今日は上司に勧めていただいた一冊。
入社1年目の教科書/ダイヤモンド社

¥1,543
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ライフネット生命保険代表、岩瀬大輔さんの一冊。
有名な経営者の方なのでご存知の方も多いと思いますが、世界を代表するコンサル会社BCG(ボストン・コンサルティンググループ)からリップルウッドを経て、ライフネット生命保険を立ち上げた方です。
豊富なキャリアから得た、ビジネスマン、仕事人として認められるための心得を綴った一冊です。
シンプルな言葉でありながら力強い言葉にあふれています。
仕事において大切な3つの原則
冒頭から語られるのはこの3つの原則。
一見当たり前のような言葉ですが、年齢を重ね、自らの驕りからもつい忘れがちな原則に、
自分も大いに考えさせられます。
①:頼まれたことは必ずやりきる
②:50点で構わないから早く出せ
③:つまらない仕事はない
各論では、具体的な指南が語られますが、特に私が紹介したいフレーズを紹介したいと思います。
質問は、メモを見せながら
仕事を進めていくと、当然自分一人ではわからない箇所、指示を仰ぎたい箇所が出てきます。
いかに有益に相談するか。
そこには自分の整理と、上司の指示のギャップを確認することが大事。
そこで、著者は、まず自分の質問箇所をメモに整理して書くように薦めます。
それは、自分の頭の整理(何がわかっていて、何がわかっていないのか)、何をアドバイスしてほしいのか。 そして、アドバイスをしていただく方への配慮です。
途中プロセスをお互いに視覚的に認識することで、有益な質問おこない、効果的なフィードバックを受けれると説いています。
アポ取りからはじめよ
これは仕事の計画についてです。
常にお客様がいる以上、お客様から課題をお聞きし、何を考え検討し、提案を行う一連の作業がビジネスの日常です。
その日常で、「企画書ができたらお客様にアポをとろう」とか受身になってしまうと仕事が前に進みません。なぜなら、企画書ができてからアポをとろうとしても、お客様の予定はコントロールできないから。 結果、仕事のスピードが遅れます。
なので、まずは自分がコントロールできないお客様の時間を先に確定し、自分のコントロールできること(それは企画書の準備だったり、自分自身の計画・努力でカバーできること)で準備するように説いています。
本件については、自分も大いにあてはまるため、強く心に留めておきたいと感じました。
相手との距離感を誤るな
こちらは対人関係です。
人は(もちろん私も)親しくなると会話やメールもカジュアルな体裁になりやすいですが、
自分は親しくなったと思っていても、相手がそうとは限りません。
また、親しさの表現についても、人それぞれの価値観があります。その時に、相手との距離感を誤ると、大変失礼な印象を与えることもあります。
自分に置き換えると、親しさが武器であると考えるのはたやすいですが、相手もそのように考えてくれているとは限らない、そんな諌めとして日常をまた顧みたいと思いました。
読後に考えた事
実は、この本を頭から読んだのは3回目です。上司に勧められて一読、その後自分の振り返りで一読、そして今回。
読むたびに、自分に響く箇所は少しづつ変わっていきました。
きっと、その時々に自分が足りないと思っているところが変わっているからだと思います。
人は誰しも完璧でなく、足りないことばかり。
そして仕事をしているからこそ、悩んだり、迷ったりする。
出来ていると思っていることも、いつの日か驕り怠慢になったり、
チューニングが必要になったりするのだと思います。
自分自身に変化が欲しい時、拠り所の一つになる一冊。
読者の方にも、読んで欲しい本です。