今日の読書「佐藤優/人に強くなる極意」 | ハーゼスト丸の航海日誌

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妊娠、出産、育児、ベビー&マタニティマーケットのプロフェッショナル、HEARZESTのMURAKAMIです。


思うところあり、背筋を伸ばしたい気持ちで、新聞広告を見て即買いした感想文。
以前の「野蛮人のためのテーブルマナー」に続き、今回も佐藤優さんの一冊です。
週末、新聞の記事下広告で見つけ、書店に買いに行きました。


人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)/青春出版社

¥905
Amazon.co.jp

著者の佐藤優さんですが、(前回も書きましたが)元ロシア担当の外交員です。
2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され有罪となります。

刑務所を出所後は、外交員時代に培ったインテリジェンス(諜報活動)のリアルを実際に目の当たりにした経験とともに描くノンフィクション作品を多数上梓されているノンフィクション作家です。

で、本書は『BIG Tommorrow』の連載をまとめた一冊。

現代を生きる人に必要と思われるスキルを「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」というテーマで語る一冊。


ちょっと自信を無くしている?そんな大人に読んでほしい

佐藤優さんの本って、だいたいちょっとタイトルがちょっと怖い(例:「野蛮人のテーブルマナー」とか)。ちょっと斜に構えたアウトローなオジサンが、ちょっと上から目線の『ご指南』的なイメージがあります。(連載誌の影響かもしれませんが。。。)
でも、中身は、結構弱い人への応援にあふれるノウハウでもあったりしていて、そんなトコロがお薦めだったりもします。

で、今回気になった節は以下。




世の中はびびらせることで成り立っている

これは不安をあおるキャッチコピーなども含んでいるのですが、
不安になると冷静な判断ができなくなると説いています。

また同時に、必要以上にビビらないためには、相手を知る事が重要と説きます。
ちょうど、子供がお化けを怖がるのと同じで、
分からないから怖いというロジックですよね。

自分も、準備不足だとダメなタイプなんですよね。
プレゼンにしても自分が腹落ちしていることは大丈夫なのですが、
理解が足りないと話がふわふわする。

仕事に置き換えてみると、それは準備とかそんなところに繋がってくる気がします。



シンプルさを追求すると仕事も人間関係も楽になる

これは「飾らない」の一節です。
仕事をする際に、相手に対して真摯に向き合って、嘘や偽りを排除する。
自分を飾らず等身大で向き合うことで、飾らない関係をつくる事ができる。

この箇所、心に響きました。
どーんと。

上手くいっている時って、確かにシンプルだなと。
シンプルだから上手くいくのか、上手くいくからシンプルなのかはわかりませんが、
いずれにしても色んな関係性がこねくりまわされている状態はよくありません。

しかと受け止めようと。



自分をマネジメントできるのは自分しかいない

こちらは「あきらめない」の一節。
報われないことに足を取られがちだからこそ、
「あきらめない」ことと「あきらめるべきこと」の二つを選り分けて、上手にマネジメントしなければならないと説きます。

まあ、要は自分の中の「俺って、何をしたいんだっけ?」という声に耳を
傾けることなのかな、と思います。


結果的に、自分の内面からの自発的な「あきらめない」は、シンプルに自分がなりたい姿。
前節につながることですが、結果シンプルに「あきらめない」を追うことが、良い状態を
作る方法ではないかと。



首都圏で電車通勤をしている方であれば、多分往復で読み切れるくらいの一冊です。

パッと見はちょっとアウトロー的なタイトルですが、是非ご自身を振り返るためにも
お薦めしたい一冊。 まずは、是非立ち読みしてみてください!