日本人には圧倒的に「脾虚痰湿」が多い。 | Natural漢方life

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創業50周年!漢方アドバイザー・チュン子の ゆったり、ほっこり漢方生活。
好きな朝ドラの感想なども書いたりしています。

まるで梅雨寒のような日曜日です。

気分も晴れず、体調もパッとしないという

ご相談が増えています。

これは当店には時季的に恒例とも言えること

です。

 

日本の気候は元々高温多湿です。

さらに近年は大雨や台風も急増しています。

それに加えて日本人の食習慣として、生食の

常食や水分(冷物)の摂取過多傾向などがあ

りますから、過剰な水分が「湿邪」として体

内に停滞するのは、当然のことと言えます。

 

「湿邪」はカラダのいたるところで悪さを

しますが、とりわけすぐに影響するのは「脾

胃」、つまり胃腸です。

食欲不振・胃もたれ・吐き気・軟便、下痢な

どといった症状が現れやすくなります。

 

 

 

オススメは「療方健脾(六君子湯)」

補気健脾・理気化痰・利水消腫というように

胃腸やカラダ全体を元気にしながら、余分に

停滞している水を体外に排出してくれる処方

ですから、この時季は特にですが、多くの日

本人のカラダに合う方剤と言えますね。

 

この処方に、香附子・縮砂・藿香が加わった

ものが「香砂六君子湯」です。

 

 

理気や止痛の効果を高めた方剤ですので、

より不調度が強めの場合は、こちらをオスス

メいたします。

(判断が難しい場合は当店へご相談下さい)

 

脾運不足により水湿が停滞し、「痰湿」が形

成されるものを「脾虚痰湿」と呼ぶわけです

が、前述のように停滞して生まれた湿が、

カラダのある部分に集まって出来る粘稠な

病理産物が痰で、脾胃で生まれて肺に溜まり

やすいということも忘れてはいけません。

 

「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」と言い、肺

に影響が及ぶと、咳の慢性化や喘息、多痰な

どといった症候を生じてしまうのです。

最近咳の患者さんが増えていますが、こうい

ったタイプの方も、店頭では多く見られます

ので、いずれにしても気になる方は当店まで

ご相談ください。

爽やか元気にこの時季を乗り切りましょう!

 

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朝ドラ「虎に翼」は、すごい1週間でした…

最も悲しい週だった筈なのに、中でも優三さ

んの戦病死の報せを半年も隠してたお父さん

との対話は、前日から辛い気持ちで心の準備

してたのに!
あのおかしみのあるお父さんの懺悔に、

「まさかこう描いてくるとは・・・」と、

一本とられた思いでした。
しかし何と言っても、焼き鳥を包んだ新聞紙

に書かれた日本国憲法を読みながら涙する寅

ちゃんの、あの第1話のシーンの背景が、

こうだったのだと知って衝撃でした・・・

ドラマの制作の方々、恐れ入りました。
明日からは、明るい寅ちゃんがまた観れそう

です。楽しみ。

 

ではでは、どなた様も良い6月を☂