番 号
S01007

講 師
久留米工業高等専門学校・生物応用化学科 教授 工学博士 伊藤 義文 氏  
対 象 蒸着フィルム/ハイバリア包装材料に課題のある技術者、担当者
会 場
川崎市産業振興会館 第5会議室  【神奈川・川崎駅】 JR川崎駅から徒歩7分
日 時
平成22年10月28日(木) 13:00~16:30【16:00講義終了。16:00-16:30:フリータイムQ&A】
定 員 30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料
お申込
1名につき45,150円(税込、 テキスト費用・お茶代を含む)

※10月14日までにお申込いただいた方は39900円(要無料会員登録)

※同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円

◆詳細・お申し込み はこちらから◆
(画面下部の項目を選択して『カゴに入れる』を選択)

【講演主旨】

アルミ蒸着フィルムは、1970年代のオイルショック後のアルミ箔代替として、優れたガスバリア性、耐ピンホール性、光線遮断性、装飾性が注目され大きな 市場の広がりを見せた。一方透明蒸着フィルムは1990年ごろのダイオキシン問題に端を発し、脱塩素系フィルムの流れから、優れたガスバリア性、透明性、 レトルト耐性、非金属性、環境対応性などが注目され現在大きな市場を形成しつつある。これら蒸着フィルムの特性、物性ならびに製造方法について説明し、併 て真空蒸着技術、イオンプレーティング技術、プラズマCVD、2元蒸着技術や、従来のバッチ式真空蒸着機に代わる連続真空蒸着機についても、三菱重工で の開発経験をもとに詳しく説明する。


【キーワード】
1.バリアフィルム
2.蒸着フィルム
3.連続真空蒸着技術



【プログラム】

1.ハイバリア包装材料の基礎
 1.1 低分子ガスのポリマー透過メカニズム
 1.2 ガス透過に関する溶解・拡散理論
 1.3 フィルム内でのガス拡散モデル
 1.4 ガス透過理論(溶解・拡散理論)
 1.5 ガス透過係数
 1.6 高分子構造とガスバリア性
 1.7 ポリマーの結晶化度とガス透過度
 1.8 ポリマーの配向度とガス透過度
 1.9 ポリマーのガラス転移点とガス透過度
 1.10 ポリマーのフリーボリュームとガス透過度
 1.11 ポリマーの凝集エネルギー密度とガス透過度
 1.12 ポリエチレン鎖のミクロブラウン運動
 1.13 PANの分子鎖極性相互作
 1.14 PVAの分子鎖水素結合
 1.15 ポリマーの水蒸気敏感性とガス透過度
 1.16 ラミネート構成による透湿度の変化
 1.17 各種ポリマーのガス透過度
 1.18 ガス透過量測定方法の分類
 1.19 等圧法・酸素透過度測定方法
 1.20 差圧法・酸素透過度測定方法
 1.21 感湿センサー・透湿法度測定方
 1.22 赤外センサー・透湿度測定方法
 1.23 MOCONガスバリア測定装
 1.24 包装用フィルムの物性表

2.真空薄膜技術
 2.1 コーティング技術の分類
 2.2 PVD(Physical Vapor Deposition)
 2.3 CVD(Chemical Vapor Deposition)
 2.4 蒸着法のイメージ(積雪)
 2.5 スパッタリング法のイメージ(霰)
 2.6 プラズマCVDのイメージ(氷)
 2.7 イオンプレーティン法のイメージ(雪と弾丸)
 2.8 各種コーティング法の比較
 2.9 PVD皮膜成長の三様式
 2.10 皮膜成長段階の模式図
 2.11 ピンホール数と酸素透過度
 2.12 バッチ式アルミ蒸着気
 2.13 ライボルト社包装用真空蒸着機の仕様
 2.14 三菱重工・連続式真空蒸着装置
 2.15 連続式真空蒸着機の全体レイアウト
 2.16 同上機の写真(メイワパックス)
 2.17 長尺一体型カーボンるつぼ
 2.18 イオンプレーティング法反応蒸着装置
 2.19 高周波プラズマによるCVD蒸着装置
 2.20 RFプラズマによるCVD蒸着装置
 2.21 マイクロ波プラズマによるCVD蒸着装置

3.アルミ蒸着フィルムの特性と用途
 3.1 市販アルミ蒸着フィルムの物性表
 3.2 アルミ蒸着フィルムのバリア性
 3.3 アルミ蒸着膜厚と電気抵抗
 3.4 アルミ蒸着膜厚と酸素透過度
 3.5 アルミ蒸着膜厚と水蒸気透過度
 3.6 アルミ蒸着フィルムの使用状況
 3.7 VM-PETの用途と包材構成
 3.8 VM-OPPの用途と包材構成
 3.9 VM-CPPの用途と包材構成
 3.10 VM-LDPEの用途と包材構成
 3.11 VM-ONYの用途と包材構成
 3.12 蒸着フィルムの二層ラミネート効果
 3.13 蒸着フィルムのコーティング、ラミネート効果
 3.14 ハイバリア蒸着フィルム(シグマラボラトリ社)
 3.15 ハイバリア蒸着フィルム(メイワパックス)
 3.16 ハイバリア蒸着フィルム物性(メイワパックス)
 3.17 スナック菓子包材の構成比較

