コメントやたくさんごらん頂ましてありがとうございます!
さて、続きましては
結婚式の宣材写真とリアルなお写真の違い
ですが、先にお伝えしますが、私はDISりたいわけではありません
お客様のことをあしらいたいわけでももちろんありません
結婚が決まって、まず皆さんがされること
有名な結婚情報誌を購入なさるか
気になっている会場のホームページをごらんになる方が多いのではと思います
そして皆さんが陥ることだと思いますが
” きっと私もこんな写真がとってもらえるはず!! ”
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残念ですが難しいことが多いんです、、、、
なぜかと申しますが、宣材写真にはものすごくお金も時間もかかっているからなんです、、、
企業、会場様で異なりますが一般的には、
宣材写真の撮影には撮影日を平日で3日程度抑えています
少なくても2日は抑えています
だって、、、
宣材写真ですよ?
その写真のイメージで、未来のお客様であるプレ花嫁様たちに
” ここで結婚式がしたい ”
って気持ちになっていただかなくてはいけないからなんです
モデルさんはプロなので、本来は体調管理も含め調整してきますが
予想通りにいかないのが女心と秋の空、じゃない
もとい、スタッフとモデルさんたちのノリや相性と、
何よりも、当日の天気です!!
たとえば、海の景観が素敵な会場だったら、きれいな海と青空の写真が必要ですよね
ガーデンが見所の会場だったら、木漏れ日が差すショットほしくないですか?
ホテルだったら、撮影日はホテル名がきちんと映るように
車寄せに規制を張ったりなんかも当然のお話です
こんなのが売りの会場様で
台風の荒れた海と空での風景写真
強風で木々がしなりまくったり、雨に濡れまくったガーデンの写真
有名ホテルの車寄せの入り口の写真は、ロゴが見えないほどのタクシーの数、、、
が使われていたら、その会場に見学すら行きたくないですよね、、、、?
最近は一眼でもデジカメですし、フォトショットで修正がかけれるとは言っても
天気待ちのためにも、宣材写真の撮影には予備日は設けてあることが多いのです
そして、天気やライティング、セッティング、モデルさんの表情など
宣伝用のお写真の1ショットに2~3時間程度かけることもザラなんです
読者様は驚きますよね、、?
少し話は反れますが、アナウンサー志望の大学生の履歴書のお写真って
篠●紀●さんとか、有名な方にお願いするもの業界ではフツーのお話だったり
私は昔バイトでパーティーのコンパニオンを少しやっていたのですが
そのときも宣材写真を撮らなきゃいけなかったんですね
宣材写真の出来で、見入りの良いパーティーに呼ばれて働けるとか
お給料や待遇が違うなんて話もざらざらありました
( 私は週末の結婚式しか働けない&きれいどころじゃないのでほとんど呼ばれませんでしたが )
要するに宣材写真がオーディションの一時審査なんです
それが宣材写真ってもので
結婚式会場の宣材写真は
お客様に選んでいただく候補会場の一時審査的なものなんです
プロのモデルさんを使って
メイクさん、スタイリストさん、カメラマンさん、デレクターさんやライターさん、
照明さんに、風を送ったりするADさん
各アシスタントさんや会場スタッフさんや本部スタッフさんたち、
モデルさんのマネージャーさんや会社関係者さん
一緒にイメージビデオの撮影も最近は増えていますので
ビデオカメラさんに音声さんなどなど、、
10名以上のプロスタッフさんのクルーで
何時間もかけてワンショットを選別していくんです
カメラマンさんも必ずアシスタントさんがいますので
2カメ、3カメで宣材写真は撮影することもザラです
もちろん、モデルさんもカメラマンさんもみなさんプロです
ロンドンハーツの奇跡の一枚をご想像いただくとわかりやすいかもですね
一方、実際の挙式の日は、、、
基本的には土日ですよね?
その会場様は披露宴会場はいくつもありますよね?
その分、結婚式の数があるということですよね?
時間はどうでしょうか?
大げさに言うと、宣材写真の2枚分の時間で
当日の挙式披露宴が終わる感じですよね?
