今日はとても気持ちの良い秋晴れです。



この青く広がる大空は

人の心に

そっと生きる力を与えてくれます

悲しいことがあったとしても

この広い空は知っています

終わらない悲しみなどないと。


雨が降り   嵐になろうと

永遠ではない


雲が流れてゆくように

空はやがて

笑顔のような青空を

私たちの心へ   連れて来てくれる

自分の心の蓋を開けることは怖いけれど

踏み出した一歩は

けっして   無意味などではないのです


そんな気持ちになれなくても

いつの日か

光は   この大地を照らすはずです

そこで生きる私たちを照らすはずです。



今日はそんな人の心に寄り添う詩を

詩集「ここから明日へ向かう空」

から紹介します。

         




     「かけがえのない命を抱いて」


おまえが
この世界に生まれ落ちて
たくさんの温かさに触れ
悲しみに触れ
愛することを学んできた

涙の中にも
愛があることを
人を愛することで知った

何も無くさずに
大人になれたらいいのにと
おまえが泣いた夜
星が   空で輝きながら

おまえの涙に   語りかけた

おまえの心に   語りかけた

何も無くさず
何も失わず
大人になったとして
そこにどんな夢、希望が
生まれるというのか

何かを無くして知った
その痛みが
おまえに問いかけている
意味を

心で思うのだ

心で感じてみるのだ

空は言う
「変わってゆくからこそ
その大事さに気づくはずだ」と

雨が降るから
晴れた日の暖かさを思いだす

日光が
燦燦と照るから
雨の恵みの大切さを思う

人々が   世界が
何もかも変わってゆくのは
今まであったことと
今あることの大事さに
気づくためだ

この世界は終わらない

悲しみに耐えきれない日が
訪れても
いつか   それを超えるくらいの
笑顔に出逢える

怖がらなくていい

おまえの弱さは
強さに気づくために
生まれてきたのだから

それまで   精一杯
自分を
今という時代の中で
探し続けなさい

そして
そこで見た   愛おしいものを
心から
抱き締めてあげなさい

一つひとつの出来事を
どうか   大切に
変わってゆく風景のその中で
見つめてゆけるように

空は今日も
優しく澄んだ姿で
世界が抱く想いに
静かに   私たちに語りかける

  
                                            終わり




ひとの命が

どれほど深い悲しみに沈もうと

掬い上げる気づきが

きっと  この地球にあると

私は今日も心震わせながら

生きています。


ここまで読んでくださりありがとうございます😊