台湾廃棄油から作った劣悪食用ラード摘発!



9月に書いた記事です。
最近更にこの劣悪油の件が拡大、とんでもないことになっていますが、
先にこちらの記事をご覧ください。
アップするのが遅くなりましたが、 大事なニュースです。


中秋節前
台湾とんでもないニュースが
台湾全土を駆け抜けました!

廃棄油を使って作った食用ラードが摘発


台湾ではここ何年も、食に関する大きな事件が持ち上がり、台湾人に
とって、食の安全がとても重要な関心ごとになっています。

しかも、普段から接する場所で食べるものにかかわること、
消費者が防ぎようがないのが怖いところ。

事の発覚は、屏東県の農家の告発から始まりました。

この農家、問題の劣悪食用ラードを作る工場のそばの農家で
田畑の農作物が廃棄物やらの影響に遭い、困っていたので
屏東県の環境局に告発していたのですが、5度も直訴していたのにも
かかわらず、単なる小額の罰金処分のみで、この工場検挙されず、
業を煮やした農家が県をまたいで別の県の環境局に直訴し、その
担当部署がやってきて、今回の摘発にいたったという経緯です。

この農家の方、直訴しても
工場に対しては罰金のみということで検挙もされないため、
仕方なくカメラを買ってどうやって撮影するのか勉強してがんばったそうです。

この農家の方の行動がなければ今回の摘発はありませんでした。
ほんとうに長い苦痛の日々だったことでしょう。


今回の劣悪油は飲食店で廃棄になった油、消費期限を過ぎた油、
廃棄処分の油、皮革油から作ったものをろ過し、化学薬品を
入れて処理したものを別会社に売り、その会社が各企業、
露天商などいろいろな会社に売っていたということです。
235もの企業や会社、業者が購入していたということ、
また、その中でも普段みんながスーパーや買い物する場所で
普通に買ったり食べたりするものが多数で、多くの大企業が
含まれているということで、台湾全土驚愕
騒然となっています。

屏東県の屏東郭烈成回收油工廠
非食用ラードから作った劣悪油全統香豬油という油を
強冠企業股份有限公司 が台湾全土の
企業や会社に売っていたということです。


上記の数は当初発表時で、その後、該当企業の数が連日、
今現在もとどまるどころか増えています。

レストラン、コーヒーショップ、大手チェーン店ショップ、ファストフード
コンビニ、月餅などのスイーツショップ、町の朝食の店に、鍋の店、
餃子の店、小さなお店、冷凍食品、インスタントラーメン、お菓子など
あげるときりがないほど、今回の事件になった油を使っていた、また、
仕入れていたという店が台湾全土至る所に及んでいます。

台湾では昨年偽造オリーブオイルが摘発されて台湾全土が
騒然となった事件があったばかり。なのに、なんでこんなことが
起こったのでしょう?

それは、この劣悪食用ラードにお墨付きの認定証がついていたから。
国家食品基準であるISOGMPいうお墨付きがついていたんですね。


なんでこんなとんでもない油にお墨付きがつくのか?!



【中視新聞】餿水油銷全台大賣場 製月餅鳳梨酥 20140904



台湾の関係単位によりますと、実験したところの数値が通常だったと
いう発表。うまく検査数値をすり抜けたということのようです。
なるほど、数値を見て、実際を見ずということですね。

報道によれば、この劣悪油、比べるものがないくらいひどい悪臭
放っていたということで、現場にいれば歴然、お墨付きなど出せるはずも
ありません。お墨付きだすのに現場には行ってないんだろうという推測が
できますね。原材料元はたどらないのでしょうねえ。

台湾食薬署が開いた記者会見ではある大学教授がこの劣悪油が
害があるわけではないというような発言をして、台湾人の猛反発に
あってます。反発あうのは当たり前ですよね。誰がこの劣悪油、
害がないと言い切れるのでしょうか?


後日報道されたニュースでは、郭烈成回收油工廠が雲林の北港の
工場から病死した牛や豚の死体から作った油を買い、その油に餿水油を
混ぜたものを強冠に売り、強冠が味全,奇美,維力など大手食品
会社に販売していたらしいと
いう報道です。報道中には調査組織が
病死のものはないと言っていますが、果てして?どうなのか?

この餿水油の元になる原材料は台湾内のものだけでなく、香港からも
輸入していたそうで、その油はいわゆる問題な油。
この香港の会社の経営者が実は強冠の経営者だったということで、
当初香港からの会社の商品の内容を知らないとしらを切っていた
嘘がバレ、事情聴取で取調べされています。

う、気持ち悪い!





まあ、とにかく、廃棄処分になるものを使って商売していたわけですから、
ぼろ儲けでしょうねえ。


普段口にする商品の中では主に肉関連のソースなど
加工品や調理の材料に使われていたようです。


劣悪食用ラードを使っていた会社とその商品の項目が公開されています。
詳しくは下のリンクから確認してください。
附件 - 強冠下游業者之問題產品清單 (新增24項油品) 1030913


今回発表されている会社、商品の中で自主的に通報したところも
あれば、事件が発覚してからも、隠したままだった業者もあり、
自体はかなりひどいものになっています。

企業や業者側にとっては、故意ではないけれど、悪いものですから
相当な損失です。この損失を恐れて、事実を隠蔽する業者がでるのでは
ないか、また、販売ルートにあがっていない、末端の小さな店は
良心的に対応するだろうか、そんな不安もあがります。

経済部の口頭での回答では概算50億台湾ドルの損失とのことです。
(当初の概算数値で現在は時間が経っているので更に増えていると
思います)

台湾のいい意味ののんびりとしたゆるさが好きという方もいらっしゃいますが、
こと安全管理、取り締まりに関しては、このゆるゆるな対応は歓迎できる
ものではありません。

台湾の美味しい食べ物が楽しみで台湾旅行に来る人もたくさんいるのに、
こんな事件が発覚してほんとうに残念です。
是非厳格に安全管理あらためていただきたいです。






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