世の中にはまだまだ知らないものがたくさんです。
台湾に来た当初、まったく見たこともないものに出会うことが
しょっちゅうでした。もちろん今でもですが。
その中のひとつにこのかえるの卵のようなものがあります。
名前を「決明子」=ジュエミンズと言います。
よく町のお弁当屋さんや食堂に食後のデザートというか
飲み物として置いてあるのですが、植物の種ということを
聞いたことがありました。
ちょっと詳しく調べてみると、これがなかなか古い歴史の
あるものでした。
この「決明子」というのは豆科の植物、訣明の成熟した種子で、
漢方薬の一種でもあり、昔から民間の健康飲料で、お茶として
飲まれていたもので、もっとも古くは薬学の眼科専門治療薬
として用いられていたものです。現在では脂肪減少や高血圧など
の方面で用いられているそうです。
山や河川に野生で生息するものをはじめ、栽培されているものなど
様々でほぼ台湾全域に分布しているそうです。
英語名は「Cassia obtusifolia L.」
肝心のお味の方はさっぱりとした感じです。
ぬるぬるとした粘膜の中に粒々が入っていて、面白い
食感です。
果物や野菜には体を冷やすものや暖めるものがありますが、
この「決明子」は体を冷やすものです。
なので、よくお鍋の店に鍋を食べた後のデザートとしても
置いてあります。鍋でほてった体を冷ます作用があるそうです。
参考資料を見ると、便のやわらかい人や下痢気味の方は
食べない方がいいものだそうです。(妊婦さんも禁止だそうです)
お通じの通りもよくなる効果もあるそうなので、気をつけて下さいね。
町のジューススタンドでも売っていることがありますから、
一度試してみてはいかがですか?
参考サイト:亞太中醫藥網