今朝

待ち兼ねた病院の相談員さんから電話が鳴った



なんでも空き待ちだったベッドが用意でき
主治医に判断を仰いだところ
転院がOKが出たそう




なんとか体調を持ち直していると言うことか.....




転院には私の付き添いも必要とのこと
時間の約束をして電話を切った


もともと今日は
朝から母の家を引き払うべく
荷物をお片付けしてくれる業者への見積もりをお願いしてたので

出て来たついでに
母の顔を見に行こうと思っていたし
丁度よかった




チャリンコで様々な方面に走り
様々な雑用を済まして
なんとか母のところにたどり着いたのが
午後3:30......



相談員さんとも
担当看護師さんとも
主治医とも会うことなく病院訪問は終わってしまった


それでも
1週間ぶりに見た母の顔は

随分と色艶がよくなってて
表情も明るく
精神的にもやっと病院で生活していることを理解できて、落ち着いて来たっぽい

食事もちゃんとできるようになって来たのかな.....





体を拭いてもらい
お着替えをして
母は横に向いて寝ていた

母の顔の横へ行き



「元気?」



と声をかけた

目を開けて私を見る

「誰? のりちゃん?」

まだ私を覚えていた(笑)

可愛らしい笑顔を浮かべ

「久しぶりやなぁ、のりちゃんが来てくれるの。
ありがとうね。」

と言った
意識は随分しっかりしてる

そして質問された....


「お母さんは元気にしてますか?」


このお母さんとは
母のお母さんのこと.....
つまりは私の祖母.....


もう亡くなって20年以上が経とうとしているというのに
母はボケて以来
自分の母を生き返らせてしまっていた


それは


“世間を知らない、何も教えてもくれない
ダメな母親だった”

散々恨み辛みを言い

“自分がボケたのはあの母親のせい”

と言い続けていたにもかかわらず

自分の中の寂しさと恐怖を消し去るための
認知がゆえの浅はかな知恵のなせる技だった


一瞬止まってしまったが

「うん、元気にしてはるょ」

となんとか返す

すると

「お母ちゃんより元気にしてるんやろうなぁ」

「あかんな、早く起きて歩けるようにならな」

「歩けるようになって、お母さんと一緒にお散歩したいな.....」



またもや別次元に吸い込まれそうな感覚を覚えつつ

「そやな、頑張って元気にならな、親不孝やで」

と、なんとか返す





母親への怨み心をも忘れさせてくれる認知症

そんなに悪いものではないなと思う.....少なからず、母にとっては



そのまま

もっともっと
何もかもを早く忘れておしまい

そして
心軽くなってあの世へ行けばいい

あの世に行ってから
自分の不甲斐なさに気づかされるのかもしれないが

それも彼女には必要だろう

かわいそうだけど
あの世に行ってから後悔するんだね

そしてもう一度生まれ変わって
自分をやり直しな.....




お片付けの見積もりのついでに
今日も母の荷物を整理


そこでこれを見つけた
なんと私の薬指にぴったり




もうはや形見って感じだな.....



お片付け業者の見積もりは
2トン車二台に作業員3名で
なんと23万ほどだと言う

姉にLINEしたら

「もう2、3軒当たってみたら? もう少し安いとこもあるかも知れない。 費用は私が払うから。」


だそうだ


これも神様のお助けって感じ(笑)


早速さらに3軒ほど
見積もり依頼を出した




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