⚠️⚠️注意⚠️⚠️

性暴力被害の内容ですので当事者さまはご注意ください⚠️






アレは被害だったんだ



そう納得した日。


身体の感覚は覚えていない。

「泣いたらダメ、泣いたらダメ」

「泣いたら怒られる」

「何処にも行くところは無い」

「従うしかない」


今日の事は無かったことにする。

私の人生に「今日」は無い。

永遠にカレンダーから消す。


あの夜の私は人間扱いでは無かった。

私に「こころ」があるなんて

考えもしないんだろう。


私は「モノ」でしかなかった。

ただそこに横たわるモノだ。


獣のような臭いと

「10回」「11回」「12回」。。。

と数える声だけ耳に残っている。


あの日から36年間。


私が「死んだまま生きてきた」

なんて思いもせず


どこかで普通に生きているのだろう。


思い出しては

涙がこぼれ落ちる。


逃げることも

大声を上げることも

どうする事も出来なかった。


信頼していた人から加害される事の苦しさ。


「なぜ私に?」


「????????????」


ずっと頭の中をぐるぐると回る

「??????」


ずっとモヤモヤし続けた。


「大人しい顔してやる事はやってんだ!

汚い女!」と

同期に言われた。


それは性被害だった。




今までは

書道塾の講師からの性被害の事ばかり考えていた。

その被害は最後まで行ってないから

私の被害は小さいと思うようにしていた。


でも、

その被害も

信頼しきっていた

親よりも年上の講師による加害だった。


3回目の性被害は不妊の相談をした鍼灸師から。

知人の紹介で通ったのだが

性暴力被害に遭ってしまった。


そのことを知人には言えるはずもなく

夫に話せるはずもなく。


その治療院の場所すら

最寄り駅が何処だったかさえ思い出せない。


ただ

長い白髪の

書道講師よりもさらに年上の老人による加害だった。





1回目の被害は結婚の約束をしていた相手だったこともあり


自分も若かったし

面前DVや特殊な生育環境の事もあって


受け入れるしか知らない人生だったからと

色んな言い訳をくっつけて済ませてきた。





でも

そんな事はどうでも良くて


あれは

明らかな「加害」だ。

私は人格も人権も選択権も無視されて


あの夜

一晩中「モノ」にされ

「道具」扱いされた。


まさか

自分が

これから結婚しようと思っていた人から

そんなことをされるなんて

思いもしなかった。


とてもとても困惑した。

頭の中はずーっとパニックだった。


ただ

顔に出さなかったんだろう。


私はどんな顔をしていたんだろう?


「無」




あの夜

私の「こころ」は死んだ。


死んだまま生き続けてきた。




やっぱり

あの事は

とても大きな事だった。


とてもとてもショックなことだった。


とてもとても悔しかった。


失望。


絶望。


人生が終わった日。







お父さんはお前がお母さんのお腹にいる時から蹴ってたよ。


そう聞いて

虐待を受け入れた時と同じ感じ。


観念するしかない。


実際に起きたこと。


現実は現実なんだ。


耳に残っているお父さんの怒鳴り声。

母を殴り蹴り引きずり回す光景。


臨月のお腹を蹴られてうずくまる母の姿。

赤ちゃんは来ない、と悟った日。


暴力と支配の中で生活していた虐待の日々。




認めて受入れてからしか始められない。


やっと納得して始められる。



性について

相談できる人がいなかった。


36年かかった。



認められてほっとした。

納得してほっとした。


前に進める氣がする。


誰のジャッジも必要ない。

「わたしは被害に遭った」


私が認めた。

私が決めた。


お母さんの幼なじみの息子。


知り合い。

信頼していた人。

皆んなが知ってる人。

皆んなニコニコ話してる。


私の秘密は誰にも知られていない。


でも私は

やっと「私のこころ」を取り戻した。


おめでとう、わたし。