EXITりんたろー。「くじ引き状態」からの脱却強調 児童養護施設退所後の若者支援に持論

全文読んでもらうとわかるんだけど、
 
大学進学を助ける制度を児童自体がわからないし、職員すら気づいていないのが問題。大学へ進学する施設や周りの人のモデルが少なすぎて、進学しようと考えが至らない、努力の仕方を知らない人がすごく多い。とも書かれています。
 
彼らがちゃんと取材した上での意見だとすると、スポニチのニュースを読んだ人は、施設職員やその周りの人々は、奨学金制度や返還不要の奨学金や生活費を支給する団体や、ほぼ生活費だけで卒業できる大学があることを知らない、もしくは調べようともしていないという印象を受けてしまいますね。
 
このように書かれると、若者に人気のコンビによる発言ですから、施設職員は、なんか大学進学を推進していない、つまりは高校卒業したら退所し就職し自立して働らいてもらうことしか考えてないように思われやしないかと、ちょっと残念です。
 
過去を振り返ると、大学進学を希望した児童は、塾へも行けたし、夏休みや冬休みは予備校の講習も受けていた事を思い出します。もちろん全国模試とかも。
その費用は行政に請求できました。でも家庭教師代は出ませんでしたが。
 
最近は全養協さんが奨学金制度一覧等を施設に送付してくれたりと、わかりやすくはなっていますが、その制度を全部利用(つまりは多重申請)できるかどうかを調べたり、申請書類の作成や添付物などを用意するのは大変です。簡略化は難しいのですかね?
 
大学生になってからも、毎年の報告書や感謝文、将来の夢の作文、卒業後の返済方法やその金額。もし返済できない場合は申請に関わっている施設がある程度責任を持たなくてはならない等、面倒なこともあります。
 
でも本人が進学を希望するのであれば、高校の進路指導部と一緒になって(これもちょっと厄介ではありますが)ぜひ進学させる方向でいました。成績が振るわなく浪人した児童もいましたが...でも進学出来てました!
 
また、施設児童に奨学制度を行っている大学も数か所あるようですが、本人が学びたい学科や住みたい場所にあるとは限らず、贅沢ですが魅力的ではない感じがしてました。(平成の頃ですが)
 
私は、「大学へ進学する施設や周りの人のモデルが少なすぎて、進学しようと考えが至らない、努力の仕方を知らない人がすごく多い」ということの方が問題だと思います。
これは「施設」の中の問題というよりは、学校、地域社会ともっと広い問題のように思われます。
 
施設職員で、例えば国公立大学を卒業している方は多いでしょうか?4年生私立大を卒業している方は多いでしょうか?必ずしも大学進学することが良い事だと思っている方は多いでしょうか?
成績によっては、大学・短大に行ける子どもだけではないですよね。
 
また、早く施設生活という「しがらみ」から出て、社会で自立して生活したいと思う児童もいます。
 
ちょっと長くなってしまいましたが、社会的養護の下にいる子ども達にも、いろいろな将来に向かう選択肢を用意してあげ、一緒に選んでいく。その選択が違っても、失敗しても、もう一度選べるような、寛容な社会になっていけばいいなぁと思っています。
 
不寛容で自己責任だけを求める社会では、誰でも生きづらいですよね!
 
ということで、またね~