さて、年もあけ、新たに一年始まったねぇ.....



実はこのお正月、
一昨年末から1人暮らしを始めていた長男が、
彼女とともに帰ってきてた。
お休みは今日まで。
明日の朝からお仕事だそうで、
終電で帰って行った。







あの頃はちょうど、
激しく落ち込んで、
一番の底辺をさまよっていた私.....
自分に失望し続け、すっかり生気を失い、
そんな自分に向けるイライラが、
この先の身の振り方を思い悩む息子が、
とにかく
うだつが上がらぬようにしか見えなくて、
優しい言葉の一言もかけてやれてなかったと思う....


そんな状況を一年かけて少しづつ脱出し、
昨年末、種々のタイミングも実はなかなかに良かったことに後から気づく感じで引越しできた私。
そんな母の状況を気遣い、
彼女の存在を私に告げるタイミングを伺っていた長男 





「新居に ワシ戻ってもええのん?」

と気遣う長男に、

「いいょ。食べるものもたんとあるし、
ゆっくりお泊まりしていきな....」

晦日の夕飯に、
年越しそばではなく、ハンバーグ....
を用意して私は仕事に出かけた。

彼女はお正月実家へ帰っているそうで、
年明け3日目の夜、
厳密には4日の朝、仕事を終えて帰った私に、
ゲームしながら子供らみんなで起きてて、

「彼女の、〇〇リナ さん です」

と紹介してくれた 

まぁまぁ、長男のお好みらしいお嬢さん
疲れやすい体を背負っての肉体労働に励む息子の、唯一の心の支えであり、
彼が頑張れる源になってくれていることは、
想像に容易かった。


彼らの滞在中、
大事な他所さんのお嬢さんを預かってる手前と、
しっかり食べる3人の息子たちのため、
いつになく必死に夕飯を作った。

私に休みがなく話す暇もない中、
ポロリポロリと聞いてみると、
同じ歳で、ゲームの仲間にグルチャで知り合ったとか。
ゲーマーの長男にはぴったりの、
ゲーム好き女子
自分が25の時って、
すでに一人前の美容師だったし、
バリバリ働いて社会人真っ只中、
あんなにおっとりしてなかったな.....
と思いつつ、
穏やかな空気の2人の会話に目を細めさせたいただいた 





今日帰るんだなぁ.....

と思いつつ、夕飯のお買い物に出た私。
今夜は仕事お休みだから、夕飯作った後も
喋らなくっても一緒に居られる。

“出来るだけ必要なものがあったら
持たせて返したい”

そう思う自分に、
かつての私の母の姿が重なった。

「そんなにいっぱい用意してくれなくてもいいのに....」

東京から実家に帰るたびに
たくさん用意される食事とお土産にいつも
ある意味うんざりしてたっけ.....

「でも、こんな気持ちになるんだな.....」

初めて知る母親という生き物のまた別の思い。
思えば半世紀生きてきたんだもんね。
成人した息子も世に送り出したし、
人並みに歳とってこれてるってことか.....





いろんな想いに気づかせてくれる子供達。
でも、

人って、
心に余裕がなかったら、
こんな心のひだにも気づかない......

この何年間かは、気づかなくなってた....

とある出会いが再生のチャンスをくれた。
自分の成長や
子供の成長を静かに感じる余裕を
再び持たせてくれた。

この折り返しに、
まだまだ頑張れるなと、
やっと思える。



なにかあったらなんでも言っておいでね。
いつでもまたうちにおいでね。



そう言える母親で居られるように
ガンバろ.....