体験入学終了。


迎えにいくと、大興奮の次男。

「あのな、イモリ捕まえてん。めっちゃぎょうさんおってな、20匹くらい捕まえて、そのうち5匹もってかえんねん。
夜にな、きゅうチャンと一緒に捕まえにいってん。
イボイモリもおってんで、全部もって帰るから!! 」

ドクロドクロドクロダウンあせるあせるあせる

「このあともイモリ捕まえにいくねん、
友達と約束してん」

むっむっむっ

親子面接の席でもまるで落ち着かない。

とかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげ

中等部の校長先生が次男に聞く…

「3日間過ごしてみてどうやった?
何が楽しかったかな…?」

「なんか、嫌なことはあった?」

「どうかな?  ここで、生活できそうかな?
でもね、この3日間は好きなことばっかりして過ごしたけど、ほんとの寮生活はこんなんじゃないと思ってよ。
もっと厳しいこと、怒られること、嫌なこと一杯あると思うよ。
我慢できるかな?」

「他の子もいるからね、他の子に迷惑にならないことが大事なことになるわけやねんけども………  
できるかな?  
それ出来ないと、困るんやなあ…」

とかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげ

終始そわそわしている次男にカツをいれる…

「ちょー、聞いてんの?
先生の言うてはること、意味わかってる?
ママが年末からこっち、ずっと言うてきてることやな。
ルールまもらなあかんねんで、
そのためにうちでもルール決めたからちゃんと守ってな、守らな生野学園は行かれへんでって、言うてきたな?
どうなん、できるん、ちゃんと?

そもそも猫の世話も条件にいれてましたけど、できてないわりにイモリ連れて帰るとか言うてるし、これじゃあかんな… 」

とかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげ

親の私には、
願書と共に出した作文のテーマであった、
「なぜ生野学園にいかせたいのか…」を、
今一度ここで話して、聞かせてほしい
と言うものだった。

彼の将来を見据えて、
自分で、自分の好きなことをして
身をたてていけるよう、彼の、

山のなかで昆虫を捕まえて暮らしたいと言う欲求を満たし、
際限のない知識欲をも満たすことのできる環境であること、
そして、
一般的な教育カリキュラムにのっとらず、
彼の個性を認め、伸ばしていってくれる教師陣が揃っていること…

それを思ったら、ここ、生野学園に行き着きました。

私の親としての想いを伝えた。

最後に、次男にしかと、ここのルールを守っていく努力をホントにしていけるのか、
確認が入り、面接は終了となった。

とかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげとかげ


もちろん彼は、
行く気満々、
生き物一杯いるし、絶対頑張れると言う。

担当してくれたきゅうチャンを、すっかり信用し、のびのびと呼吸をしている。
いい感じだ。

私 : 「きゅうチャン、いけたんや?」
次男 : 「うん、いけた…」


持ち帰りイモリを、2匹に減らし、
後は家で、毎日のこんこんと言って聞かせるしかない。

次回は入学式当日……

再びここに来れるはず。