ツアー5日目。
本日の予定は・・・、朝、一番にルクソールの上空を飛ぶ気球遊覧体験。
そして、午前中にルクソールの西岸観光、午後は何もなし、という内容。
気球遊覧体験は、このツアーを選ぶ決め手の1つになっていました。
トルコのカッパドキアで、下から見上げることしかできなかった気球に、ぜひとも、乗ってみたい。
そんな思いがあったので、場所は違うけれど、気球に乗る、という体験ができることをとてもうれしく、そして、とても楽しみに思っていました。
あんな事故が起こるような危険なモノだ、という意識はこの時には、全くありませんでした。
気球は、朝の早い時間帯でないと飛ばせることができないので、出発時間が早かったんです。
2階のロビーに5時45分に集合。
もちろん、朝食をとらずに出かけて、帰ってきてからの朝食、となっていました。
上空では寒いので防寒着を用意するように、と言われていたので、日本で着ていた冬用の上着を着て、ロビーに向かいました。
そのロビーでよく見ると、見慣れない人たちがいました。
それは、「スカイクルーズ社」のビデオカメラ撮影隊。
ロビーにいる時点から、ずーっとカメラで撮影をしていて、気球体験の一部始終を撮って、あとでDVDにして売るんですよ。
事故に遭われた方たちも、ビデオカメラで撮影された映像があったと思いますが、これなんです。
その撮影隊と一緒に、船を下り、バスに乗るのか?と思っていたら、ナイル川沿いを歩いて行きました。
もちろん、まだ6時前なので外は真っ暗。
少し歩くと、そこには小さなフェリーがたくさん係留された桟橋がありました。
どうやら、そのうちの1隻のフェリーに乗って、ナイル川を渡っていくようです。
というのも、私たちのクルーズ船は東岸にあり、気球の離陸ポイントは西岸にあるから、なんです。
小さなフェリー、といっても、20人が乗っても平気な大きさで、船の縁に沿って座れるようになっていて、真ん中にはテーブルがありました。
そのテーブルには、空のカップとお菓子が用意されていました。
中央に置かれていた紅茶のティーバッグか、インスタントのネスカフェを選んで、ここでなぜかティータイム。
お茶をいただいていると、気球乗船時の注意事項の説明が始まりました。
気球が着陸する際に、すんなり着陸するケース、何回かバウンドするケース、横倒しに着地するケースがある、ということ。
気球内では、パイロットの言うことを必ず、守ること。
着陸時に、パイロットが「ランディング・ポジション」と言ったら、ゴンドラ内にあるロープ状の取っ手をつかんで、頭を低くしてかがむこと。
といった内容の説明がありました。
説明後、名簿のようなモノが回ってきて、みんなでそこにローマ字で記名しました。
それが一体、何だったのかは、いまだにわからないんですけど・・・。
ティータイムが終わると、フェリーが出発しました。
窓も何もない船なので、出るとすぐ、モーターの焼ける匂いがプワ~ン。
東岸を離れると、私たちのクルーズ船が横並びに停泊しているのが見えました。
この写真でいうと、奥の列にいる、電気のついた船が私たちのクルーズ船。
昨日のうちは、外側に1隻停まっていただけだったのに、さらにもう1隻増えてる!
どんどん、東岸から離れていくと、大体、10分ぐらいで対岸に到着。
対岸に着くと、そこには小型のミニバンが数台、待機していて、それに分乗して、離陸ポイントまで移動になりました。
その移動時間も5分ほどで、すぐにたくさんの気球が見えてきました。
ここが離陸ポイントで、もうすでに、たくさんの気球が膨らんだ状態でいました。
周りを畑に囲まれた空き地って感じで、相当な広さがある離陸ポイント。
ミニバンが停まると、とりあえず、みんな、気球をバックに記念撮影。
その間も、撮影隊が周りで私たちを撮っていました。
その後、私たちの気球はあの緑色のだ、という案内があったので、みんなで気球の方に向かいました。
上の写真でいうと、まだ、膨らまず、横倒しの状態になっている気球です。
ここで、お気づきの方もいるかもしれませんが、あの事故に遭った気球、まさにそのものです。
私たちは、あの事故で墜ちた気球に、事故の前に乗ったんです。
帰国して、ほんの数日後ですよ、事故のニュースを耳にしたのは。
最初は、「スカイクルーズ社」の気球、と聞いて、あ~、私たちと同じ気球会社なんだね、って思っていただけなんです。
ところが、事故の詳細が明らかになってくればくるほど、私たちが乗った気球が墜ちたんだ、という事実を突きつけられ、本当に驚いてしまいました。
この私たちの乗った日が17日、事故があったのは26日です。
たった数日の違いで、私たちも同じような事故に遭っていたかもしれない、と思うと、ちょっと忘れられない経験になってしまいました。