4.透明蒸着フィルムの特性と用途
 4.1 透明蒸着フィルムの構成
 4.2 代表的な透明蒸着フィルムの性能
 4.3 PVDとCVDの成膜プロセス比較
 4.4 PVDとCVDの成膜比較
 4.5 PVD透明蒸着プロセス
 4.6 SiOxのX値と酸素透過度の関係
 4.7 CVD透明蒸着用原料ガス組成
 4.8 CVDでの基材PETとSiの化学結合
 4.9 SiO,Al2O3の二元蒸着法(東洋紡)
 4.10 透明蒸着フィルムの特性
 4.11 テックバリアフィルム(三菱樹脂)
 4.12 GLフィルム(凸版印刷)
 4.13 エコシーアール(東洋紡)
 4.14 IBフィルム(大日本印刷)
 4.15 透明蒸着フィルムの使用状況
 4.16 透明蒸着フィルムの用途別要求品質
 4.17 透明蒸着フィルムの食品用途例
 4.18 透明蒸着フィルムの非食品用途例
 4.19 光学・電子分野への用途例

5.環境問題と蒸着フィルム
 5.1 日経新聞
 5.2 ダイオキシンの排出規制
 5.3 塩素系フィルムの切り替え計画
 5.4 ダイオキシンの生成機構

【質疑応答】  


研究開発支援ブログ


番 号
S01008

講 師
第1部 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)  新エネルギー部 主任研究員  山本 将道 氏
第2部 (財)電気安全環境研究所 研究部 課長職 松木 洋 氏
第3部 (株)ケミトックス 太陽電池試験・評価事業部 部長 望月三也 氏  
対 象 太陽電池部材(バックシート等)の安全規格・試験動向に課題のある技術者、担当者
会 場
てくのかわさき  【神奈川・武蔵溝の口】
日 時
平成22年10月29日(金) 11:00~16:30
定 員 30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料
お申込
1名につき45,150円(税込、 テキスト費用・お茶代を含む)

※10月15日までにお申込いただいた方は39900円(要無料会員登録)

※同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円

◆詳細・お申し込み はこちらから◆
(画面下部の項目を選択して『カゴに入れる』を選択)

第1部 太陽光発電技術開発の戦略的取り組み

【11:00-12:00】

(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)  新エネルギー部 主任研究員  山本 将道 氏


第2部 太陽電池モジュール(PV)使用材料における
「安全規格の国際動向」及び「認証安全試験・工場調査」


【13:00-14:15】

(財)電気安全環境研究所 研究部 課長職 松木 洋 氏

【著作・受賞・経歴】
■上記研究所にて1984年より勤務
・電気用品・材料等 安全認証試験登録業務、
・各種認証試験登録制度 工場調査、
・ISO品質(ISO9001)・環境(ISO14001)審査登録業務、
・JICA長期専門家(比国、泰国)等国際協力業務  他
(資格関係は記載に関係なく、
参考までに別ファイルを添付しておきました。)

【キーワード】
PV、太陽電池/光(モジュール)、劣化、(最新)動向、バックシート、封止材、国際(会議/委員会)、TC82、WG2、ボルティモア(ボルチモア)、ケルン、工場調査

【講演主旨】
エネルギー問題や補助金制度などにより脚光を浴びてきた太陽電池モジュールにとって、何年位寿命がもつのかという問題は、個人的にも仕事にかかわる人にとっても重要な事柄になってきています。
そのような方々にとって太陽電池モジュールの寿命を左右する劣化の問題、そして劣化を防ぐための安全試験の数々、さらには安全な製品を造り続けるための工場調査などについて、登録制度の内容も交えながら話をしていきます。
また、安全認証の礎になる国際規格を制定・改定するIEC/TC82国際会議や専門家の集まる国際セミナー、そして国際電話会議などに参加して入手した最新の情報をもとに今後の規格改定をうらなっていきます。

1.太陽電池モジュールの劣化
 ・バックシート、封止材などの具体的劣化事例
 ・実際の写真を用いて、劣化の進行や原因などについて触れる

2.PV使用材料の認証安全試験・バックシート登録制度
 ・具体的にIEC61730-1の材料安全試験をいくつか写真を用いて説明
   (垂直・水平試験、耐トラッキング試験、UV試験など)
 ・バックシートの部品・材料登録制度の紹介

3.PVの認証工場調査
 ・品質システムに関しての調査内容
 (システムの場合、バックシートの工場調査も基本的には同様です)
 ・技術面での調査内容

4.PVの安全規格を制定・改定する国際会議TC82を知る
 ・国際会議の傾向
 (一般参加も踏まえ、ポイントを紹介)
 ・安全規格がどのように決まっていくか

5.海外セミナーでPVの動向を知る
 ・海外専門家たちの様々な意見・考え等を紹介
   (アリゾナで開催された専門家たちによる講演会による)

