新創世記(1)物語はここから始まった | anemone-baronのブログ

anemone-baronのブログ

落書き小説根底にあるもの!
私の人生は、「存在しなければ、何を言っても正しい」という数学の存在問題の定義みたいなもの。小説なんか、存在しないキャラクターが何を言っても、それはその世界での真実なのだ。

 

 

 

 

 
 舞台は、輝くオリオン腕の端、 宇宙の中の彼らの「住所」ですが、郵便局には登録されていません。

 美しいネビュラと星々が煌めく宇宙空間。宇宙船「ノヴァファミリア」快適な旅のキャンピング船。ゼックス家族の12人での、銀河間の休暇を楽しんでいた。

 宇宙船「ノヴァファミリア」はゼックス家族の誇りであり、彼ら要求を満たすための完璧なこの船は、先進的なアンチグラビティエンジンを搭載し、
 
 長期間の宇宙旅行にも対応できる独自のエネルギー回収システムが組み込まれており、宇宙空間を縦横無尽に航行することがでる。

 船内には自動修復機能を備えた外壁、ダークエネルギーを最大限に活用するための巨大な帆、そして宇宙の屈折を利用して、光よりも宇宙のどこでも瞬時にアクセスできる重力波ワープドライブが装備されている。
 
 船の耳と口となる最新のクアンタム・コミュケーションV11、宇宙のどこからでも瞬時に通信が可能です。


 このシステムは、宇宙の異なる点間で量子もつれを利用して情報を伝達します。

 船の目となるフェルミアーク・スキャンシステム、未知の惑星や星系の詳細な情報をリアルタイムで収集し、船内のディスプレイに表示します。

 このシステムは、宇宙船の周囲の環境を3Dで視覚化し、ナビゲーションの助けとなり。まさに豪華絢爛。

 今回のゼックス家族の宇宙旅行の主な目的は、宇宙のさまざまな文明との交流を通じて、自らの知識を拡張し、子供たちに広い視野を持たせたいと考えていた。

 また、この旅は家族の絆を深め、共有する貴重な経験となることを目指ものでも合った。

 ゼックス(父)は船のデッキで、妻のリーラと肩を組んでアンドロメダ銀河の雄大な景色を眺めていた。

 ゼックスは、リーラに微笑みかけ、「宇宙は本当に美しいね。でも君の笑顔には敵わないよ」と語りかける。

 リーラは優しく応える。「この旅で、子供たちにまた兄弟を作るおつもり」(笑)

 娘のゾラは宇宙船の庭園で、従兄弟キラとトラ (双子)と一緒に超新星の爆発を模した花火を鑑賞して興奮して言う。「見て!超新星の花火、まるで銀河のダンスみたい!」

 双子のアルトとエリダは、船内の重力遊び場で宙返りを繰り返し、「僕の方が上手くできるぞ!」エリダは笑いながら反論し「冗談じゃないわ、私の方がずっと優雅よ!」などと遊んでいる。

 オンタ(長男)は船の窓から遥か彼方の星団を眺めている。

 母星にいる恋人を思って思慮深くつぶやく「宇宙って果てしないね。僕たちの旅も……。」

 夕食時、グランパ・モルフ(ゼックスの父)が最近訪れた惑星の話で家族を楽しませていた。「その惑星では、会話が光よりも速いんだ!」、住民が光の速さで会話するという。

 叔父のフロブが笑いながら応じる。

 「ワシは一言もキャッチできなかったよ。まるで、宇宙の風にさらわれた言葉みたいにね!」

 その惑星での言葉のキャッチボールに挑戦したが、まるで泡をつかむようで一言もキャッチできなかったと笑いを誘う。

 夜になり、叔父フロブが宇宙版のカクテルパーティーを開始。

 彼は特製の「銀河グリッター酒」を振舞い、「これで星々も輝きを増す!」船内は宇宙のお祭り騒ぎに。

 しかし、酔っ払ったフロブがトイレに行くつもりが、宇宙船の操縦席に迷い込み、操縦機器のコントロールディスプレイに小便をかけてしまう。

 機器の間からなにやらパチパチと。

 操縦席で、酔っ払ったフロブが「あれ?ここはどうやって流すんだっけ?分かんね~や!」

 と言って蹴っ飛ばして、蹴ったところから何やら煙が出てきて船はコントロールを失ってしまう。

 食堂ではゼックスが「チョット呑みすぎたか?船がぐるぐる回ってら」

 双子のアルトとエリダは「無重力プラス回転ランダム運動の中で勝負だー!」

 オンタ(長男)「バカ!警報が聞こえないのか。コレほんとにやばいぞ」と真剣にみんなに伝えるが、全員が酔っ払っていて、てんやわんやの大騒ぎ。
 
 やっとことの次第に気がつて家族は慌てふためきながらも、結局「ノヴァファミリア」は太陽系を横切り、地球に向かって猛突進。
 
「ノヴァファミリア」が地球の大気圏に突入すると、窓外の風景は更に迫力を増す。

 濃密な雲が船体を包み込み、一瞬の静寂の後、突然の衝撃と共に地表が近づいてくる。

 船内のライトが点滅し、子供たちは驚きの声を上げる。
 
 結局「ノヴァファミリア」は太陽系を横切り、古代の地球に不時着することに。

「ノヴァファミリア」が古代の地球に不時着した後、緊急事態に直面したゼックス家族は、すぐに行動を開始した。

 ゼックス(父)こういった時は頼もしく、冷静に指揮を執り、リーラ(母)とともに家族を落ち着かせる。

 お~い 大丈夫か、みんな。怪我して無いか、無事に着陸できたぞ。」と彼は言った。
 双子のアルトとエリダはそれどころじゃない。宇宙服も着ずに外に出ようとする始末。

 ゾラと従兄弟のキラとトラは宇宙船の外の大気を調べ始める。

 「かなり酸素が多いな」とゾラが確認する。

 「大気濃度が窒素80%で酸素20パーだ。スーツなしでは外出るの危ないよ。」

 双子のアルトとエリダは、宇宙船のダメージを調査し、修理のために必要な材料をリストアップする。

 「外部の部分は自動修復機能が働いてるけど、アンチグラビティエンジンはある程度直せると思うけど、ワークドライブは損傷が激しいかも」とアルトが分析する。

 オンタ(長男)は通信機器をチェックし、母星への連絡を試みるが、信号が届かない。

 「この星のオゾン層はかなり分厚くてその周りの磁気バリアも強力だな。どうやら、ここは通信のシャドーゾーン(死角)みたいだ。」と彼は顔を曇らす。

 グランパ・モルフとグランマ・ユニアは、家族の士気を保つために、宇宙船のキッチンで食事の準備を始める。

 「何事も、お腹が満たされていれば半分は解決だ」とグランパ・モルフが言う。

 叔父フロブは事故の責任を感じ、積極的に手伝い始める。

 「俺がトイレを間違えなければ……でも、今はみんなの役に立たなきゃ」と彼は反省しつつも、銀河グリッター酒を煽って景気づけしている。

 夜になると、ゼックス家族は宇宙船の中庭でグランパ・モルフとグランマ・ユニアの用意した食事を楽しながら、初めての地球の夜を堪能していた。

 その時彼らは、すぐ船の修理ができて母星に帰れると楽観していた。

 

つづく…多分