2023年6月

 

念願の夏のフィンランド。

 

何年前からだろう、ずっと夏至のフィンランドに行きたいと

 

思いながらなかなか予定が空けられなくて、

 

そうこうするうちに世界中の国と国に線が引かれて行き来が出来なくなり、

 

そして去年の秋、やっと復活。

 

 

 

ロシアの上を飛べないから北極圏まわりだったのが感動的だった。

 

が、もう何度も通っていると感動が薄れてきた・・・

 

これだから人間ってヤツは。

 

 

**

 

夏のフィンランド、キーワードは

 

『沈まない太陽』

 

どんなだろう、ずっと夜も明るいって。

 

今年のお正月明けに日本に戻って、一ヶ月たつかたたないかのうちに

 

さっさとチケットを取ってしまった。

 

 

早いほうがたいてい安く買える。

 

 

フィンエアでずっと行っているので気付いたらかなりポイントもたまっていた。

 

嬉しい。

 

チケットからしてもうワクワクする

 

 

 

 

最初の旅の時からフィンエアには色々お世話になっているのでこれからも

 

乗ります、よろしくお願いいたします。

 

序章が長くなりました。

 

はい、はじまりはじまり。

 

 

 

 

 

 

    

不機嫌なMちゃんとヘルシンキで再会

 

今回、ヘルシンキからまた国内線でイヴァロに飛ぶことになっている。

 

でも、その待ち時間が7時間ちょっとあったのでヘルシンキの街に繰り出そうということになった。

 

 

私は最初のうち、ヘルシンキ空港がヘルシンキの駅と同じだと思っていた。

 

いつも国内線でOULUに飛んでいたのでそれでも支障はなかったのだ。

 

でも去年空き時間に友達のPくんとヘルシンキめぐりをすることになった時、

 

空港はVantaaという駅にあってヘルシンキの駅はそこから電車で30分くらい

 

ということを初めて知った。

 

 

さて、一人でヘルシンキの街で何をしよう・・・

 

カフェでお茶とか飲むのがあまり得意じゃないので

 

(森で花を見たり湖で泳ぐ方が得意)

 

市場に行くことにした。

 

有名な方の市場は前にPくんと行ったので

 

そこでジャムを買ったんだった。

 

Hakaniemi marketに行くことにした。

 

ここの方が少し値段が安いとか観光客よりも地元の人が多いとかいう記事を見かけたので

 

私好みかもしれないと思った。

 

 

一人でも行けると思ったんだけど、

 

相棒Mちゃんに声をかけてみた。

 

Mちゃんがヘルシンキ嫌いなのは重々わかっている。

 

でもダメ元で・・・

 

 

それが何の間違いか?

 

「ヘルシンキは腹の底からダイキライだけど、短時間歩くなら悪くないかもしれない」

 

などという返事が返ってきた。

 

やった!

 

気が変わらないうちに話を進めよう。

 

 

それからヘルシンキで会うまで(会った後も)ずっと

 

「なんで俺がヘルシンキなんかに行かなくちゃならないんだ」と

 

ブツブツ言っていたけど、1回約束したので撤回禁止だ。

 

 

私の方が早く着いたのでMちゃんが仏頂面で向こうから歩いてくるのが見えた。

 

おーい!ここだよ~

 

半年ぶり~

 

感動もなにもない様子で「2時間しか寝てない」とか文句を言っていた。

 

早く寝ないからだよと言いたかったけど、いつも3時に寝る人が

 

5時台の電車に乗って来てくれたのだから感謝だ。

 

 

 

    

ユハンヌスでガラガラのヘルシンキ

 

 

 

荷物をロッカーに預けようと思ったら前に使ったところがクローズになって地下に移動になっていた。

 

写真を撮ったのにGoogleの事情で初日の写真とvideoがほとんど消えてしまった。

 

かなりショック。

 

勝手にバックアップとっておいて容量が足りないと毎日脅しメールが送られてくるのには困った。

 

とにかく

 

新しい地下のロッカーはコインではなく、クレジットカードが使える。

 

    

サイズSのロッカー

6時間で5.90€

 

※サイズと時間により金額は変わる

ちなみにSでも大きな旅行用ショルダーバックがすっぽり入る大きさ。

 

 

外に出ると人が殆どいなかった。

 

Mちゃんも驚いていた。

 

