少子化が日本を滅ぼす① | koutaroのブログ

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少子化の原因は離婚の増加にある

 

政府は少子化対策のためと児童手当とか教育資金とか財政面にばかり力を入れているが、根本的に問題解決の方策が間違っている、と思う。

そもそも少子化問題は遥か20年以上前から問題提起されてきていたのに今更遅いのだ。

民主党政権が続いていれば、今の状況は少しは変わっていたのかもしれない。

 

子供は親を見て育つ。

ほかに頼る者がないからだ。

家庭が円満であれば、子供も伸び伸びと明るい子に育つ。

逆に夫婦喧嘩が絶えない家庭では子供は委縮し自分の殻に閉じこもる。

 

第2次ベビーブームの親世代が子供を出産してから離婚件数も増加の一途を辿った。

母子家庭で育った子は父親という存在を知らないから男社会というものを知らない。

男性に触れる機会も少なく、どう接したらよいのかわからない。

そもそも家庭とは自分と母だけで成り立つものなんだと思い込んでしまっている。

 

それで母子家庭で育った子は結婚願望を持たない。

或いは結婚願望があったとしても両親のいる家庭とはどのようなものなのか知らないから、どうしたら(両親のある)普通の家庭が築けるのかがわからない。

 

そう思うのは、私が知っている限りの30~40代独身女性の境遇が、ほとんど全員と言っていいほど皆、母子家庭で育った人たちばかりだからだ。

 

子供のころの境遇というものは、遺伝のように親から子へと引き継がれ、輪廻する。

私の娘が私たち夫婦を見習って子育てし、食事、遊び、学びなど生活全般にわたって自分が親から受けてきた生活様式をそのまま取り入れていくように。

 

少子化はお金では解決しない。

 

結婚してもお互いを尊重し大切にする気持ちがなければ、いずれ家庭は崩壊する。

互いを信頼する気持ちがなければ家庭は維持できやしない。

つまりは「愛」が足りないのだ。

 

愛はお金で買えるものじゃない。

お互いが地道に育むものだ。

 

なんでもかんでも金銭で評価しようとする浅ましい考えが世間全般にあるとすれば、その考え方を改めなければ、暖かい幸せな家庭をつくるなんて土台無理な話だ。

 

人が心から感じる「幸せ」とは、お金じゃない。

どんなに小さなことだって、幸せをたくさん感じることはある。

 

なぜ、愛し合って結婚したはずのふたりが離婚してしまうのか。

その原因のひとつには「平和ボケした日本」があるからかもしれない。

 

「私たち、性格の不一致で離婚しました」って飄々とウクライナの人たちに言えますか?

「ひとりのほうが気楽なんで離婚したんです」って平然と言えますか?

ウクライナの人たちは、ただ家族揃って楽しく平和な毎日を過ごしたいだけなのに、否応なく戦争に駆り出され、夫は生きて帰ってくる保証もなく家族はちりじりになってしまって。

生きているのが普通じゃない人たちが世界中には大勢いるんですよ。

 

そもそも離婚によって一番被害を受けるのは子供ですからね。

親の都合だけで生涯「みなしご」になってしまうのですから。

 

 

戦後日本の社会は国家から地域社会へ、地域社会から家庭へと社会自体が小さくなっていった。

そして今、核家族化が進んで家庭から個人へとさらに社会の分裂が進んでいる。

今や、社会という集団よりも個人を大事にする個人主義がまかり通る時代となった。

個人主義の台頭は結局のところ、利己主義の台頭なのである。

自分さえよければ他人がどうなろうと構わない、という発想。

詐欺、強盗などの事件件数が増え続けている背景の要因でもある。

 

経済一辺倒ではなく、社会の価値観を変えてゆく必要があると思うのだ。

少子化は間違いなく日本を滅ぼすことになるだろう。