昨日に引き続き、
今日も次男の事を書く。

うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座うお座

彼は ADHD である。

その症状は、皆 似かよってはいるものの、どの能力に焦点を当てたものか、
またその個性の出しかたは、
その子によりまるで違う。

 次男はのそれは、
主に、昆虫に興味をそそられる。
 
 最初は残酷だった。
それぞれの個体に 直に触れることで、
その形や、柔らかさや、動きを覚えていった。 
が、触られると、当然生き物たちの命は
縮んでいく。

一番の餌食はセミの幼虫たち。
暗くなり始めると、地中から這い出てきて、モゴモゴしている様がかわいいといい、虫籠にいっぱいになるほどに捕まえた。
家に持ち帰り、羽化の様子を観察する。
木につかまるのとは違うせいか、多くがポロっと落ちて、息絶えてしまう。
でも、中にはしっかり成虫とかし、立派に飛んでいくやつもいる。

が、ここ数年繰り返す我が家の夏の風物詩のお陰で、わかったことがある…

現代の環境汚染のお陰だろうか、
「かたわのセミ」 がなんと多いことか…

幼虫のまま、殻が割れずに出てこれず死んでしまうもの…
羽化の途中で、手や足が抜けずに固まってしまうもの…
羽化できても、羽がひろがらず飛べないもの…
成虫になっても、重心がずれているかのように、傾いたままで、思うように動けないもの…

環境汚染、
農薬、
放射能混じりの雨、
酸性雨…

被害をうけているのは、人間だけではなかった…
すごく危機感を感じた。

こんな経験をさせてくれる次男に、私は感謝している。
みんなが生きていると、感じさせてくれるからだ。

 ほかには、クワガタ、カブト、トンボにチョウチョにカマキリに…
ありとあらゆる昆虫と戯れる。
 捕まえては餌をやる。
当然生き物のシンプルな生き方… 子孫繁栄についてあっという間に理解をし、交尾をさせて、卵を産ませる…
ヤモリやトカゲや蛇もお手のもの。
彼自信が人間ではないのではないか… と、
母親の私でさえ錯覚を起こす。
だって、生き物の呼吸が聞こえるのか、
その、命のきらめきを関知するのか、私たちには感じ得ないところで、他の生き物の命の息吹を感じ、一瞬で捕まえる。

 そういえば、セミの捕まえかたを本で読んだと話してくれた。

「ママ、セミ捕まえるときはな、"絶対捕まえられる!! "って思わな、つかまえられへんねんって宇宙人

 ちょっと、それって生きる極意じゃん!!
「自分を信じ、絶対諦めないこと! 」
みたいなさ(笑)グッド!

 そんな真理すら、生き物と共にすんなりと学んで行く。
 スゴい!!

 また、生き物について学ぼうとする彼は、ADHDの特徴なのか、
甚だ素晴らしい集中力を発揮する。
興味のある内容については、何でも、
たった一度で覚えてしまうのだ。
しかも、読めないはずの漢字も、その時だけは、読めている……  なぜ…???


 今や学校でも有名な虫博士で、亀やザリガニを捕まえては学校に持っていく(家で飼っちゃだめっ!!!と、私がきつく言うからだが… にひひ)。 お陰で、学校で、水槽を購入してくれて、彼の仕事を作ってくれたほど。

 低学年の生き物についての授業では、
一緒に講師として参加し、虫の捕まえかたから、餌のやりかたや触りかた等々を教えてあげるらしい。
  クラッカー 大したものだ!!

 
こんなに愛すべき天才の息子の将来を、
母として思い悩まずにはいられない。
だって お勉強は、小学校中学年で止まっている…ガーン