現存する日本最古の教会堂で
1933年に国宝に指定されている大浦天主堂。

居留地のキリスト教徒のために建てられ
当時はフランス寺と呼ばれていたそうです。



石造りではなく木製の梁で支えられた天井は
ヨーロッパの寺院を見慣れた目からは新鮮に映ります。
(内部は撮影禁止です)



その正面には日本の信者たちの寄進で
フランスから取り寄せたマリア像「日本之聖母」が
設置されています。



250年もの禁教と弾圧に耐えて
信仰を保った信者たちが、改めて神父に出会い
再発見された地に佇むマリア像。



軽く手を合わせた姿は美しく
人の祈る姿は宗教の別を超えて胸を打ちます。



教会堂内部のマリア像やキリスト像も美しい彫刻が多く、
坂の上の小さな教会は心安らぐ空間です。

その右奥に位置する旧羅典神学校は現在は資料室になっています。



隠れて信仰を保ち続けたキリシタンが拝んでいた
観音像に模したマリア像。



ド・ロ神父が日本の画家に描かせた宗教画は
異様な迫力があります。



天国と地獄と言うより極楽と地獄といった雰囲気。

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帰りの長崎空港に貼ってあったポスター。



長崎の130余りの教会群を世界遺産にする活動は
以前から行われていたそうで、
先ごろ世界遺産登録された産業遺産より
順番から言えばこちらが先ではないかと思いますあせる

神社仏閣、そして教会には
人々の祈りの形が芸術となって存在しています。

日常を離れて旅に出た時、心から
そうした空気に触れてみたくなるのです。

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