プルプル・・・。
「は~い。どーしたのぉ~?」
サキは、3回コールで出た。
「いつもお世話になっております。
真島の妻ですが・・・・」
「(ハッ?!)」
「どう言うお付き合いですか?」
「何がです?」
「何が?じゃなくて、何なんです?」
何を、どう言うかもわからないまま、
感情のまま電話しちゃったので、
何が?って言われても、そりゃ、何もない・・。
ノリは、
「やめろよ!返せよ!」
と、携帯を取り返そうと必死だ。
その姿は、滑稽だ。
もちろんアタシも・・。
そう言えば、携帯のメール。
まだ、携帯メールも主流じゃなかった頃だった。
機械物に疎いノリからイロイロ聞かれたし、教えたりした。
「お前、ツーカーじゃん?
ドコモからツーカーって、メールできんの?」
「どーやってやんの?」
「え?普通にできるでしょ?」
「何?アタシにメールくれるの?嬉しいじゃん!」
「まぁね。ツーカーってさ・・・・・」
アタシはノリからメールが来るのが嬉しくて、
いっぱい教えてあげたのに・・。
なんの事はない。
サキもツーカーなんじゃん。
「とにかくいい加減いしてください!!」
と、言うしかなかった。
何のまとめもないまま、
サキは何も言わず一方的に電話を切った。
まだ、アタシは興奮している・・。
そのまま携帯を握りしめていたら、
ノリに取り上げられた。
「おまえ、いい加減にしろよ。」
ノリの冷たい目に、悲しくなる。
自分に・・。
でも、一度爆発したら、もう止められない。
喧嘩の度に、物に当たるようになった。
ノリに、手を上げるようになった。