10月30日、医療センターでのクリスマスコンサート、無事に修了しました。

いつも、私は、木下順子さんと一緒に、ベットサイドコンサートの担当で、入院病棟の病室に入り込んで歌います。
 
患者さんは、演奏曲目を事前に聴いて予習してくださっているようで、笑ってくださったり、いろんな反応をしてくださいます。
何曲かある中で、この曲は、とても好きみたいでしたと、看護師さんが教えてくださったりします。
 
今日は、数人でベットを並べている大部屋から、個室に入移られた方が、なかなか厳しい状態にあって、病室に入っての演奏もかなわないかもしれないから、その時は、病室の前の廊下で演奏してくださいと言われていました。
 
私たちの演奏を何度も聴いてくださってた方だけに、何とか病室で歌えたらと思っていましたが、なんと、お部屋の入り口でしたが、病室に入ることができて、歌うことができました。

(病棟に出発する前 キーボードを乗せたテーブルや譜面台にもイルミネーション⭐)
 
 
病棟のベットサイドでは、医療センターのコンサートで、必ずプログラムに入れていた、カッチー二のアヴェ・マリアを最初に歌いましたが、私はこの時、歌いながら、たくさんの光が舞い降りて、部屋中が光でいっぱいになるのを感じました。
付き添われている看護師さんや、先生たちの思いが伝わってきて、胸がいっぱいになりましたが、沢山の光を感じて、なんとか泣かずに歌うことができました。
眼を閉じてうたっても、眩しいくらいの光が部屋中を照らしていました。それは、まるで、たくさんの天使が舞い降りて、いのちを祝福しているようでした。
 
その部屋の患者さんは、先週から尿が出なくなって、血圧がどんどん下がり、昨日の段階では「真っ赤な尿」しか出てなかったそうです。
それが、今日はなんと、きれいな尿がたくさん出て、血圧も平常になり、看護師さんたちも、びっくりで、「コンサートを本当に楽しみにしていたんだね!」と病棟のスタッフさんとも話していたそうです。
きっと、患者さんの生きる力が、自分の力で輝いたのだと思います。

私も、コンサートを楽しみにしてもらえて、本当に嬉しかったし、病室で歌うことが、こんなにも自分自身を癒してもらえるのかと、毎回、感謝の思いでいっぱいになるのです。
音楽は、光。だから、沢山のキセキを起こしますが、それは、音楽の魔法にかかっただけではなく、その人自身にキセキを起こす力があるからだと私は感じます。

ホールでも、バント演奏のライブがありましたが、このメンバーも、本当に素敵な人たちで、心に染み入る歌や、楽しくなるようなアニソンまで、いろんな曲を演奏されます。
そのホールコンサートでも、いろんなミラクルが起こっていたようで、いつも筋緊張の激しい方が、1時間のホールコンサートの間、まったく筋緊張せずに、とてもリラックスしていたり、ある方の歌のときだけ声をあげ、身体をゆすり、にこにこ笑っていて演奏者を聞き分け、認識していることに驚かされてたというお話もありました。
まだまだ、この他にも、たくさんのミラクルをおこした、クリスマスコンサート、音楽が、そのきっかけになっているのでしたら、本当に嬉しいです。
 
今日のような日には、本当に音楽をやっていてよかった、音楽のあふれる同じ時空に一緒にいることができて、幸せだと、心から感謝するのでした。
コンサートの準備に尽力されたスタッフの方、演奏者の方、そして何より、ベットサイドコンサートを可能にしてくださったAさんに、心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。