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台湾のインターネットで購入できます。
3月に入りましたね。
先月中ごろは結構気温が高かったのですが、どういう
わけか急に寒さがぶりかえした台湾です。
日本はどうでしょうか?
3月になったこともあって、ブログのデザインスキンも衣替え
しました。以前の自分で作ったザオズのスキンも気に入って
いたのですが、可愛いスキンを見つけたので、さっそく使って
みました。スキンのデザインになっているキャラクターは
「はたらきもの」だそうで、私も見習いたいと思います。
さて、本日は翻訳本のご紹介です。
以前台北で授業をしていた時の生徒さんが、
翻訳本を出されています。
日本の大学院に留学し、京都大学大学院で文学修士号を取得、
卒業されこちらでお仕事をされていますが、専門は現代日本文学。
文学に造詣の深い、また、情熱を持ってお仕事をされている
非常に優秀な方です。
授業での生徒さんの題材ももちろん日本文学からのものが
多く、一緒に授業をしていて多いに刺激を受けたものです。
表題は日本の夢野久作による「死後の恋」です。
夢野久作のことはこちら夢野久作ウィキペディア(Wikipedia) から
どうぞ。
「あやかしの鼓」「瓶詰地獄」「死後の恋」「押絵の奇跡」の四篇の
夢野久作の代表的な短編小説が納められており、独特の描写で
書かれた世界を読んでいくうちに、いつの間にか読み終わり、
不思議な読後感の残る作品です。また、どの作品も純愛を
描いているのが特徴です。
夢野久作自体は、ミステリー作家、幻想作家などとも
かかれていますが、作品の中のストーリーは幻想的で、
夢のような描写であり、かつ、映画のような場面が頭の中に
浮んできます。
ありきたりの本とは違って、非常に興味深い小説です。
翻訳の作業というのは、ある単語をひとつとっても、それを
調べるために、あらゆる情報を探し、検討し、それに値する
言葉を別の言語に自然な言い回しに変えていき、また、
作者の意図を汲み取って、あらたに言葉を付け足すなど
時間がかかるだけでなく、言葉の裏にある歴史や文化にも
精通し、また、詳細に調べる必要のある根気のいる仕事
です。
出来上がった一冊をいただいたときは、私もとても嬉しかった
です。彼女の努力と情熱の賜物ですね。きっと本人も感慨深いものが
あったと想像しています。生徒さんにとっては素晴らしい一ページ
になったと思います。
今後もその素晴らしい才能を生かして多いに発展していって
ほしいと願っています。
この翻訳本、中国語を勉強中の日本の皆様にもお薦めですし、
日本の小説の翻訳本を読んでいる台湾の方にもお薦めです。
是非手にしてみてくださいね。
また、この小説原作の日本語で読むという方にはこちらから。
翻訳本と原作とを読み比べてみるのも面白いと思います。
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夢野 久作