空港を出ると、一路、「コペンハーゲン」」市内に向かいました。
ところで、実は、「コペンハーゲン」って、島にあるってご存知でしたか?
「デンマーク」自体は、ドイツから突き出した「ユトランド半島」がほとんどなんですが、その横に多くの島があります。
そのうちの、「シェラン島」という島に、首都「コペンハーゲン」があるんです。
いや~、私は知りませんでしたよ~。
日本で言ったら、佐渡島か、淡路島に首都があるような感じ?
まぁ、そこまで極端な話ではないですけどね。
それと、先ほどの空港でのような、突然の天候の変化は、こちらではいつものことなんだそうです。
コペンハーゲンは天気の変わりやすい場所で、だから、天気予報で「晴れのち曇りのち雨」なんてことは、日常茶飯事だとか。
確かに、市内に近づくと、先ほどまでザーザー降っていた雨がやみましたし。
でも、いつものことなら、そんな天気予報自体がいらないって感じですけど・・・。
そんな中、市内へと近づいて、まず立ち寄ったのが、「ローゼンボー宮殿」でした。
この宮殿は、17世紀にクリスチャン4世が建てた、夏の離宮。
こっちの人って、夏の離宮って好きですよね。ならば、冬の離宮もあるのかな?
結局は、夏の離宮のはずが、最後までその宮殿で生活していたそうですが・・・。
それ以降、3代にわたって、王の居城、になったという宮殿。
さぞかし、すごい宮殿なんだろうな、と思っていたんですが・・・。
宮殿のそばでバスを降ろされると、アーチ状になった石の門をくぐりました。
その先に、また同じようなアーチ状の通り道のある建物が。
この建物を通り抜けると、その「ローゼンボー宮殿」が建っていました。
ただ、建物が近すぎで、一部しか画面に入り切らない。
こちらの宮殿は、内部を見学できるそうですが、もちろん、その予定はなし。
代わりに、地下にある王室の「宝物館」だけは、見学することになっていました。
ただ、内部がそんなに広くないから、ということで、しばらく入場を待たされました。
待っている間に、近くを見ていると、地下にお宝が保管されているせいか、衛兵さんというより、兵士さん?が銃を片手に見回りをしていました。
しばらくして、入場が許可されました。
入口はどこだ?と思っていたら、頭がぶつかりそうなぐらい低い、アーチ状の口が建物1階に開いていました。
この入口はすぐが階段で、それに続く通路の突き当たりに受付がありました。
館内入場の際は、大きな手荷物はダメで、本来は預ける必要があるそうです。
ただ、そんな時間もなかったので、みんな、そのまま入っていきました。
受付の左右に部屋は分かれていて、先に左手の部屋に入場。
室内は、照明が落とされているので薄暗く、そこここにガラスケースに入れられたお宝が展示されていました。
ガイドさんの説明を受けながら、それらを見ていたんですが、そこに突然、受付の女性が来ました。
そして、「大きな荷物を持ってる人がいる!この次は気をつけなさいよ!」と怒った口調で、ガイドさんに注意をしていました。
そのぐらい、うるさい所、なんですよ。だから、もちろん、内部は撮影禁止。
見せるだけ見せといて、撮るのはダメ、大きな荷物はダメ。なら、見せんじゃねー!
そんな宝物館、いわゆる、お宝自慢の究極版?
これでもかと、宝石で飾られたモノがたくさん並んでいて、他には、琥珀や象牙で作らせた、細かい飾りのついた、贅沢極まりないモノとか、ありました。
大体が、自己満足の世界で、全く意味のないモノばかり。
その中でも、一番の極めつけは、王様が戴冠式に使っていた、という「王冠」。
それが、暗い室内に、スポットライトを浴びて飾られているという、まさに悪趣味。
しかも、宝石のどれもこれも、カットの仕方が悪いのか、全然、輝いていない。
他にも、ネックスレスだの、指輪だの、ありましたけど、全然、キレイじゃない。
単に、こんなに大きな宝石、持っていますよ、という自己アピールをしてるだけ。
実際に、現在の王族も、こちらのガラスケースから取り出して、公の場で使っているってぐらいですから。
つまりは、王族の大きな「宝石箱」を見せられている、ということですな。
専用の出口から外に出ると、宮殿をぐるっと回りこんで、広い庭に出ました。
ここで、ある程度離れると、全体像が写せるようになりました。
王の居城、としては、どこか、こじんまりした感じ。元が「夏の離宮」ですからね。
別荘、と思えば、相当、立派なモノですけど・・・。