奈緒さんを応援しよう
ドラマ「あなたがしてくれなくても」が最終回を終えましたね。
普段、恋愛ドラマとかはあまり見ないのですが、奈緒さんが出演していたのでずっと見てました。
彼女を始めて見たのは「ファーストペンギン」から。
いろんな女優さんたちを見てきましたが、みんな型にはまっている、というか「このドラマにはこの人」って感じでワンパターン化してるんですよね。
同じような役柄ばかりで役のバリエーションがない(特に宝塚出身の人に多いと感じます)
役の幅が小さいというのは役者にとっては致命的で役者としての存在意義は無いのですよ。
そんな中でも奈緒さんはいろんな役柄にチャレンジしていて、すごいな~、ポテンシャル高いな~と感心することしきりで応援しています。
将来は大女優になる素質も十分に持っていると感じています。
そんな奈緒さん主演のドラマ「あなたがしてくれなくても」の個人的な感想を書いてみました。
「あなたがしてくれなくても」の続きは「わたしはあなたが好き」でした
ドラマの結末に関しては賛否両論あるようですが、私はこれでよかったな、と納得しています。
セックスレスを題材としたドラマとか見たことがなかったので、視点はおもしろいな、と思いましたね。
原作が女性コミックスのようで、男女の心の機微を繊細に描いていました。
演技する俳優陣もけっこう難しかったのではないかと推察します。
まず、このドラマが投げかかる問いとは何だったのでしょうか。
私は「夫婦の在り方」であったように感じていました。
夫婦とは何か。
肉体関係が無くても夫婦関係は成立するのか。
そんなことを問われている気がしていました。
結論から言えば、肉体関係が無くても夫婦関係は成立すると思います。
夫婦とは、まず第一に「心」で通じ合った関係だからです。
では「心で通じ合う」とはどういうことでしょうか。
それはお互いの価値観や嗜好、考え方が似ていること。
それに加えてドラマでも表現されていたように「気が合う」こと。
そして「気が合う」というのは「波長が合う」ということだと思います。
人はそれぞれ自分の「波長」を持っています。
気の長い人、短い人、熟考してから行動する人、行動してから考える人、人それぞれですよね。
新名誠と新名楓は会社でも優れた能力を発揮し、お互いが高い波長を持っている。
ただ、楓は会社の仕事が第一で、家事に割く時間的余裕がない、つまり波長が短い。
誠は妻の楓を支えようと家事もこなし、仕事にも手を抜かない、つまり波長が長い。
吉野陽一と吉野みちの二人はなにか特筆するほどの才能もなく、波長はふたりともどちらかと言えば低い。
でもお互い二人の時間をともに過ごそうとする気持ちは同じで、その点で波長の長さは同じ。
そこが新名夫妻との決定的な違い。
みちは離婚を契機に独立した女性になろうと孤軍奮闘するが、誠や楓のようにはなかなかいかない。
もともとみちの波長が低いからでしょう。
そしてみち自身も自分を見出せなくなってくる。
誠は優しく包容力もあり、みちと一緒になりたいと願う。
しかしみちは誠に甘えて生きるよりも本来の自分として自分らしく生きたい、と願った。
そしてラストのエンディングへ。
人は同じ波長の人と出会ったとき、ビビッとくるものがあると思う。
なんかこの人、気になる、とか。
話がよく弾む、とか。
それが「波長が合う」「気が合う」「ウマが合う」ということ。
みちはそれを大事にしたんだね。
自分の幸せを考えた時、一番大切なものは何か。
それは「心の安寧」であり「やすらぎの場所」である陽一だった。
誠とは波長がしっくりとは合わなかった。
みちは誠のことを「戦友」と呼んでいたけれど、いったい何と戦っていたのでしょう。
それは「寂しさ」や「孤独感」だったのだと思うのです。
残念ながら誠はまだ戦いが続くことになったけれど、そこはすかさず楓が「私が戦友になったげようか?」と救いの手を差し伸べたよね。
楓は自立した女性で一人でも生きて行けるけれど、誠には支える人が必要。
波長の合う人、つまり運命の人に出会うまでは私が愚痴を聞いてあげるよ、という楓のフォローににっこり笑った誠の笑顔が印象的でした。
懐かしの井上陽水が効果的でもありました。
ドラマはひとつのフィクションである
女性コミックスを原案としているせいか「現実とは違うなぁ」と思うところが随所に。
例えば陽一のえっちが発覚したところ。
普通なら流血の修羅場になるよね。
敢えてそこはサラッと流したことでみちの苦悩の大きさを表現したかったのかも。
でも私が原作者ならここはボコボコの殴り合いにします。
カラダで表現したほうがわかり易いからね。
私のブログでも書いているように、自分の気持ちを隠したり我慢したりすることは、やがて自我の崩壊に至りますから絶対にやってはいけないこと。
私のようにうつ病になっちゃいますよ。
結局、お互いが何でも言い合える関係が一番なんだよね。
そうでなくてはお互いの信頼なんて築けるはずもないし。
みちにとってはその一番の関係が陽一だったってこと。
結婚してから陽一が子供は別に欲しくない、とみちが聞いたことも現実離れしている。
普通は結婚する前に子供は何人欲しいとか、お互い話すでしょ。
そのあたりは漫画チックなままだったね。
(ジグソーパズル)
ドラマの中で、陽一が無くしたジグソーパズルのピースを手作りで作って、ドラマ最後のところで落ちてたピースを見つけるシーンがある。
暗示的でハッとさせられましたね。
どんなに真似をして繕っても真実には勝てない。
真の幸せはあなたのすぐ近くにある。
ただそれに気付いていないだけ。
そんなことを訴えているように感じましたがどうですか。
(ドラマは人生の一時点を描いているに過ぎない)
エンディングはみちと陽一が路上ではしゃいでいるところで終わっている。
元に戻ったように見えるけれども再度結婚したのかどうかはわからない。
事実婚なのかもしれないし婚姻届を出しているのかもしれない。
陽一は子供は欲しくないと言ってはいたが、子供が嫌いなわけじゃない。
甥っ子の発表会に顔出してたからね。
別にいなくてもいい、ぐらいの感覚なのだろう。
だからみちが子供が欲しいと言ったときには、じゃあつくろう、と返事した。
もしかしたら、できちゃった婚で再婚、という展開かもしれない。
いずれにせよ、ドラマは「或る夫婦の人生の一コマ」を描いているに過ぎない。
人生は長い。
だけど振り返ってみれば短い。
そんな一度しかない人生を、どう生きるのか。
なにが最も大切なのか。
それを改めて考えさせてくれたドラマでした。