第3の新人にくくられる庄野潤三。

わたしは実は児童文学のジャンルの「明夫と良二」しか読んだことがなかったのでした。




しかも頭の中では、潤三氏の兄の庄野英二とゴッチャになっていました。



若い頃読んだ 星の牧場 がとても不思議な作品で感銘を受けました。


神奈川文学館に行く前に一応ネットで下調べして自分の勘違いに自分で驚いた。


ほとんど読んだことのない作家ですが、学ぶチャンスだと思って行ってきました。




書斎の復元。

ここだけ、撮影OKでした。




庄野潤三は3Bの鉛筆で原稿を書いていらした。

この使い終わった鉛筆を見た瞬間、惹きつけられるものを感じました。

展示に、原稿や筆文字、スケッチが多数ありました。

それを見て、この方は素晴らしいと変な確信が。

いままで読んでなかったけれど、むしろ今から読み始めたほうがこの作家の素晴らしさがわたしにも理解できるような気がしました。





図録と本を買ってきました。


(ちなみに年会費2000円で友の会に入っているので入館料500円は只になり、図録は200円引き)


帰宅してから、奥様の娘さんに宛てた書簡集「誕生日のアップルパイ」に読み耽っています。


 

「幸わせ」(夫人の仮名遣い)が溢れている書簡集。

発売前に神奈川文学館で手に入れられた。


なんかそういうのもすごくうれしくありがたく感じます。


千寿子夫人のように身近な人に感謝と愛情が表せる人だったら、わたしの人生ももう少し違ったものになったかも。


展示を見てショックだったのは、潤三氏は今のわたしと同じくらいのときに脳内出血のために瀕死の状態に。

医師と家族の介護、ご本人のリハビリの頑張りでまた仕事が再開でき、88歳までお仕事をされた。


自分も大病しつもおかしくない年齢なんだなと、怖くなってしまいました。