4月の末、茶畑で生後間もない仔犬9頭を保護しました、他のボランティア団体の力を借りたり、仲間と共に寝食を忘れるほどのお世話に明け暮れ何とか無事に育ち譲渡に漕ぎつけ、あと残るは2頭となってホッとしていました。
突然また新たな茶農家から茶畑に仔犬がいるから引き取って欲しいと連絡がありました。
愛知の仲間が出先だったので明日には必ず引き取りに行きますので作業を明日まで止めて欲しいと伝えてお願いしました。
翌日慌てて現地に向かうと、、、そこにはすっかり刈り取った葉のない光景で、炎天下の下に産まれたばかりの仔犬が暑さで苦しくてもがいたのでしょう、お茶の木の根元に逃げ場を探して首を突っ込んで身動きが取れなくなっていた5頭の仔犬がいました、干からびた状態でした。
保護した直後の様子です
すでに母犬の姿はどこにも見当たりませんでした、お茶刈りの機械の音で逃げ出したのでしょう、ハサミやノコギリで枝を払い何とか仔犬たちを救出しました。
一度は死にかけたような産まれたばかりの仔犬のお世話は大変で、哺乳瓶でミルクを飲む力もなくカテーテルで直接胃に入れていましたが衰弱するばかりで、病院でもあまりに小さくて助けるのは難しいと言われて、仲間の下で3頭が次々に亡くなってしまいました。
私の手元には2頭の仔犬が来ましたが、何とか生死の境を乗り越え育っています、ミルクをグイグイと飲みお腹が空いたら大きな声で鳴き、今は自力でウンチオシッコが出来るようになりました。
生後3週目になりまして、本日やっと目が明きました、まだ、うっすらと膜が掛かっていて見えてはいないと思います、膜が取れてハッキリと見えたら初めて見たのが母犬でなく人間のしかもお婆ちゃんではちょっと可哀想だなと思ったりしています。
グイグイとミルクを力強く飲むのが男の子、少し小さくて飲むのも少しの女の子、5頭産まれた兄妹犬は2頭となりましたが、これが野犬の現実です、産まれてすぐに死んでしまった兄妹犬の分まで幸せになって欲しいと心から願っています