日 時
平 成22年7月27日(火) 10:30~16:45
場所
 【神奈川・川崎】 教育文化会館 第6学習室
講師 第1部 クラリアントジャパン(株) 添加剤ビジネスユニット技術担当 山田洋介 氏
第2部 共同薬品(株) 常務取締役 八児 真一 氏
第 3部 パナソニック電工解析センター(株) 基板解析事業部 基板設計・解析グループ 本山 晃 氏
聴 講料

1名につき48,300円(税込、テキスト費用・お茶代含む)

7月14日までにお申込みいただいた方は1名につき43,050円(税込、テキスト費用・お茶代含む) 要会員登録(無料)
※同一法人より2名でのお申し込みの場合、73,500円

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第1部 高分子材料における耐候性向上のためのHALS・UVAによる安定化

【10:30~12:00】

クラリアントジャパン(株) 添加剤ビジネスユニット技術担当 山田洋介 氏

【キーワード】
1.エンプラ
2.耐候性
3.添加剤

【講演趣旨】
HALS、UVAの作用機構から、エンジニアリングプラスチック中での処方例について、実際の評価結果を用いて講義する。

【プログラム】

1.高分子材料の特性と使用される添加剤
 1-1高分子材料の耐候性への影響
 1-2高分子材料の劣化要因
 1-3高分子材料の分解過程
 1-4 劣化防止のための安定剤の種類
 1-5 添加剤の相互作用

2.光安定剤HALSの特性とその使用例
 2-1 HALSのこれまでの開発動向
 2-2 HALSの種類と化学構造
 2-3 HALSの作用機構と特性
 2-4 酸がHALSへ及ぼす影響
 2-5 ポリアミド樹脂用安定剤の適応例

3.紫外線吸収剤UVAの特性とその使用例
 3-1 UVAの種類と化学構造
 3-2 UVAの作用機構と特性
 3-3 金属イオンがUVAに及ぼす影響
 3-4 ポリカーボネ-トへの適用例

【質疑応答・名刺交換】




第2部 高分子材料の変色問題・成形加工時の
      フィッシュアイ、ヤケ問題と長寿命化のコツ


【13:00-15:00】

共同薬品(株) 常務取締役 八児 真一 氏

【著作・受賞】
高分子添加剤の開発と最新技術(シーエムシー)
1991年 近畿化学協会 化学技術賞 受賞

【キーワード】
1.黄変、ピンキング、変色メカニズム
2.フィシュアイ
3.ヤケ(焼け現象)

【講演主旨】
高分子材料には、黄変やピンキングなどの品質トラブルや成形加工時のフィシュアイ、ヤケ等の成形トラブルがある。本講座では、①高分子材料の酸化劣化や酸化防止のメカニズムや②成形加工時の留意点、高分子材料の変色メカニズムとその対策等について紹介する。

【プログラム】

1.高分子の酸化劣化
 1-1 劣化因子と劣化現象
 1-2 酸化劣化機構

2.酸化防止剤
 2-1 種類
 2-2 酸化防止機構

3.成形加工時の留意点
 3-1 熱劣化防止剤
 3-2 フィシュアイ
 3-3 ヤケ(焼け現象)

4.酸化防止剤の配合設計
 4-1 一般的な留意点
 4-2 相乗作用と拮抗作用

5.高分子材料の変色トラブル
 5-1 変色原因
 5-2 変色メカニズム
 5-3 変色再現試験法
 5-4 添加剤による変色防止法

【質疑応答・名刺交換】


第3部 高分子製品・フィルムの劣化と寿命解析(仮題)

【15:15-16:45】

パナソニック電工解析センター(株) 基板解析事業部 基板設計・解析グループ 本山 晃 氏

【キーワード】
1.高分子製品・フィルムの劣化モード
2.信頼性評価
3.市場故障の数と時間の関係

1.信頼性評価の概要
 1.1 信頼性用語の定義
 1.2 市場故障の数と時間の関係
 1.3 いろいろな信頼性試験
 1.4 信頼性試験の目的
 1.5 信頼性評価の考え方

2.劣化を加速させる考え方
 2.1 加速寿命試験とは
 2.2 高分子製品・フィルムの劣化モードとは
 2.3 温度による劣化加速係数の算出
 2.4 湿度による劣化加速係数の算出
 2.5 電圧による劣化加速係数の算出

3.実際の寿命予測
 3.1 市場環境の測定
 3.2 市場での故障時間・故障確率の予測

【質疑応答 名刺交換】


研究開発支援ブログ

日 時
平 成22年7月28日(水) 11:00~16:00
場所
講師

第1部 三重大学 工学研究科 社会連携講座 教授 飯田 和生 氏

第2部 住友金属テクノロジー(株) 研究支援事業部 解析技術部
 分析技術室 信頼性グループ 塩屋 侯治 氏

第3部 住友大阪セメント(株) 建材事業部 新規事業グループ 担当部長 小堺 規行 氏 

聴 講料

1名につき48,300円(税込、テキスト費用・お茶代含む)

