シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その516〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今回は、おとなしくホツマツタヱ18アヤの解説、そのPart1をやります

●一行訳1

18-1 おのころとまじなふのアや  オノコロトマジナフノアヤ 【オノ、己・コ、凝・ロ(分詞素)・ト(態)・マジ、賄・ナ、賂・フ(分詞素)・ノ(生格)・アヤ、綾、オノコロとまじなうのアヤ】
18-1 アめはれて のとかにみゆき アメハレテ ノトカニミユキ 【ア〔天〕メ、天・ハ、晴・レ(分詞素)テ(造格)、空は晴れて(枕)】、【ノト、閑・カ(分詞素)・ニ(与格)・ミ(例)・ユ、行、キ(分詞素)、(キミは)長閑に行幸】、
18-1 あそびます たかまハヨろの アソビマス タカマハヨロノ 【アソ、遊・ビ(分詞素)・マ、坐・ス(分詞素)、されました】。【タカ、高・マ、間・ハ(属格)・ヨ〔百〕ロ、万・ノ(生核)、タカマは万人の】、
18-1 くにかたち これおのころと クニカタチ コレオノコロト 【クニ、邦・カタ、形・チ(分詞素)、国の姿です】。【コ、此・レ(分詞素)・オ、己・ノ(生核)・コ、凝・ロ(分詞素)・ト(接続格)、これこそオノコロだと】、
18-2 にこゑみて なかのいわほに ニコヱミテ ナカノイワホニ 【ニコ(態)・ヱ、笑・ミ(分詞素)・テ(造格)、微笑んで】、【ナカ、内・ノ(生核)・イワ、祝・ホ、房・ニ、祝儀殿に】、
18-2 おわします そばにとみあり オワシマス ソバニトミアリ 【オ(寧)ワ、座・シ(分詞素)・マ、坐・ス(分詞素)、いらっしゃいます】。【ソバ、側・ニ・トミ、臣・ア、在・リ(分詞素)、側にトミが侍って居り】、
18-2 アめみまこ みまえにもふて アメミマコ ミマエニモフテ 【ア〔天〕メ、天・ミ(寧)・マコ、孫、アメの御孫(ニニキネ)が】、【ミ(寧)マエ、前・ニ(前置格)・モフ、詣・テ(分詞素)、キミの御前に進み出て】、
18-2 つゝしみて そのおのころの ツツシミテ ソノオノコロノ 【ツツシ、謹・ミ(分詞素)・テ(造格)、謹んで】、【ソ、其・ノ(生格)・オ、己・ノ(生核)・コ、凝・ロ(分詞素)・ノ(生核)、そのオノコロの】、
18-3 ゆえおこふ きみのヲしゑハ ユエオコフ キミノヲシヱハ 【ユエ、故・オ・コフ、請、故を請いました】。【キミ、君・ノ(生格)・ヲ〔尊〕シ、教・ヱ(分詞素)・ハ(属格)、キミが教えて言うには】、
18-3 フたかみの うきはしにたち フタカミノ ウキハシニタチ 【フ〔二〕タ(類)カミ、尊・ノ(生核)、二尊の(枕)】、【ウ、浮・キ(分詞素)・ハシ、橋・ニ(与格)・タ、立・チ(分詞素)、浮橋について(コトサカノヲに言いました)】
18-3 このしたに くになからんと コノシタニ クニナカラント 【コ、此・ノ(生格)・シタ、下・ニ(与格)、この下には】、【クニ、国・ナ、無・カ(分詞素)・ラ(不完了)・ン(推量)・ト(接続格)、定まった国は無いだろうと】、
