『松田瓊子全集』+α
松田瓊子の全集です。
三年前に書いた『七つの蕾』と『すみれノオト』の記事で
参考文献として挙げていたのですが、
全集についてのご質問を頂くことが最近多いので、改めて書くことにしました。
メッセージで返信させて頂いた皆様、写真を載せますと言ったまま遅くなってしまって本当に申し訳ありません;
A5サイズのハードカバーが六巻に、「別巻 資料編」というソフトカバーが一冊あります。
出版元は大空社、セットで販売されました。
・第一巻 「お人形の歌」「七つの蕾」
・第二巻 「野辺の子等」「小さき碧」「サフランの歌」
・第三巻 「紫苑の園」「香澄(続・紫苑の園)」
・第四巻 「野の小路」
未発表作品「眠る白鳥」「こひつじ」「ゆりかご」「湖畔の夏」
・第五巻 詩歌小品集「おもいで」
「日記(上)」昭和8・9・10年
※学校作文、短歌、「おもいで」続集、村井和子宛書簡(昭和12~13年)も収録
・第六巻 「日記(下)」昭和12・14年
・別巻 資料編
父の野村胡堂や夫の松田智雄らが書いた跋文、写真や年譜などが収録されています。
カバーの絵は一~四巻が中原淳一、
戦後ひまわり社から瓊子の本が出版されたときの表紙が使われています。
五・六巻は瓊子の妹の野村稔子の絵です。
すみれノオト ---松田瓊子コレクションこのうち、第二巻の「サフランの歌」、第四巻の「湖畔の夏」、
第五巻の「おもいで」所収の随筆や小品が五つと
「おもいで」及び「おもいで続集」に収められている短歌のうち73首、
昭和8・9・11・12年の日記が『すみれノオト』に収録されています。
日記は全集に収められているすべてではなく、基本的には結婚するまでの
穏やかな記述や情景の描写が多い部分が取り上げられています
『七つの蕾』は、ひまわり社の復刻版が今も国書刊行会から出ています。
『紫苑の園』なども、絶版ですが同じ時期に復刻版が出ているので
図書館にある確率が高いかと思います
・・・
全集が出版されたときは学生で、とても手が届く値段ではなく;
読みたい読みたいと思っているうち
あっという間に絶版になってしまったように記憶しています。
なので何度も図書館で借りて、少しずつ読みました。
何年も経ってから、たまたま古本屋さんで見つけて手に入れることができましたが
ずっと前、借りた本を読みながらとったメモや
気兼ねなく線を引いたり付箋をつけたりしたコピーもなじんでいて、
かさばりますが今も大事にとってあります。
『七つの蕾』の記事はもともと
『サフランの歌』と『紫苑の園』とも一緒になっていたのですが、
長くなりすぎて切ったので、いつかまた書きたいなと思います(逃げないでー。
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秋ばらが咲き始めました。
グラハム・トーマス(通称グラハムさん。
春よりもどことなく落ち着いている風情がやすらかなりけり。