7月15日までにお申込みいただいた方は1名につき43,050円(税込、テキスト費用・お茶代含む) 要会員登録(無料)
※同一法人より2名でのお申し込みの場合、73,500円

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第1部 高分子絶縁材料の破壊メカ二ズムおよびフィラーの効果

【10:30-12:00】

三重大学 工学研究科 社会連携講座 教授 飯田 和生 氏

【キーワード】
1.電子なだれ破壊
2.トリー
3.フィラー/高分子界面

【講演趣旨】
絶縁材料として広く用いられている高分子材料の絶縁破壊のメカニズムについて概説するとともに、複合体において劣化に伴う破壊に及ぼすフィラーの効果について説明する。

【プログラム】

1. 高分子絶縁材料の短時間破壊のメカニズム
1-0.固体の絶縁破壊理論
 1-1.電子的破壊
1-1-1 真性破壊 1-1-2 電子なだれ破壊  
 1-2. 熱破壊
1-2-1 発熱と放熱のバランス
 1-3. 機械的破壊

2.高分子絶縁材料の長時間破壊とフィラーの効果
 2-1. 高分子材料の劣化現象
  2-1-1 劣化すると何が起こるのか?
  2-1-2 電気的ストレスによる劣化
 2-2. 部分放電
  2-2-1 部分放電が起きるケース
  2-2-2 ボイド内部での部分放電からの絶縁破壊過程
  2-2-3 ピットの先端電界
  2-2-4 突起先端の電界
 2-3 トリー
2-3-1 延伸とトリーの方向
 2-4 フィラーの効果
2-4-1 フィラーの機能
2-4-2 フィラーの各種特性への効果
   1) 熱伝導率  2) 熱膨張率   3) 難燃性
  2-4-3 フィラーの絶縁特性への効果
   1) フィラーによるトリーの枝分かれの促進
   2) フィラーおよびその界面のトリー進展速度に及ぼす影響
   3) フィラー粒径が絶縁破壊に及ぼす影響
   4) フィラーの表面処理が絶縁破壊に及ぼす影響
2-4-4 エポキシ樹脂ナノコンポジットの作製方法
2-4-5 ナノコンポジット化による絶縁破壊特性の向上
 2-5 フィラー/高分子界面の影響

【質疑応答・名刺交換】




第2部 高分子絶縁材料の開発・適用に必要な絶縁抵抗の測定・評価

【13:00-14:15】

住友金属テクノロジー(株) 研究支援事業部 解析技術部 
分析技術室 信頼性グループ 塩屋 侯治 氏

【ご経歴】
ICパッケージの伝送特性,回路シミュレーション技術,PCマザーボード設計開発に携わった経験を元に,現在,金属,樹脂材料,完成品の電気評価業務を担当。

【キーワード】
1.絶縁抵抗測定
2.絶縁破壊電圧測定
3.樹脂 フィラー 温度依存性

【講演主旨】
「フィラー」が入った材料の評価も交え、絶縁材料を開発あるいは製品への適用に適切な測定・評価方法に関する知見をご提供する予定です。

【プログラム】

1.電気抵抗
 1-1 電気抵抗とは
 1-2 導体と絶縁体の電気抵抗の違い

2.絶縁抵抗の測定
 2-1 絶縁材料の電気抵抗測定方法
 (被覆シールド線の耐フロン性試験の測定例,IC部品(樹脂モールド)の絶縁試験測定例)
 2-2 絶縁抵抗測定と絶縁破壊電圧測定
 (測定系と必要とされる用途の説明)
 2-3 バルク材と薄膜材料の測定例
 (PPA,PPS の絶縁破壊電圧測定例,メーカ比較など)

3.まとめ

【質疑応答・名刺交換】




第3部 絶縁系熱伝導性材料の設計思想とフィラー選定の考え方、開発の方向性

【14:30-16:00】

住友大阪セメント(株) 建材事業部 新規事業グループ 担当部長 小堺 規行 氏

【キーワード】
1.熱伝導材料,樹脂,成形材料,電機絶縁,絶縁
2.エポキシ,液状,封止,接着,高熱伝導
3.シリコン,熱可塑,熱硬化

【講演主旨】
絶縁系で2~最大18W/m・Kの高熱伝導を発揮する熱可塑性成形材料〈ジーマ・イナス〉に用いたフィラー型熱伝導構造は様々なバインダ・システムに応用できる。フィラー技術から出発して各種絶縁系 高熱伝導材料を開発する材料設計思想を紹介すると共に実用事例からみた開発の方向性について考える。

