竜胆1

 

不妊治療とは、子供を持つという非常にプライベートなことに第3者が介入してくるものです。

 

医者をはじめとする第3者が医療という物差しで介入してくるのですから、そこに違和感が生じるのは当然のことで、不妊治療を受ける方がストレス、苦情、苛立ちなどを感じるのは当たり前のことなんです。

 

しかしながら、全体的な傾向としては、不妊治療を取り巻く環境は、少しずつではありますが、改善されてきていると思います。

 

それでも、不妊治療を受けようと考えておられる方々は、高度生殖医療はこれまでの治療に比べて、精神的、肉体的、経済的な負担が格段に大きくなるということを現実として認識しておいてほしいと思います。

 

 

そうした高度生殖医療にこれから立ち向かって行こうという方が心得ておくべきことは何なのでしょうか。

 

不妊治療や体外受精に関する本を読み漁ったり、インターネットで検索を繰り返して情報を集めて詰め込むことでしょうか。

 

答えは「NO」です。

 

そういう行動をとれば、むしろストレスをため込むことになってしまいます。

 

必要最低限の情報を得て理解を深めることは必要ですが、これから目の前に現れてくるさまざまな事象に対する判断力を養うことが最も大事なことではないでしょうか。

 

不妊治療の主役は、あくまでも当事者であるご夫婦です。

 

医師やスタッフは仲介者であり、脇役なんですよ。

 

正しい判断ができるための目を持ち、ご自身にとって最良の医療機関を選ぶところから始めてください。

 

そうすることにより、不信感や不満を持たずに治療に臨むことができると思います。

 

湖3