アネです。
一人暮らしをしていた頃、5階建てのアパート(18部屋くらいあった記憶が)に住んでいました。
たまに階段の掃除や外電灯の交換をされている多分当時70代前半くらいの男性がいて、会うたびに会釈し
おはようございます
こんにちは
と挨拶をしていたんです。
男性もニコニコ挨拶をしてくれて、ここの管理人さんはしっかりした方に掃除を依頼しているのだとばかり思っていました。
たまたまここを紹介してくれた不動産屋さんに用事があって行き、その男性の話をしたら
あの方,アパートの大家さんで、いくつもアパートやマンションを所有していますよ。
すごい方なんですね
すごいなんてものじゃないです、定年までは○○県の●●協会の会長さんでしたから
えっ、めちゃくちゃ偉い方じゃないですか。
普通のおじさんだと思っていました。
普通は分かりませんよね。特にあのアパートは最初につくったもので愛着かなりあるようで今もご自分で掃除しているんですよ
不動産屋さんの話を聞いて人は見かけによらないとはこういう事かと実感しました。
実るほど頭の下さがる稲穂かな
の言葉を思い出しました。
稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がってくる。学徳が深まると、かえって他人に対し謙虚になることのたとえ。実るほど頭こうべを垂れる稲穂かな。(コトバンク引用)
偉い人ほど謙虚かつ、目立たないところで気遣いができる。
中にはエラソーにふんぞり返っている人も。
男性は前者。
それからも会うたびに挨拶は欠かしませんでした。
数年後地元に戻るまで住んでいました。
共用スペースは常にきれいだったのは多分今も変わらないんだろうな。
もう20年くらい前のことで元会長さんお元気かなと懐かしく思います。