初めてやってきたプレミアムフライデー。
迎えるまではTVで旅行や飲食といった業界の取り組みが紹介され、
翌日には、早速実践している人やその上司を紹介していました。
もちろん同じ時間軸に暮らす私にも2月最終金曜日がやってきました。
◆ ◆ ◆
私の勤め先ではプレミアムフライデーの取り組みはありません。
職場では
近くに今サーカスが来ているので、早退して観にいきたい、
といった憧れが話題になるくらいです。
はたしてサーカスを観にいったメンバーがいたかといえば疑問です。
私の勤め先はサーカスではありませんが、
猛獣やピエロなら職場でよく目にしますし、
綱渡りはみんなの得意技です。
口から炎を吐くことはできませんが、尻に火がついています。
◆ ◆ ◆
金曜日、仕事を終えたらもう22時になろうとしていました。
だいじょうぶ、まだ開いています。
空腹に気づかないふりをしながら近くの書店に向かいました。
店内をめぐり目当ての本を探しても見つかりません。
ありますか、と店員さんにきくと、
こちらです、と案内してくれました。
ああ、よかった、残りあと2冊でした。
◆ ◆ ◆
－ これ、新しくでたあの本ですか？
翌日、土曜日、髪を切りにいくと、
いつも可愛らしいネールをしている若いスタッフが、
鏡の前に置かれた本に目をとめました。
－ テレビではやってましたね。夜中に並んでるところ。
話題の本が売り切れる前に手に入って胸をなでおろしています。
週末にゆったりとページをめくりはじめました。
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