1.酸化物系フィラーによるバインダシステムの種類

2.絶縁系熱伝導性材料の設計思想

3.フィラー選定の考え方

4.熱可塑タイプ
 1)実用事例
 2)放熱効果
 3)成形精度
 4)物性の概要

5.熱硬化タイプ
 1)放熱効果
 2)成形精度
 3)物性の概要

6.熱硬化液状タイプ
 1)材料の概要
 2)2液型の使用方法
 3)1液型の使用方法
 4)物性の特徴
 5)成形粘度
 6)接着強さ

7.熱伝導材料の開発方向性

【質疑応答 名刺交換】


研究開発支援ブログ

日 時
平 成22年7月23日(金) 13:00~16:00
場所
川崎教育文化会館 第5学習室    【神奈川・川崎】
講師

SK特許業務法人 代表社員 弁理士 奥野 彰彦 氏 

聴 講料

1名につき39,900円(税込、テキスト費用・お茶代を含む)

※7月14日までにお申込いただいた方は34,900円要会員登録(無料)
同一法人より2名でのお申し込みの場合、49,980円

  ⇒
お申込

詳細・お申込み

(↑ をクリックすると詳細・お申込みページが表示されます)

ページ移動後、右下にあるカゴにいれる(人数登録、昼食の有無を設定後)


【キーワード】
1.知財戦略
2.新興国
3.多極化
4.BRICS
5.模倣品対策
6.ノウハウ保護


【セミナー解説】
リーマン・ショックを契機とする金融危機の影響により、世界の覇権構造はアメリカ一極体制から日米欧韓台+BRICsをはじめとするG20諸国の群雄が割拠する地球規模の戦国時代に突入した。この乱世に対応するための特許戦略を解説する。


【プログラム】

1.アメリカの覇権崩壊
  1-1.アメリカの属国である日韓台の変節
  1-2.アメリカに対する英イスラエルの影響力低下

2.BRICsの地域覇権国家としての台頭
  2-1.世界体制は自由経済・民主主義からブロック経済・全体主義へ
  2-2.アメリカ主導のWTO体制崩壊(ドーハ・ラウンドの自然消滅)
  2-3.WTO体制崩壊に伴うTRIPs協定の形骸化
  2-4.ブラジルによるWTO体制への挑戦(世界的アンチパテントの嵐)

3.中国の知財大国化
  3-1.中国政府による年間数千億円の巨大国家予算による特許出願費用の補助政策
  3-2.中国が2015年に世界一の特許大国に!
  3-3.中国は既に世界一の意匠・商標大国
  3-4.中国発プロパテントの時代⇔アメリカはアンチパテントへ
  3-5.中国発の技術標準が世界を覆う(中国版4G携帯網がアジアを覆う?)
  3-6.中国専利法第3次改正
  3-7.渉外専利事務所の開放
  3-8.中国における模倣品対策 民事編
  3-9.中国の異常に迅速な民事手続きへの対応
  3-10.共産党幹部とのコネクションの重要性
  3-11.知識産権局・地元裁判所とのコネクションの重要性
  3-12.中国における模倣品対策 刑事編
  3-13.権利行使は刑事手続が基本(模倣品会社の社長を刑務所にぶち込む!)
  3-14.証拠収集には元人民解放軍のエージェントを活用
  3-15.ライバル企業のエージェントによるハニートラップに注意

4.ロシア帝国の復活
  4-1.ロシア特許法大改正(民法第4部)
  4-2.ロシア連邦はWTO未加盟
  4-3.便利なユーラシア特許庁
  4-4.東ドイツ・北欧の特許事務所ルートでのロシア出願も可能
  4-5.ロシアにおける模倣品対策 民事編
  4-6.統一ロシア党幹部とのコネクションの重要性
  4-7.ロスパテント・地元裁判所とのコネクションの重要性
  4-8.ロシアにおける模倣品対策 刑事編
  4-9.権利行使は刑事手続が基本(模倣品会社の社長を強制収容所・精神病院へ!)
  4-10.証拠収集には元KGB(現FSB)のエージェントを活用
  4-11.ライバル企業のエージェントによる暗殺に注意

5.インドのIT・バイオ産業立国
  5-1.インド特許法大改正(物質特許制度導入)
  5-2.4つある特許庁のどこに出願すべきか?
  5-3.インドは英米法(コモンロー)なので判例が重要
  5-4.第一医薬用途、第二医薬用途に関する判例
  5-5.インドにおける模倣品対策 民事編
  5-6.民主主義国家・法治国家だが、やはりコネクションが重要
  5-7.インドにおける模倣品対策 刑事編
  5-8.インドは英米法系なので刑事罰はない

6.ブラジルはもはやアメリカの裏庭にあらず
  6-1.ブラジル産業財産法
  6-2.医薬品特許の国家衛生監督庁による事前同意制度
  6-3.USPTOに牙をむくブラジル産業財産庁
  6-4.南米特許庁の創設を狙うブラジル産業財産庁
  6-5.ブラジルにおける模倣品対策 民事編
  6-6.民主主義国家・法治国家だが、やはりコネクションが重要
  6-7.ブラジルにおける模倣品対策 刑事編
  6-8.暗殺・ハニートラップ・強制収容所・精神病院送りなどの心配は少ない
  6-9.アメリカ覇権崩壊後の多極化時代の出願戦略

【質疑応答・名刺交換】

研究開発支援ブログ