2011年、廃業したブリーダーの部屋の一角で、高齢や病弱で誰も引き取らず残されていた6頭の小型犬を引き取りましたが、そのうちの1頭が水頭症の福吉こと福ちゃんです。
引き取り当初の医師の診断では「長くは生きられないでしょう」と言われました、何度も起きる大きな痙攣発作で生死をさまようこともたびたびありましたが、それも何とか乗り越えて生きてきました。
2011年に引き取ってからの5年半、我が家に1年以上、愛知県のKさんのお宅に4年以上お世話になっていました、たくさんの犬猫のいる我が家ではとうてい出来ないお世話をしていただきました。
ところがこの度、Kさんのお宅のご事情で福ちゃんが戻って来ました。
ちょっと大きくなった福ちゃんです。
水頭症である福ちゃんの大きな目はまったく見えなくて、寝ている時以外はじっとしていることが出来なくてグルグル回る旋回運動を繰り返します。
長く立っていることが出来なくてすぐに倒れます。
産まれてからずっと病気との闘いだった福ちゃん、楽しいことも嬉しいことも知らず、この子の生きる意味を何度も考えました、意味があるのだろうかと考えたこともありました、ずっとずっと考えて、ただひたすら生きる福を見て「生きることに意味がある」そう気がつきました。
福が生きていることに希望が湧きます、奇跡を信じたい想いに駆られます。
今日も明日も福吉が穏やかに過ごせますように、ただそれだけを祈っています。