【佐々木静子先生へ⠀】
子宮の病気で長年痛みに苦しみ、産婦人科では何処へ行っても「全摘しかない」と言われていた。
まだ28歳。結婚したばかり。
全摘なんて、何故そんなに簡単に言うのか？
何故、産婦人科に男性医師ばかりなのか？
私は女医さんを探した。
たまたま当時の社宅からバスで少し行った所に女性の産婦人科医がいらっしゃった。
その時に出会ったのが、まつしま産婦人科の佐々木静子医師だった。
佐々木先生は
「取らなくても大丈夫、きっと赤ちゃんは授かるよ」
と優しく言ってくださった。
程なく自然に妊娠し、息子を授かった。
その時に、佐々木先生が嬉しそうに腹帯に書いてくださった「寿」の文字。
ずっと大切にしている。
佐々木先生が日本にSANE(性暴力被害者支援看護職)を立ち上げてくださったなんて知らずに
20年後、私はSANEを受講した。
なんというご縁だろう。
コロナで外出しないので、引き出しの整理をしていたら見つけた。
大切な腹帯。私の宝物。
佐々木先生と出会わなかったら、私の人生はどうなっていたのだろうか。
佐々木先生、本当にありがとうございました。
あの時の息子は22歳になりました。
コロナで延期になっていますが、いよいよ日本初のSANE-Jの認定試験です。
佐々木先生の夢が実現しようとしています。
性暴力、DV、虐待にあってきた子供たちや障害者、高齢者、性別を超えた全ての方々(加害者含む)の人権を守る専門職が日本に正式に誕生します。
キャパの狭い親を恨むことが出来ずに、ずっと世界を恨んできた私。
自分はどうすれば良かったのか、社会はどうあるべきか、いつも考えてきた。
差別や人権侵害のまかり通る世の中に対して少しでも何か出来ないか。
SANEを受講して、こんな事をやっている人達がいるのだと感動した。
世の中捨てたもんじゃないと力が湧いた。
先が見えない日々を送っていても
今日も朝陽は登ってる。
いつか突然目の前に光が指す時が来る。
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今日も生きてる。
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