今日は、今から7年前に我が子がかかった病の話。






息子が9歳の誕生日を迎えた次の日、寝入りばなに最初の発作が起きた。



いきなり唸り声と共に、全身けいれんの発作。


もう、私も夫もどうしていいかわからず、

救急車を呼んだ。





時間はどれくらいだっただろう。

おそらく数分だが

とても長く感じた。






その後、何度か同じような発作が起こるようになり、

脳波の検査をして

息子の病名は

「ローランドてんかん」


と診断された。




ローランドてんかんとは、従来は「中心側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん」と呼ばれ、特別な脳障害の無い発達が正常な子どもで、3歳から14歳にかけて、とくに5歳から8歳に多くおこります。




これまで、喘息はあったものの、

スイミングに通ってかなり改善してきてて、

それ以外はいたって健康だった。

と思っていた。




スポーツも大好きで、もちろん、家族にこれまで同じような病名の人もいなかった。




母として、私が飲んでいた薬のせいで息子が病気になったのではないだろうか

帝王切開だったので産まれる時に脳に問題が生じたのではないだろうか、

これまでの食事がよくなかったのではないだろうか、

育て方でストレスを与えてしまったのではないだろうか、





考えたらきりがないほど考えた。


病名が明らかになった時、テグレトールを処方され、始めは副作用が出たが、慣れたら息子に合う薬になり、発作も減ってきた。


それでも心配な私は、

当時私が貧血の為に通っていた栄養療法(オーソモレキュラー)の先生に相談した。



栄養療法は、血液検査をして食事やサプリメントで気になるところを改善していくのだが、

息子の場合は、主に糖質を控えた食事、ケトン食まではいかないけれど、低GIを基本とする食事へ変更するようアドバイスを受けた。




これが本当に大変だったのだが、ほとんどの食事に砂糖や糖質が使われているのを私もその時に知ったのだった。


ケチャップやドレッシング、めんつゆなどもアウト。

給食も、外食もほとんど食べられない生活になった。




給食は、メニューとだいたい同じものを手作りしお弁当に持たせたり、おやつも砂糖や薄力粉などを使わずにおからやラカントを使って手作りした。



甘いものも大好きな食べ盛りの子に、食べさせられない罪悪感を感じてとてもとても辛かったのだけど、息子は本当によく頑張ってくれたなぁと今でも感謝している。





2年間薬を飲んで、1年発作が無い事、脳波に異常が無い事を確認して小学6年生の時、完治となった。




今では、もう普通に何でも食べる生活に戻り、大好きなバスケットボールを楽しんでいます。