救えなかった命、三毛猫のこと。 | アニマルフォスターペアレンツ

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捨てないで、傷つけないで、殺さないで・・・。犬猫達の心の叫び声が聞こえますか?

7月の初め、顔が変形した猫の保護依頼がありました、重篤な症状ですぐにでも助けに行きたいと思ったのですが、島田市川根町家山と聞いて、こちら浜松からでは片道2時間近く掛かることが分かり、毎日仔猫の保護や野良猫の不妊手術に追われていて、想いは募っても行動できずにいました。



何とか猫の確認をしたいと思って掛川の友人に出向いて貰いました、猫の画像は撮れましたが捕獲は出来ませんでした。



長毛の三毛猫です、顔が腫れあがっていてどこに目があるのか分からないほどです、やはり捕まえて何とか治療したいと思いました。



数日後、捕獲器や捕獲網も用意していきました、猫にはすぐに会えましたが釣り人から餌を貰っていて粘ったのですが捕獲は出来ませんでした。



静岡市のボランティア仲間に相談して、島田市のボランティアの方が動いてくれることになりました。



その後やっと捕獲が出来ました、焼津で中継して受け取り病院に行きました。



皮膚の一部を取って顕微鏡で見たところ「クリプトコッカス症」の疑い濃厚だと分かりました。



野良猫などがエイズや白血病で免疫が落ちると真菌に寄って発症します、腫れあがった顔面と目も見えなくなったりして、神経症状もでるようです。



さらにその後の検査の結果で「扁平上皮癌」と診断され、すでに末期の状態で回復の見込みがないことが分かりました。



野良猫の宿命とはいえ、どんなに苦しかったのだろう、長く住み慣れた川根で最後の時を迎えたかったのではと悩みはつきませんでした。



昨日、とうとう命が尽きてしまいました、眠るように亡くなったと聞きました。



病気や孤独と闘いながら、名も無い命が消えました、三毛ちゃんが安らかに眠るようにと祈っています。