不妊治療は、不妊の因子が特定されれば、当然それを改善するような治療を行います。
しかし、原因が特定できない機能性不妊(原因不明不妊)が全体の20~30%を占めます。
このような場合、通常ステップアップという方法がとられます。
つまり、卵胞チェックによるタイミング指導(タイミング法)を行い、それで妊娠しなければ第2段階として人工授精を行い、更に、それでも妊娠しなければ、高度生殖医療に進むというものです。
それぞれのステップの期間をどれくらいに設定するかは、医師/医療機関によって考え方がまちまちです。
実際の不妊治療の現場では、不妊治療を止めたら妊娠したとか、いうケースも多くあります。
ステップアップに対して、ステップダウンという考え方があるのかもしれません。
また、不妊に関する因子が見当たらなくても、女性が年齢を重ねていくこと自体が、不妊の原因を作ることにもなるので、ジャンプアップという選択肢を考える必要があるのではないでしょうか。
20才代のの女性が不妊治療で2年間を費やしても、年令的な影響はそんなに大きくありませんが、30歳代後半の女性がステップアップの第2段階までに2年間を費やすということは、その後の高度生殖医療で結果が出ない確率を上げてしまうことになります。