今日の読書「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」 | ハーゼスト丸の航海日誌

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今日は有名な一冊です。「ウケる技術」の著者による、
200万部の「夢をかなえるゾウ」に続く第二弾。

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神/飛鳥新社

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ジャンルとしては自己改革エンターテイメント小説といった感じでしょうか。
前作ではサラリーマンが主人公でしたが、今回は売れない芸人志望の34歳、
西野勤太郎が主人公です。
また、今回はヒロインとして、売れない主人公に8年間取り付いている美人貧乏神「金無幸子」が登場します。


表のテーマは「お金と成功」、裏のテーマは「Give &take」「Win&win」そして「成長」


金無幸子という貧乏神からもわかるよう、二作目のテーマはお金。
脱サラし芸人を目指すものの成功にはほど遠い勤太郎が、幸せになって金持ちになれるかが、表のテーマです。
そしてきっと裏のテーマは「Give &take」「Win&win」そして「成長」。
どちらかというとイジイジしている人へのメッセージです。


あの人、きっとこれからも貧乏ですよ


物語早々、ガネーシャは300万円の借金を勤太郎にこしらえ、
勤太郎は嫌がおうでも覚悟しなければならない状況に追いこまれていきます。
そしてハローワークにみんなで行くことに。


貧乏神の幸子は、貧乏な人の特徴を知っており、どんな人が貧乏から抜け出せないか教えてくれます。

例えばそればハローワークで、散々窓口にクレームを入れている人。
「気持ち良さそうに人を責めたり批判する人って、他人が不幸になることを望んでいる人ですから。「言葉」というのはその人の一番最初の行動ですからね」

また、ぶっすりと押し黙って偉そうにしている人。
「『お客さん』になっている人。お金を払っているんだから喜ばせてもらって当然、と考えて偉そうな態度を取る人も『お客さん』です」

お客さんという言葉はグサリと突き刺さるものがあります。
受動的な姿勢も通じる所がありますね。

Give & take
自分が困っているときに、困っている人を助ける



勤太郎は、借金返済のために、賞金の出るお笑いコンテストに参加し、夢中でネタを考え奮闘しますが、ひょんな事から、仲の良い後輩芸人が余命いくばくもなく、延命と引き換えに死神とコンテストに参加している事を知ります。

コンテストから棄権するか悩む勤太郎に幸子は、

「他人に対する言葉や行動は、自分に対する言葉や行動でもあるんですよ。自分が困っている時に人を助けてあげられる人は『困っている』という感情から抜け出すことができます」

と伝えます。勤太郎は、後輩のためにコンテスト出場を辞め、後輩のネタを支援するようになっていきます。


Win & win
勤太郎さんは「いい人」になろうとしていませんか?


「『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人から嫌われたくないから自分の欲求を抑えつけてしまう人です。でもそういう人が何かを手に入れることはありません。欲求を抑え続けることで「やる気」を失ってしまうからです」

「自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。それでもお互いが喜べる道を見つけていくこと、それが成功するための秘訣なのです。

勤太郎は後輩に「僕は君の命を守るために、得意なネタ作りの手伝いをする。
その代わりコンテストの賞金は僕の借金返済に使わせて欲しい」と申し出、後輩は快く契約が成立します。


成長
憧れに向かって、やりたいことを、やりなさい


物語が進み、勤太郎の努力の甲斐もあり、後輩はコンテストに優勝します。
勤太郎は売れない芸人のままですが、彼は「お笑い芸人になるまでは、とにかく多くの人に自分を、見てもらいたかった。でも自分にとって大事なのは、たくさんの人を喜ばせることなんだ」ということに気付きます。

そして勤太郎は、芸人に憧れ、売れない芸人の8年間を通じてネタ作りの技術を研究してきた日々と、そ期間の成長に気が付きます。そして新たな自分の進む道を発見します。


エピローグでは、構成作家として活躍する勤太郎の姿が描かれるのですが、それば勤太郎が8年間で獲得した成長の集大成のようで、ホッとします。


前作に続き、一息で読める一冊。
言葉にすると「Give&Take」とか「Win&Win」ってなんかある意味胡散臭いイメージがありますが、すっと心に入ってくる一冊です。


是非読んでみてください!