しかも、肝心の新郎新婦さんお写真に慣れていない、、、、
それが
の記事のきっかけでもあります
でも紹介した、尊敬する大先輩で、且つ飲み仲間でもあるダパンダさんと
飲んでいたとき
結婚式のお写真の話でも盛り上がりました
” 僕、本当は載せないだろうなっていう部類の写真も載せているんです ”
っておっしゃっていたんですよね
飲みのほかのメンバーさんは、
” そうですか? すごく素敵なお写真ばかりですよ~~ ”
とおっしゃっていたんですが、私はダパンダさんの真意がわかりました
( もちろんダパンダさんのお写真は素敵ですよ? DISって無いです。。。 )
ほかのカメラマンさんとか、ブロガーさんたちは
とっておきのお写真を少数精鋭で載せることが多いように思います
それが悪いわけではないです
懇親こめて大好きなお写真をしっかり撮りたいという思いも感じます
そのとっておきを撮るための信念や思いも感じ取れますし、、
でも、ダパンダさんと、ハワイの某カメラマンさんは違います
* 当日の流れがちゃんとわかるもの
* 時間内でのその時間でのリアルな表情
なんですよね、、、
ダパンダさんの、飲んでいたときの驚きの発言、、、
” 僕、ブログのお一人のご紹介写真は平均50枚出すんです ”
これ、、、
本当にすごいことですよね、、、
誠実だなって思います、、、、
だって数枚だけだったら、その枚数のみで判断されてしまうんですもの、、、
ちゃんとリアルに出すって誠実です
こういう業界のお話を書くのはちょっと勇気が要ります
でも、準備中の新郎新婦さんには、少し残念かも知れませんが、
こういうお話を知っておくことで出来ることって絶対にあると思います
挙式会場さんがカメラマンさんについての指名、
要望や打ち合わせがNGな場合は
簡単な指示書を作ることは良いと思います
だって、指名も打ち合わせも出来ないんじゃ
どんな力量のカメラマンさんが来るか心配ですよね?
残念ながら実際に何人もの方が、
結婚式のお写真で後悔なさっています
そもそもうちのサロン ”あねごエステ ”は宣伝広告はほぼしていませんので
ありがたいことに、うちにお越しの時点で、
いろいろ調べていただいて、画像とかもたくさん見てらっしゃる
目の肥えた、情報も取っているお客様だと思うんですよね
たくさん素敵な画像を見ていただいているので
自分も当然確実に素敵写真ばかり上がってくるものだと
思われているのではないかと思うんです
だから、出来上がったときに、愕然となさるのもあるかなと思います
会場サイドで指名や打ち合わせも出来ないのであれば、
だめもとで持ち込み希望や、何度か打ち合わせの要望を出してみる
思い切って高いアルバムにしてみるとかの対策を立てるなど
( 確実ではないけど、収納枚数も多いので良いカメラマンにあたる可能性が高い傾向にある )
回避するための依頼や要望は少し出したほうが無難だと思います
ただ、私としてはアーティストという立場な方にお願いするという心構えは必要だと思います
写真で自分の世界観を表現なさるのがカメラマンさんです
プランナーさんとか、ほかの接客業の方のように
カメラマンさんがお話で意思の疎通のうまさ、的確さや、
お話の仕方、聞き方がうまいとは限りません
そして、相手も人間ですので、相手の立場を考慮して
楽しくお仕事をしてもらえるような配慮は絶対に必要だと思います
間違っても、こんな配慮の無いことを
指名したカメラマンさんや、この仕事一本で食べているようなかたには失礼だと思います
撮れる写真&撮れない写真
( ダパンダさんの許可を頂戴して全文掲載させていただいています )
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最近新郎新婦さんから進行表が完成した後に下記の様な要望をいただくことが多くなってきています。
「dapandaさんは10:03になったら、披露宴会場前でウエルカムスペースの撮影、
会場のコーディネートの撮影(装花ショットもたくさんお願いします)
10:08には美容室前で私たちの出待ち、10:12には私たちの移動中のショットをこういった構図と雰囲気で、
