18日から母の看取り期間に入り
20日、豊橋から姉がやってきた
 
母の最期の時までこっちに滞在するんだそうだ......が.....?アセアセ
 
 
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20日
 
面会は14時以降なのに
何を思ったか10:51に新大阪へ到着するとか言っちゃって
 
休みなのに私は仕事へ行くのとほぼほぼ同じ時間に動き出す.....
 
 
実に2年ぶり姉との再会
母の認知症発症からいろんなご病気で病院に運ばれるたびに
何度か母に会いに来ていた姉
コロナのおかげでここ2年はすっかりご無沙汰だった
 
姉は私より5歳年上
来月59歳を迎えるギリ60一歩手前のおばさんとは思えない韓国ファッションに身を包み
彼女は中央改札を出たところにスーツケースとともに立っていた
 
 
 
母のところに行くまでにはまだ3時間はある
先に彼女がこの1週間滞在するホテルへ荷物を預けに行き
お昼をとることにした
 
 
久々の姉妹の対面
しかもその原因が母が今にも他界するかもしれないという瀬戸際だけに
話の合間合間で何を思ってかお互いに涙ぐむ
 
「とにかく小さいころから怒られたことばっかりでそれしかまだ思い出されへんねん」
 
と切り出す姉
その言葉の裏には
 
「あの時は楽しかったね...」と
こんなときだからこそ幸せな思い出で母を送り出してやるべきなのに.....
といった常識にまみれた大人のプライドがひそんでいた
 
でも
 
私も 思い出したくない母との激しいバトルの日々しか思い出せずにいた
たとえ母の思いやりを感じるコトができた出来事を思い出したとしても
それは苦い感触につながっていった
 
また、話の流れで父の話も出て
姉曰く、父にも怒られ殴り飛ばされた思い出しかないという
だから二度と会いたくはないと
 
私たち姉妹の一致した意見は
私たちの両親はそれぞれが同じだけ
「自分がこの世の中で一番偉く自分がこの世の中の法である.....!!」
という考えの元生きているということ
しかも2人はお互いに
「あいつほど、〝 お前がどんだけ偉いねん 〟
と思ってるサイテーなやつはおらん」
と 見事に同じ言葉でけなしあうのだ
 
この同じ見解を持ちながら
私たち姉妹のその先にある方向性は全く別のものだった
 
私は両親は(.....両親のみならず)ただの人生のテキストだとしか感じていない
あくまで自分を知り
なりたい自分に押し上げていくためのツール
 
だが姉は
「なぜ自分はあんな人たちのところに生まれたのか?」
「だから私はこんなダメな部類の人間なんだ」
といった親の姿から自分を卑下するマイナスの意識を集めてゆく
 
人って
全く同じ親から生まれてきたというのに
生まれた順番が後先するだけでこうも違うものなのか?
あるいはもとより持って生まれた意識の違いなのか?
 
なんとも姉が不憫に思えてきた
 
 
幼い頃から「のろま」と言われたと姉が言う
私も同じく二人から「のろま」だの「ぐず」だの言われ続けた
 
でも姉は
それをすっかり受け入れ自分の細胞に刻み込み
一生のろまな自分を作り上げその自分と戦う道を選んでいる
 
片や私は
今ではのろまな愚図に戻りたいとさえ思うほどお構いなしで我が道を行く厚かましいおばちゃんに成り上がっている
 
 
人って面白い
時間の違いはあれど同じ親から同じ環境に生まれておきながら
まるで正反対の人生を歩んでいる
 
 
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母に会う
 
18日、
「20日にお姉ちゃんが来るよ」
 
と言ってあったので
母は待っていただろう
 
娘たちの笑い声にかつての時間がよみがえったのか
大きく反応していた
 
 
食べることができなくなっていた母
看取りのある施設に移って
ぜりーを美味しいと言って食べることができるようになっているらしい
 
更に一生懸命声を出して姉に何か話しかけるらしい
(20日以降姉が一人で一日10分の面会に出向いている)
明日は私も来るからと姉が母に言ったらしく
ウンウンとうなずいていたそうだ
 
 
母が復活していくのか
あるいは姉に会えてうれしくて
最後の力を振り絞って時を刻んでいるのかはわからない
 
 


看取りはまだ先になるのかもしれない
姉がこっちに滞在する1週間では逝ってはくれそうにない勢い
 
 
これも私たち親子の形.....
 
 
瞑想で会う母は
ありがとうとお礼を言っていた
 
もう旅立つ覚悟をしていると言っていた
 
 
その時は間違いなくやってくる
 
 
そしてこれは母が呼んだんだろうか.....!?
 
 
なんと明日は姪っ子夫婦(姉の娘夫婦)がおチビを連れてくるという
 
施設の面会は一回に二人まで.....
私が姉と行くことになっていたが
姪っ子が来たならいろんな意味で母に会うべきだろう
そして母も
本来なら今日にも逝っていたはずが
セリーやアイスを食べて細々と体力をつないでいる
 
パズルがぴったりとはまるように
この世は計算されつくしていることを思えば
決して偶然ではない
 
 
 
さぁ、
 
最期の時を 
あなたの思うままに生きて.....グッ
 
 
 
 
ありがとうございますハートラブラブ
 
 
 
Norico