特筆に及ばず。

 

最初の音が星の瞬きのようにきれいで小さくて繊細で

 

みんなの呼吸を合わせるのがとても難しかった。

 

白鳥。

 

小さい頃から親戚のおばちゃんの家でレコードをかけて

 

一人で全部踊りまくっていた。

 

一回でも経験できて良かった。

 

「顔だけ白鳥ね」と先生に言われたのを覚えている。

 

ストーリーに入りすぎ。

 

 

ジゼル。

 

数あるコールドの中ではダントツきつかった。

 

軸足がずっと同じ側で立っているのでお尻がとれそうなくらい痛かった。

 

ヒラリオンのところは楽しかったけれど。

 

 

ドンキのロマ。

 

これはかなり最初の頃。

 

まだ私がジャズダンサーということをみんな知らなくて

 

「トウシューズを脱いでヒールを履いたら

 

水を得た魚のようになった」と言われた最初の作品。

 

 

ゲーテパリジェンヌ。

 

これは二回目の公演だったかな。

 

このカンカンの衣裳をミシンで縫うお手伝いもしたけど

 

どこまでもどこまでも縫っても縫っても

 

終わらなかったのが懐かしい。

 

初回公演かな?

 

くるみ割り人形。私は花ワル、中国、ロシア、マトリューシュカ、

 

いろいろおもちゃ箱みたい。

 

 

これも公演。先生の創作の「マスカレード」。

 

発表会で一度やったものを「作品として面白いから公演でも」という

 

ことでゲストをお迎えして再演。

 

最後のリフトが高くて面白かった。

 

 

 

いくつか昔のブログから引っ張り出してきましたが

 

とにかく

 

数え切れないくらいいろんな作品をみんなで踊って来て

 

技術だけでなく、

 

舞台で踊るための大切なことを先生方にたくさん教えていただいた。

 

 

 

リハーサルでもこれまで教わった数々のことを思い出しながら

 

動かない体にエンジンかけてます。

 

 

しばらく大きいジャンプとかやってなかったから

 

体が重い、重い。

 

そして今回は

 

何十年ぶりかで共演となった友達がいます。


 

一緒にバレエを習っていたとき、私は19か20くらいで

 

彼女はまだ小学生だったから・・・

 

お姉ちゃんみたいに思ってくれている。

 

あれから同じスタジオで踊ることはなかったので

 

今回はほんとうにサプライズというか。

 

あれからずっとクラシックバレエを長年踊って来た

 

彼女と一緒に踊らせてもらえるのは嬉しい限りです。

 

そしてもう一人


 

私のやっていたスタジオの発表会では賛助出演していただいたことはあるけど

 

ずっと一緒にお稽古してたのはオープンクラスだったから

 

舞台とかはなくて、同じ作品を踊ることはなかった友達。

 

今回初共演。

 

 

振りを合わせたり、音のとり方を確認し合ったり

 

二人ともさすがだなあと感じることは多々あり。

 

こういう事でもなければ一緒の作品で踊ることはなかったので

 

ありがたいです。

 

 

出演を決めてから一ヶ月とちょっとですが

 

決めてからは頑張って稽古の数を増やしているので

 

少しずつ体の感覚が戻りつつあります。

 

やっと脳で命令したのが体が言うこと聞いてくれる感じです。

 

「踊っている」という感覚が出てきました。

 

 

今の自分がどうであるかと言うことよりも

 

その場にその時、

 

踊り手として参加をすることが大事だと思ったので

 

決めたわけですが、下見の日、更衣室で

 

やはり十数年ぶりで会った仲間の一人と

 

話していたら同じことを思っていたようで、

 

昔一緒に踊っていた人達がそこに集まるのは

 

みんな同じ気持ちなんだと確信しました。

 

 

当日、美しい花が舞台にたくさん咲きますように。

 

 

 

久しぶりに登場Angel