尽きぬ想い、保護犬のレオのこと。 | アニマルフォスターペアレンツ

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捨てないで、傷つけないで、殺さないで・・・。犬猫達の心の叫び声が聞こえますか?

8年という長い間、保護施設の犬舎で暮らしてきたレオが亡くなりました。



レオは2007年に野犬の仔犬で生後4~5ヶ月の時に保護しました、少し大きくなっていたので慣れなくて貰われるまでに時間が掛かりましたが、やっと新しい家族が決まって安心していたのに、突然3年経って飼えないと言われ戻って来ました。



馴れない、手が掛かる、そう言われて戻って来た日のことは今も鮮明に覚えています、今まで入っていたという小さなケージと一緒に帰って来ました。



元の飼い主に対する怒りよりも辛い思いをさせたレオに対してゴメンねと謝る気持ちでいっぱいでした。



戻った頃のレオです、悲しい表情ばかりしていました、ケージに詰め込まれるようにして飼われていたのか背骨は曲がっていて足腰の筋肉は無いように見えました。




レオの哀しみが伝わる表情です、人に甘えることもなく、触ると噛みつこうとしました、虐待されていたのか防衛本能が噛むという行為につながるのでしょう、何人ものスタッフが咬まれました。




笑顔が戻った頃です、気難しいところもありましたがスタッフのみんなに愛されました。



しばらく前から後ろ足を痛そうにしていることに気づきました、腫れあがり痛みのためにご飯も食べれないようになりました。



検査の結果は膝の骨が潰れていることが分かりました、痛みを取るには断脚しかないと言われました、悪性腫瘍の疑いもあり命との引き換えに後ろ足1本を失いました。



術後のレオです、痛みが取れて元気よく3本足で歩きます、ご飯も良く食べて、これで安心大丈夫だと確信しました。



術後1週間目の朝、突然亡くなりました、前日まで元気いっぱいだったのに、、死因も不明です、術後の急性の心不全か血栓ではないかとの診断です。



レオの11年の生涯が閉じました、山で産まれて人に翻弄されて生きてきましたが、それでも最後はみんなに愛されて、レオも人を信じようと思ったことでしょう、ありがとう、そしてさようなら、。