ヘルシンキがこんなにガラガラで人がいないなんて。

 

ユハンヌスでたくさんの人が田舎に帰ったり、ヴァケーションで旅行しているんだね。

 

ヘルシンキエリアの地下鉄やバス、トラムのワンデイパスをHSLのアプリで買ってあるので

 

電車で行っても良かったけど、散歩がてら歩くことにした。

 

 

    

フィンランドに旅行するなら交通系アプリをダウンロードしておくと絶対便利

 

HSL:ヘルシンキ周辺をブラブラしたい人

VR:空港から遠い街に電車で行く人

 

 

ハカニエミマーケットまで20分で歩けた。

 

思っていたよりも肌寒い。

 

朝7時くらいだったからかな。

 

 

    

苺の香りのHakaniemi market

 

 

マーケットは苺の香りに包まれていた。

 

 

山積みの野菜達。

 

今は苺とヘルネ(豆)が旬だ。

 

フィンランドの苺は良く熟している。

 

スコップですくって一パックいくらという感じで大きさもまばら。

 

とても自然体。

 

日本のお座布団しかれた同じ顔で列を揃えて並ぶおすまし苺たちとはちょっと違う。

 

 

ブースの屋根には白樺の枝。

 

夏を祝う人々の気持ちが伝わる。

 

こんな感じで白樺の枝を束にしたヴィヒタも売っている。

 

これでサウナの中でパシパシ体を叩くのだ。

 

 

森の国だけあって、木で何かを作る。

 

生活の中に木がたくさんある。

 

 

 

”hyvää juhannusta” 「ユハンヌスおめでとう」

 

の声があちこちで飛び交う。

 

ハーブもたくさん売っていた。

 

 

 

 

テントの中ではおじさんバンドが楽器を奏でていた。

 

ユハンヌス気分を楽しむ。

 

りんごのペストリーとルイボスティー(フィンランドではポピュラー)で軽く腹ごしらえ。

 

中の建物にも入ってみよう。

 

このレンガの建物が目印。

 

1Fが食料品で2Fが雑貨、工芸品。

 

やっぱりパンはどれも美味しそうだね。

 

主食がパンだけにいろんな種類がある。

 

サラダも美味しそう。

 

お隣のノルウェーからも魚介が安く手に入るんだろうね。

 

サーモンもいろんな種類がある。

 

フィンランド人は生でサーモンを食べる習慣がもともとない。

 

焼いたり、スープにしたり。

 

それがどれも美味しいんだよ。

 

2Fの素敵な雑貨屋さんの写真も撮ったはずなのに消えてた。

 

 

InstagramにHakaniemi marketの外のブース動画と写真を載せているので良かったらそれもご覧下さい。

 

 

UPしておいて良かった。。。

 

 

 

 

    

1€ 160円

 

どんどん円が下がっているので今回は1€が160円。

 

おさえていかないとね。

 

それにスーツケース一個の重さ23kgがリミットだからそれをオーバー

 

したら持って帰れないしね。

 

(フィンエアは23kg×2個)

 

 

    

汗をかかない女

 

日本に比べたら大変過ごしやすい。

 

涼しいからかなり歩いたけどほとんど汗も出ていない。

 

私が汗をかくのは本気で稽古したときと畑仕事したとき。

 

 

ふと見るとMちゃんが大汗かいている。

 

「暑くないの?」と驚いていた。

 

キミ、そんなんじゃ夏の日本には来れないよ。

 

ふふふ

 

 

街には緑が普通にたくさんあって意外なことに薔薇があちこちで咲いていた。

 

 

可愛らしい原種の薔薇。

 

これだけ土があれば都市でも熱風は吹かないよね。

 

コンクリートやアスファルトが多ければ多いほど暑くなる。

 

 

 

    

携帯の充電難民

 

意外だったのがスマホの充電が出来るところが少ない。

 

小腹が空いたのでSubwayに入ったけど、充電できるところがなかった。

 

バッテリーがなくなってくると電車のチケットが見れないのでピンチである。

(すべてスマホでできる=スマホに何かあったら何もできない)

 

節約してなるべくGoogleしないようにした。

 

 

この洋梨のジュースがめちゃくちゃ美味しかった。

 

ふだん私はファーストフードに入らないのでよくわからないから

 

Mちゃんのマネしてチキンの照り焼きにした。

 

