Android搭載スマートフォンの大きな対立軸である、iPhoneの開発責任者、米アップルの
マーク・ペーパーマスター上級副社長が退職したと、米メディアが伝えています。
このタイミングからすると、新型「iPhone4」の受信トラブルの責任をとったという見方が強い
ようです。
今年に入り、「 iPad 」 「 iPhone 4 」 と、ユーザーに対して新しいエクスペリエンス
(これまでになかった体験) を提供しつづけて来たアップルは、ここに来て技術的な不安
と言う、大きな課題を抱えてしまったようです。
私自身はビジネス的な先々の可能性としては、オープン性のあるAndroid に軍配が
上がると考えています。しかし、一方で iPhone の使い易さ、楽しさには大変魅力があり、
個人で愛用しています。
アップルのデバイスからOS、ソフトに至るまで自社制作する 「垂直統合型」 の
ビジネスにおいては、他者との優位性を保つため為に、常に新しいエクスペリエンス
の提供が必要になって来ます。その必要性からも、アップルCEOのスティーブ・
ジョブズ氏は、「年内にはさらに驚くような新製品を出す」と発表しています。
しかしそのような新しい製品の提供には、技術力と言った絶対不可欠の裏づけが必要
であり、その重要性を痛感しているからこそ、ジョブズ氏自身による謝罪会見、対策と
してのケース(税込み2800円)の無料提供を行い、そして今回の技術責任者の退職
に繋がっているのはないでしょうか。
昨年からのトヨタの大規模なリコール問題然り、企業の本質はトラブルが発生した後
の事後処理をどうするかによって問われてきます。
今後のアップル、そしてジョブズ氏のこの問題に対する動向には、注目して行きたい
ですね。![]()
written by k.amemiya ![]()