10:23にはウエルカムスペースのゲストの表情を(60人全員)
10:30の披露宴入場の際はドレスの後ろ姿、前から、それを見るゲストの表情、全体の引き写真も!」
これでも全体の5%ぐらい、入り時間から撮影終了までA4用紙9枚に渡り書いてありました。
上記の要望、4次元的な動きをするか10人くらいカメラマンがいない限り、
わかる人ならわかってくれるかと思いますが、撮影はできません。
けれどわかってない人なら、上記の様な要望はしてしまう次第です。
そんな行動指示に加えて40枚近くの画像検索で見つけた画像を見せられて「同じように」という要望も。
「前撮りでもしていただかないと無理です」というものばかり、
写真を見る限り、とても10分程度の撮影時間では撮れないものばかりでした。
大事な結婚式たくさんの想い出を残したい、たくさん写真を撮ってもらいたい。
その気持ちは重々承知していますが、それが実現できない会場が多々あります。
会場での出来る事出来ないこと、とても多いのです。
経験浅いビギナーカメラマン、その会場撮影経験が無いカメラマンなら、
そんな行動指示や撮影希望を安請け合いをしてしまうこともあるでしょう。
もしくは出来ないことがわかっていながらも、
「できる限り頑張ります」と意気込みだけ最前面に出すカメラマンもたくさんいます。
けれど僕は出来ないことはあらかじめ「出来ません」とはっきりお答えをしています。
今までの経験則から熟考して出来ないと判断をしています。
結婚式が当日どういった流れで実際は動いているのか?
撮影現場はどうなっているかは、実際に結婚式をしてみないとわかりません。
「そんなことない! ゲストとしてたくさん招待されたことがあるからわかってる!」
という方もいらっしゃいますが、スタッフを凝視していたとしても、
ゲストとしての目線では結婚式の流れの50%程度を見ているに過ぎません。
要望が多い方には「撮影が出来ない理由」を順序よくご説明をするのですが、
要望した新郎新婦さんは「出来るもの」という頭で行動指示をしているので、
出来ない理由は求めていなく、全くこちらの説明は聞いてもらえないこともしばしばです。
もしくは「難しい」といっても諦めない方も多いです。
またノールックのまま何の反応もないことも多いです。
今年の干支のような、見ざる聞かざる言わざる状態です。
それより先のアクションは僕には何も出来ません、
何も言わなければ、受け入れているのか受け入れていないのかの判断も出来ません。
僕の言っていることを理解してもらってなくても、諦めなくても、
撮影出来ない現実という予測された現実は公平に訪れます。
無理とは言いましたが撮影リクエストに対して、
なるべく設計図通りに行動するも、頑張ってももちろん撮れないわけです。
結果撮れていないことにご立腹。
「プロなのに、お金払ったのに撮れていないって事はどういうこと!」となるわけです。
実際に言われることも多いです。
先にも書きましたが大切な結婚式、色々なものを撮ってもらいたい気持ちというよくわかっていますので、
撮影指示が出ていようといなくても、過去の経験を踏まえて最大限の頑張って撮影を行っています。
7kgの機材を持ってかけずり回り、集中力も体力も力尽きて会場から帰れないことも多々あります、
会場の片隅にある電源コンセントを見て「あそこから充電できればいいのに」なんて妄想もほぼ毎週です。
カメラマンへの指示。
誰も出来ないのではないかと思います。
結婚式は同じような流れのように見えますが、全く同じ結婚式は一つもありません。
結婚式を撮り始めて16年の僕でも、同じ会場で同じような結婚式には出会ったことはありません。
僕自身も行動スケジュールは100%は予測できません。
新郎新婦さんなりの結婚式スタイルがあるので、
同じ会場でも全く違う結婚式と言っても過言では無いかと思います。
どんな綿密なスケジュールが組まれていても、
「上司が時間になっても来ない」「親族がトイレから帰ってこない」
「前髪が気に入らない」「装花に紛れてツチノコがいた」