レタスとトマトとコーンもトッピング。

 

「え?コーン?」とMちゃんは驚いてたけど。

 

 

 

    

フィンランドの別の顔

 

歩いていると何やら行列。

 

フィンランドにしては珍しい。

 

「何の行列?」と聞くとなんと食べ物の配給の列らしい。

 

若い人が多いようにも見える。

 

こどもを連れたお母さんもいる。

 

国が支援しているとMちゃんが言う。

 

こんなにご飯が食べられない人達がたくさんいることにかなり衝撃を受ける。

 

日本でも実はご飯を食べられないこどもたちがたくさんいて

 

それを支援しているのは国じゃなくて一般の人や団体だったりするんだけど。

 

とにかく200人は並んでいたんじゃないかと推測する。

 

パッと見ると何かのセールに並んでいるみたいに見える。

 

つまり、「特別な人」に見えないということだ。

 

私と同じ、普通の人がご飯を買うお金が足りない。

 

田舎の方と比べてヘルシンキは外国人が多く、

 

いろいろな問題も抱えているだろう。

 

この国に来るたびに本やネットで見ているだけでは知ることが出来ない

 

何かを見たり聞いたりする。

 

 

 

 

 

    

ヘルシンキ大聖堂にぶちかましにいく

 

意外に近かったので大聖堂に行くことにした。

 

やっぱりヘルシンキといえばここ。

 

Mちゃんが今年の2月頃「ヘルシンキ?大聖堂の階段の前で写真撮ってインスタ載せるんだろ?」

 

と言ってきたのを思い出す。

 

その日の夜インスタ載せてたの自分じゃん。。。

 

 

ほんと、ありがとね。

 

眠いのに暑いのに忙しいのに来てくれて。

 

 

一旦ヘルシンキでお別れ。

 

Ivaloから戻ったらまた会おうね。

 

 

 

    

運がいいのはいつものことだけど

 

自分で言うのもなんだけど、私は運がいい。

 

人に言わせると「なにか持ってる」そうだ。

 

とても小さな事だけど、それでも嬉しい。

 

 

空港まで電車で戻るのにローカル線に乗るために地下に降りたものの、ホームがどれだかわからない。

 

電車の時間までそんなに余裕はない。

 

ちょっと焦る。

 

近くを歩いていた男性に尋ねると”Follow me”というのでついていった。

 

”Will you go to airport as well?”

(こういう時は間違ったらいけないのでフィンランド語ではなく英語になってしまう)

 

すると

 

”Yes,but back to Helsinki again, around"

 

ふぅ~ん。

 

誰かのお迎えかな?

 

ホームの先頭までズンズン歩いて行く。

 

さすがに電車の隣の席に座るのも何なので少し手前でお礼を言う。

 

すると、その人、運転手さんだった!!

 

普通の服だったけど?

 

とにかく一番信用できる人に道を尋ねたことになる。

 

 

 

前に空港行きの電車を訊ねた人が嘘?をついて違う電車に乗っちゃったことがあるから

 

用心してたけど、今回はラッキーこのうえなし。

 

 

 

    

Ivaloへ

早めに空港に戻って良かった。

 

荷物を預ける前にスーツケースを計ると23kg超えていた。

 

やり直し。

 

重たいトレッキングシューズを履いてサンダルをスーツケースに入れ替える。

 

日傘もリュックに。

 

重いプラグ類、これも機内持ち込みリュックの方へ。

 

 

これでなんとか22.9kg。

 

スマホの充電は29%でオレンジ色。

 

ゲートopenまでちょっと充電させてもらって。

 

 

小さい飛行機。歩いて飛行機まで行くのって国内線って感じ。

 

さあ、次はIvaloだよ。

 

なんとここでも嬉しいサプライズ。

 

Inariの学校に行っているPekkaがIvalo空港まで迎えに来てくれるって

 

メッセージが入っていた!

 

今回は忙しそうだから会えないかなと思ってたのに。

 

いろんな人にやっぱり助けてもらっている。

 

ありがとうございます。

 

 

続く

 

 

フィンランドの旅行記YouTubeでもUPしているので良かったら観て下さい。

 

チャンネルはこちら

(ふだんはYOGA動画をあげています)

 

今回の最初の動画は買い物シリーズ

 

 

 

いつも観て下さっている方はありがとうございます。

 

 

Kasumi