医師に奨められた、新型コロナの他者への感染予防のための自粛期間がようやくきょうで終わります。思わぬたくさんの方々からお見舞いの言葉をいただき、ありがとうございました。
発症後4日ほどは多少ながら熱や咳など症状が残っていたり、薬の副作用で本調子ではありませんでした。妻のサマンサもほぼ同じ様子でした。
これが5日間の投薬期間が過ぎると、薬の効き目か and / or 副作用からの解放か、二人ともほぼ通常の体調に戻りました。
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そうなると、一歩も家から出ない暮らしでは、元気を持て余してしまいます。かといって、敷地から出なくてもできる庭仕事を炎天下でするほど気力。体力は回復していません。時間はあるが、外出できず、気力・体力はいくらか、という実に微妙に面倒な
活字を追う気力に欠けている時期が長かったので、古いポッドキャストやTV番組・映画を聴いたり・観たりできたのは、怪我の功名でした。『岸辺露伴は動かない』の第7・8話、『バグダッド・カフェ (原題 "Out of Rosenheim")』は長い期間にわたる放置から回収することができました。
その勢い(?)をかりて、活字を追えるようになってからは、
コロナ罹患前に図書館から借りていた『他人の家』(ソン・ウォンピョン)を返却期間を延長して読み終え、
ながらく読みかけのままだった『民藝とは何か』(柳宗悦)を読み終え、
書店に行けないのは積読を読む好機にもかかわらず、文庫版があるのを知ってこらえきれずに電子書籍で『未来をつくる言葉』(ドミニク・チェン)を買って読みました。
あらためて振りかえってみると、養生のあいだを放置文化財回収強化期間にできました。
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こうしてみると、日頃の買い出し、仕方なくやっている庭仕事、筋トレといった何気ない日常がいかに心身のバランスを保つのに役立っていることに気づきました。
「早く、買い物にいきたい」
ネットスーパーで買い物をしていた妻のサマンサも、ふだんどおり売り場に並んだ品々を眺めて、あれこれ迷いながら献立を考える愉しみに気づき、うずうずしています。
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