ここ最近で続けざまに感じたことがあるので書きとめておこうと思います。

 

つい先日、オンラインレッスンの後。

 

 

「最初は寝たままYOGAから始めたのに、

 

おかげさまで今では色々YOGAらしいポーズもできるようになりました~」とNさん。

 

そう言えばそうだなあと私も嬉しくなりました。

 

その間にも転んで手の指を骨折したり、Nさんの痛いところはその都度変わっていきましたが

 

その痛みは必ず引いてくるし、怪我も治癒する時が来る。

 

その間に体に何か良いことをする(運動する)ことを続けていると

 

治った後も今度はより動きやすい体へと気持ちが変わっていくので

 

モチベーションが落ちないように思います。

 

ドキドキ

 

 

また、やはり怪我をされてしばらくギブス生活を余儀なくされていたMさん。

 

「安静にしすぎるとギブスをとったときには固まってしまって

 

今度は動けなくなるから、早い段階から出来ることを今のうちに」とお話して、

 

これがマンツーマンレッスンの良いところですね、

 

様子を見ながら動かしていましたが、骨のつきも順調、めでたくギブスもとれました。

 

通常は何かあったら大変だからと安静にしすぎてしまうんです。

 

Mさんはダンサーではないので(一般の生活をしている方の場合)急いで癒着をとらなくても

 

とは思いますが、それでも完全に固まってしまった後でそれを元に戻すのはなかなかに難しい。

 

もしもMさんがYOGAをこれまでしていなかったら、

 

骨折してすぐにクラスを受けようとは思わないはずです。

 

「治ったらやろう。」

 

興味があったにしてもそう思うでしょう。

 

でも、Mさんも毎週きちんとルーティーンの中にYOGAを入れてらして、

 

その生活を数年続けていたからこそ、怪我した今だから、

 

YOGAでやるべきことがあると思うことも出来たと思いますし

 

いつもの生活の延長にYOGAレッスンが既にあるという状況は

 

それを続けるだけで新しいことをしなくて済むので簡単です。

 

ドキドキ

 

そして久しぶりにリクエストを下さったEさん。

 

「試験勉強でもう肩がガチガチ~お助けを~!」ということで

 

思い出して下さった。

 

日本に住んでいないので時差があり、それでも何とか時間を合わせて

 

受けて下さっています。

 

体がしんどい→体動かさないと!→あ、Kasumi先生

 

っていう風に思い出してもらえるのは本当に嬉しいです。

 

特に困った時やしんどい時に思い出してもらえると、

 

「この仕事やってて良かったな」としみじみ思う。

 

 

ドキドキ

 

困った時の・・のつながりで

 

以前、相談をしてきて下さったAさんがまたリクエスト下さった。

 

インストラクターでご自身も指導をされている方。

 

Aさんも勉強熱心な方で、ご自身の生徒さんにもっと良い方法が他にもあればと

 

相談に来て下さった。

 

こう言う方の場合はこんな方法を、といくつかアドバイスさしあげて

 

時間の限りお伝えしましたが、

 

さっそく生徒さんに実践して下さり、「全然違います~!」と喜んでいただけたとのこと。

 

熱心に生徒さんのことを思って一生懸命に寄り添おうと努力しているAさんのような

 

先生だから生徒さんも続けて来てくれているのでしょうね。

 

私の場合は、どこかの学校で習ったというよりも、

 

長い現役生活の中で怪我の経験を通して得た感覚が何よりも今に役立っていて

 

あれだけ怪我しまくって、良かったとは言わないけどこうなると悪くはなかったと

 

思ってしまいます。

 

まだまだ色々ありましたよ・・・

 

 

そして日々、来て下さる生徒さん一人一人から様々なことを教わり続けています。

 

ドキドキ

 

そして最後にもうお一方。

 

Fさん。

 

Fさんの場合、体を悪くされてしばらく家からでも出られず、

 

痛みもあってメンタル面でもつらい日々が続いていました。

 

でもようやく「今日はちょっと行ってみようかな」と思えて

 

YOGAのクラスに来てみたとおっしゃるので、

 

「呼吸法だけでもいいし、痛いことはしなくていいですよ」といつものように

 

言いましたが、見ていたら立ちポーズも少しずつなさっていて

 

良かったなと思ってました。

 

それが、帰り際に「思っていたよりも動けて何だか嬉しくて涙が出る」とおっしゃる。

 

よほどつらかったんだと思います。

 

寝ているとネガティブなほうに思考がどうしても行ってしまうんですよね。

 

YOGAは今の自分にできることをまずやって、

 

痛いのに無理してそれを強いたりしないのでどんな状態でもできることはあります。

 

Fさんも体を悪くしてからYOGAをやろうと思ったのではなく

 

前からずっとしていたので100%完全な状態じゃなくても行ってみようかなと思えた。

 

そこに私は思うことがありました。

 

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いろんな事情でいろんな体で、いろんな方がいらっしゃる。

 

そこで私が関わることで少しでも+の方向に向かえるのであれば

 

私はやはりYOGAをしていて良かったなと思います。

 

 

ダンサーとしてずっと踊って来て、

 

自分が好きで踊っていて、

 

誰かの為に踊っていたわけじゃなくて、

 

自分の救いのために踊っていた。

 

今も誰かの為にYOGAをしているわけでなく、

 

自分の持つ経験を必要だとされている場所で共有しているという感じですが

 

こうして確実に誰かの為になっていることを教えてもらうチャンスが

 

あるので、私はやはりダンサーからヨギーニに歩く道を変えて

 

良かったんだと思えます。

 

ずっと封印していたダンスも、ある時に

 

”欲して下さる方がいるなら持っているものを出さないのは逆に違うのではないか?”

 

”経験を次の世代にシェアしていくこと”は職人として当然のこと。

 

そんな風に感じ始めて

 

何度かワークショップをしたり、もう立つことはないと思っていた舞台にも

 

立ったりしました。

 

時間がある程度たったからそう思えたのだと思うけれど、

 

爪先を伸ばすことも、音楽を聴いても1mmも体を動かさない日々

 

があっての先にまたその日が来るとは自分でも全く思っていませんでした。

 

 

誰かの為に生きていないけれど

 

自分がそうしたいと思うように生きて

 

結果的にそれが誰かの為になるような瞬間があれば

 

それは最高の人生だなと思うわけです。

 

 

 

その経験をするために生まれて来て今生きているのだろうから。

 

もちろんいいことばかりじゃないし、

 

私が関わらない方が良かった場合もきっとあるかもしれないけど

 

それも含めて。

 

 

 

いろんな流れで今こうしてYOGAを伝えているけれど

 

踊ることも完全に辞めてはいないけど

 

その経験を通してしか出来ないことを今、経験しているのだ。

 

 

関わって下さっているみなさん、改めてありがとうございます。

 

 

Kasumi