などの理由でスケジュールから遅れることも珍しいことではありません。
遅れると撮影時間は少なくなります。
挙式や披露宴時間が遅れることはたくさんのゲストにご迷惑をかけることになりますので、
カットされる所は撮影時間なのです。
出来る事と出来ない事。
撮影行動指示、膨大な撮影リクエストを頂いた際に、
僕はあえて過去の経験則で出来る出来ないをはっきり新郎新婦さんに伝えます。
出来ない理由、撮れない理由をはっきりと書きます。
変化球無しのストレートで書きます。
パソコンの向こうではメールを見て「ムムムムム」としているんだろうなと思いつつ書きます。
他の撮影会社さんのように「できる限り」「可能な限り」「なるべく」で逃げることは簡単なのですが、
曖昧な言葉では、新郎新婦さん側には「撮れる」という意味で解釈も出来て、
実際に仕上がった写真では撮れていなく、悲しい思いをさせないように、
あえて机上ではない現実を厳しく書かせていただいています。
今後も「見ざる聞かざる言わざる」ではなく、
パンダですが「見る猿、言う猿、聞く猿」は続けて行きたいと思っています。
こうやって新郎新婦さんに愛情を持って厳しく接することも愛だと思っているのですが、
わかってもらえない人の方が多いようですけどね。
「だったらどうしたらいいの?」と思われるかと思います。
これから春のご結婚式を控えてカメラマンと打ち合わせをされている方も多いでしょう。
すべてのカメラマンに当てはまるかわかりませんが、
新郎新婦さん側で勝手に決めないで、撮影するカメラマンに相談をして決めるが第一点。
二番目にそのカメラマンの写真を気に入って依頼したのであれば、
撮影希望はこだわった点、アイテムなどに絞り、伝えることをおすすめします。
簡単に言えば食材の指定はするけど、料理方法はカメラマン任せということです。
そのカメラマンの真価を発揮する一言です、大抵のカメラマンはその撮影指示で真価を発揮します。
中には真価すらなかったり、手を抜く人も中にはいますけども…。
ちなみに一番嫌がられるのは、
他のカメラマン達が撮影した、いいとこ取りの撮影希望をだしてこられることですかね。
中には1枚撮るのに2~3時間かけて撮影した広告写真を要望してくる方も多いです。
また他会場の写真を出されることですかね。
自然光の入らない会場で自然光たっぷりの写真を掲示されたりとか。
こういう場合新郎新婦さんに無理ですと言っても、
「テイストを伝えたいだけです」とは新郎新婦さんは言いますが、
実は全く同じ写真を望んでいることが経験上多いです。
色々書かせていただきましたが、
出来ない理由を説明しなければいけないカメラマンも心苦しいものなんです。
「結婚式の写真とは新郎新婦さんとカメラマンとがお互いの力で作り上げていくもの」
そんな考えが薄れているという感覚が最近多いので、記事にしてみました。
長文乱文はいつものことなのでお許しいただければ('A`)
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私たちが願うのは、ただ一度の結婚式が
どうやったらより満足のいくものになるのか、、、、
その一言に尽きます
2人きりの写真の撮影だけなら、機会を見つけてやり直しが効きますが
家族と家族が一緒になる、いわゆる
” 結婚式” はやり直しが効きません
結婚式ってたぶんすごく特殊な世界です
バイトで経験したことと、自分の当日の経験では見え方が違うし
お客様とのお話は悩み相談のようになっています
( 私は、信頼してくださっている証だと思うのですごく嬉しいし、責任感も常に感じます )
皆さん、自分にもゲストにも良いものにしたいですよね?
陰ながら何か出来ることが無いかなってすごく考えます
たった一度のことなのに、失敗ができない慶事ごとです
そのために必要なことは、まずは現状を知っていただくこと
そして、その中でどうやったらよりよいものが出来るかを模索すること
なのではないでしょうか?
ただし、関わっているのはみんな人間なんです
人間対人間の、より良い関係で素晴らしいものになるように
尊重しあうことが一番なのではないでしょうか?