6.IEC61730-1など安全規格の最新動向
 ・安全規格や国際会議の最新動向
   (IEC/TC82米国・ボルティモア国際会議 (2010年5月)、
  IEC/TC82ドイツ・ケルン国際会議(2010年9月)
 及び毎月開催される国際電話会議などに参加して得た最新情報を紹介)

【質疑応答 名刺交換】


第3部 太陽電池用バックシート・封止材の安全性試験の詳細

【14:30-16:30】

(株)ケミトックス 太陽電池試験・評価事業部 部長 望月三也 氏

【講演主旨】
太陽光発電モジュールに使用されるバックシート完成品に対すUL SU5703 MOT(最高使用温度) 評価方法と封止材の評価手順について重点をおいて詳しく解説する。

【キーワード】
1.バックシート
2.封止材
3.安全性試験

1.太陽電池の規格について
 1-1. IEC61730-1太陽電池(PV)モジュールの構造や使用される各種材料などについて
 1-2. IEC61730-2太陽電池(PV)モジュールの安全適格性確認、試験に対する要求について
 1-3. ULの太陽電池規格について

2.バックシートの試験・評価
 2-1. IEC61730-1, UL1703で要求されるバックシートの試験・評価について
 2-2. バックシートのMOT(最高使用温度)の決定方法の現状と将来について
 2-3. UL SU5703太陽電池バックシート材料のMOT(最高使用温度)の試験・評価について
  2-3.1. 4つの試験方法と特徴について
  2-3.2. 温度と時間の選択方法について
  2-3.3. 積層タイプとコーティングタイプの試験項目・判定基準について
  2-3.4. UL746Bに基づくRTI(比較温度インデックス)試験方法について

3.封止材の試験・評価
 3-1. IEC61730-1, UL1703で要求される封止材の試験・評価について
 3-2. 現在提案されている封止材の試験・評価について
  3-2.1. MOT(最高使用温度)試験について
  3-2.2. 紫外線曝露試験について
  3-2.3. 水浸漬試験について
  3-2.4. レオロジフロー試験について

【質疑応答 名刺交換】


研究開発支援ブログ

セミナー概要
セミナー番号
S01021

講 師
東京工芸大学 工学部 生命環境化学科 教授 澤田 豊 氏
対 象 透明導電膜に関心のある技術者、担当者
会 場
日 時
平成22年10月22日(金) 12:30~16:30 
定 員 25名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
聴講料

1名につき45,150円(税込、テキスト費用・お茶代を含む)

※10月12日までに初めてお申込いただいた新規会員様は早期割引価格⇒39,900円会員登録(無料)
◆早期割引:お申込の際に人数登録で“1名(早期割引申込:新規会員登録者のみ)”をご選択ください

◆同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円

◆詳細・お申し込みはこちらから◆
(画面下部の項目を選択して『カゴに入れる』を選択)


【講演主旨】
 透明導電膜は半世紀弱の歴史を持ち、太陽電池、タッチパネル、フラットパネルディスプレイなどに不可欠な存在として最近は日本、韓国、台湾、中国などでホットな展開が注目されている。
第1部では透明導電膜を理解するための必要十分な基礎知識を簡潔に紹介する。第2部では透明導電膜を作製して使用するための基礎知識と評価技術を紹介する。とくに低抵抗膜を作製するための指導原理を要約する。種々の応用たとえば有機EL、フレキシブルデバイス、太陽電池、省エネガラス、タッチパネル等に透明導電膜を応用する際の要点、透明導電性ナノ粒子の作製とプリント技術の要点を紹介する。第3部では透明導電膜の競合技術、脱インジウム系膜の将来性などについて述べる。
 事前に質問をいただいた場合には出来る限りそれに答える形で講義をすすめる。


【プログラム】

<第1部> 透明導電膜を理解するための基礎知識
 1. 透明性と導電性の両立
 2. 酸化物半導体とは
 3. 結晶性透明導電膜の格子欠陥と導電性
 4.結晶性透明導電膜とアモルファス透明導電膜の相違点
 5. 第1部のまとめ

<第2部>透明導電膜を作製して使用するための基礎知識と評価技術
 1. 成膜技術と膜成長機構
 2. 結晶性透明導電膜の低抵抗化の指針
 3. 透明導電性ナノ粒子の作製とプリント技術
 4. 有機EL・フレキシブルデバイスへの応用:低温・低ダメージ成膜・仕事関数
 5. 太陽電池・省エネガラスへの応用:大面積化・低価格化・省資源化
 6. タッチパネルへの応用: 高抵抗化・機械的性質
 7. その他の応用: 耐熱性・耐薬品性
 8. 第2部のまとめ

<第3部>透明導電膜の今後を考える古くて新しい指針
 1. 競合技術: 金属薄膜・グラフェン・導電性有機薄膜・バルク材料など
 2. 酸化インジウム系、酸化亜鉛系、酸化スズ系の比較
 3. アモルファス透明導電膜とp型透明導電膜
 4. バルクと薄膜との共通点と相違点
 5. 第3部のまとめ

【質疑応答・名刺交換】

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