結婚式

最近新郎新婦さんから進行表が完成した後に下記の様な要望をいただくことが多くなってきています。

「dapandaさんは10:03になったら、披露宴会場前でウエルカムスペースの撮影、
会場のコーディネートの撮影(装花ショットもたくさんお願いします)
10:08には美容室前で私たちの出待ち、10:12には私たちの移動中のショットをこういった構図と雰囲気で、
10:23にはウエルカムスペースのゲストの表情を(60人全員)
10:30の披露宴入場の際はドレスの後ろ姿、前から、それを見るゲストの表情、全体の引き写真も!」

これでも全体の5%ぐらい、入り時間から撮影終了までA4用紙9枚に渡り書いてありました。
上記の要望、4次元的な動きをするか10人くらいカメラマンがいない限り、
わかる人ならわかってくれるかと思いますが、撮影はできません。
けれどわかってない人なら、上記の様な要望はしてしまう次第です。

そんな行動指示に加えて40枚近くの画像検索で見つけた画像を見せられて「同じように」という要望も。
「前撮りでもしていただかないと無理です」というものばかり、
写真を見る限り、とても10分程度の撮影時間では撮れないものばかりでした。

大事な結婚式たくさんの想い出を残したい、たくさん写真を撮ってもらいたい。
その気持ちは重々承知していますが、それが実現できない会場が多々あります。
会場での出来る事出来ないこと、とても多いのです。

経験浅いビギナーカメラマン、その会場撮影経験が無いカメラマンなら、
そんな行動指示や撮影希望を安請け合いをしてしまうこともあるでしょう。
もしくは出来ないことがわかっていながらも、
「できる限り頑張ります」と意気込みだけ最前面に出すカメラマンもたくさんいます。
けれど僕は出来ないことはあらかじめ「出来ません」とはっきりお答えをしています。
今までの経験則から熟考して出来ないと判断をしています。

結婚式が当日どういった流れで実際は動いているのか?
撮影現場はどうなっているかは、実際に結婚式をしてみないとわかりません。
「そんなことない! ゲストとしてたくさん招待されたことがあるからわかってる!」
という方もいらっしゃいますが、スタッフを凝視していたとしても、
ゲストとしての目線では結婚式の流れの50%程度を見ているに過ぎません。

要望が多い方には「撮影が出来ない理由」を順序よくご説明をするのですが、
要望した新郎新婦さんは「出来るもの」という頭で行動指示をしているので、
出来ない理由は求めていなく、全くこちらの説明は聞いてもらえないこともしばしばです。
もしくは「難しい」といっても諦めない方も多いです。
またノールックのまま何の反応もないことも多いです。
今年の干支のような、見ざる聞かざる言わざる状態です。
それより先のアクションは僕には何も出来ません、
何も言わなければ、受け入れているのか受け入れていないのかの判断も出来ません。

僕の言っていることを理解してもらってなくても、諦めなくても、
撮影出来ない現実という予測された現実は公平に訪れます。
無理とは言いましたが撮影リクエストに対して、
なるべく設計図通りに行動するも、頑張ってももちろん撮れないわけです。

結果撮れていないことにご立腹。
「プロなのに、お金払ったのに撮れていないって事はどういうこと!」となるわけです。
実際に言われることも多いです。

先にも書きましたが大切な結婚式、色々なものを撮ってもらいたい気持ちというよくわかっていますので、
撮影指示が出ていようといなくても、過去の経験を踏まえて最大限の頑張って撮影を行っています。
7kgの機材を持ってかけずり回り、集中力も体力も力尽きて会場から帰れないことも多々あります、
会場の片隅にある電源コンセントを見て「あそこから充電できればいいのに」なんて妄想もほぼ毎週です。

カメラマンへの指示。
誰も出来ないのではないかと思います。

結婚式は同じような流れのように見えますが、全く同じ結婚式は一つもありません。
結婚式を撮り始めて16年の僕でも、同じ会場で同じような結婚式には出会ったことはありません。
僕自身も行動スケジュールは100%は予測できません。
新郎新婦さんなりの結婚式スタイルがあるので、
同じ会場でも全く違う結婚式と言っても過言では無いかと思います。

どんな綿密なスケジュールが組まれていても、
「上司が時間になっても来ない」「親族がトイレから帰ってこない」
「前髪が気に入らない」「装花に紛れてツチノコがいた」
などの理由でスケジュールから遅れることも珍しいことではありません。
遅れると撮影時間は少なくなります。
挙式や披露宴時間が遅れることはたくさんのゲストにご迷惑をかけることになりますので、
カットされる所は撮影時間なのです。

出来る事と出来ない事。

撮影行動指示、膨大な撮影リクエストを頂いた際に、
僕はあえて過去の経験則で出来る出来ないをはっきり新郎新婦さんに伝えます。
出来ない理由、撮れない理由をはっきりと書きます。
変化球無しのストレートで書きます。
パソコンの向こうではメールを見て「ムムムムム」としているんだろうなと思いつつ書きます。

他の撮影会社さんのように「できる限り」「可能な限り」「なるべく」で逃げることは簡単なのですが、
曖昧な言葉では、新郎新婦さん側には「撮れる」という意味で解釈も出来て、
実際に仕上がった写真では撮れていなく、悲しい思いをさせないように、
あえて机上ではない現実を厳しく書かせていただいています。
今後も「見ざる聞かざる言わざる」ではなく、
パンダですが「見る猿、言う猿、聞く猿」は続けて行きたいと思っています。

こうやって新郎新婦さんに愛情を持って厳しく接することも愛だと思っているのですが、
わかってもらえない人の方が多いようですけどね。

「だったらどうしたらいいの?」と思われるかと思います。

これから春のご結婚式を控えてカメラマンと打ち合わせをされている方も多いでしょう。
すべてのカメラマンに当てはまるかわかりませんが、
新郎新婦さん側で勝手に決めないで、撮影するカメラマンに相談をして決めるが第一点。

二番目にそのカメラマンの写真を気に入って依頼したのであれば、
撮影希望はこだわった点、アイテムなどに絞り、伝えることをおすすめします。
簡単に言えば食材の指定はするけど、料理方法はカメラマン任せということです。
そのカメラマンの真価を発揮する一言です、大抵のカメラマンはその撮影指示で真価を発揮します。
中には真価すらなかったり、手を抜く人も中にはいますけども…。

ちなみに一番嫌がられるのは、
他のカメラマン達が撮影した、いいとこ取りの撮影希望をだしてこられることですかね。
中には1枚撮るのに2~3時間かけて撮影した広告写真を要望してくる方も多いです。
また他会場の写真を出されることですかね。
自然光の入らない会場で自然光たっぷりの写真を掲示されたりとか。
こういう場合新郎新婦さんに無理ですと言っても、
「テイストを伝えたいだけです」とは新郎新婦さんは言いますが、
実は全く同じ写真を望んでいることが経験上多いです。

色々書かせていただきましたが、
出来ない理由を説明しなければいけないカメラマンも心苦しいものなんです。

「結婚式の写真とは新郎新婦さんとカメラマンとがお互いの力で作り上げていくもの」
そんな考えが薄れているという感覚が最近多いので、記事にしてみました。
長文乱文はいつものことなのでお許しいただければ('A`)



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