18-3 とほこもて さくるみほこの トホコモテ サクルミホコノ 【ト、整・ホコ、戈・モ、以・テ(造格)、ト戈の権威で】、【サク、探・ル(分詞素)・ミ(寧)ホ、裔・コ、子・ノ、探る御穂子(皇統の裔)の】、
18-4 したゝりが こりなるしまお シタタリガ コリナルシマオ 【シタ、慕・タ、手・リ、人・ガ、従うアメの臣民が】、【コ、凝・リ(分詞)・ナ、成・ル(分詞素)・シマ、島・オ(対格)、集まってできたシマを】、
18-4 おのころと くたりてともに オノコロト クタリテトモニ 【オノ、己・コ、凝・ロ(分詞素)・ト(態)、自ずと・凝る・島・と(呼びました)】。【クタ、下・リ(分詞)・テ(造格)・トモ、共・ニ(与格)、(ここに)下って共に】
18-4 とつぎして みはしらまわり トツギシテ ミハシラマワリ 【ト、門・ツ、継・ギ(分詞素)・シ(自発)・テ(造格)、慣習を受け継がせ】、【ミ(寧)ハシラ、柱・マワ、周・リ(分詞素)、中柱の則に従い】、
18-4 あわうたお よみておのころ アワウタオ ヨミテオノコロ 【ア、会・ワ(分詞素)・ウタ、歌・オ(対格)、当地のウタを】、【ヨ、詠・ミ(分詞素)・テ(造格)・オノ、己・コ、凝・ロ(分詞素)、詠んで・それに従い】、
18-5 よろものお うみしハむかし ヨロモノオ ウミシハムカシ 【ヨ、寄・ロ(分詞素)・モノ、者・オ(対格)、集う・様々なトミ・タミを】、【ウ、多・ミ(分詞素)・シ(使役)・ハ(属格)・ムカシ、昔、増やしましたが・その昔】、
18-5 アめつちの あほうびいまた アメツチノ アホウビイマタ 【ア〔天〕メ、天・ツ(生格)・チ、地・ノ(生格)、アメの地では】、【ア、在・ホ、穂・ウ、多・ビ(分詞素)・イマタ、未、人民が・多くなって・今も】、
18-5 アめみをや アておむすびて アメミヲヤ アテオムスビテ 【ア〔天〕メ・ミ(寧)ヲ〔敬〕ヤ、(日本列島で)アメミヲヤは】、【ア〔天〕テ、手・オ(対格)・ムス、結・ビ(分詞)・テ(造格)、アメ族の人々を結び合わせ】、
18-5 ふくうつほ きハなくめくり フクウツホ キハナクメクリ 【フ、吹・ク(分詞素)・ウツ、空・ホ、気、醸成する、気鋭は】、【キハ、際・ナ、無・ク・メク、巡・リ(分詞素)、終り無く巡りました】。
18-6 ウゐとウぬ アウぬむすひて ウヰトウヌ アウヌムスヒテ 【ウ〔央〕ヰ、居・ト(並立)・ウ〔央〕ヌ、主、中央でトミとキミが】、【ア〔天〕・ウ〔央〕・ヌ、主・ムス、結・ヒ(分詞素)・テ(造格)、トミ・キミがちからを合わせ】
18-6 アまつくり ウぬアまじりて アマツクリ ウヌアマジリテ 【ア〔天〕・マ、間・ツク、作・リ(分詞素)、アメ族の社会構造を作り】、【ウ〔央〕ヌ、主・ア〔天〕、・マジ、混・リ(分詞素)・テ(造格)、互いに協力して】、
18-6 うハむすび うびおくにたま ウハムスビ ウビオクニタマ 【ウ、中・ハ(属格)・ムス、結・ビ(分詞素)、有力者が繋いで】、【ウ、初・ビ(分詞素)・オ(対格)・クニ、国・タマ、君、きっかけとなった者を国司として】、
18-6 かてむすび むねホゑらみて カテムスビ ムネホヱラミテ 【カテ、糧・ムス、結・ビ(分詞素)、糧食を結ぶのですが】、【ムネ、胸・ホ〔炎〕、臣・ヱラ、辛・ミ(分詞素)・テ(造格)、中央のトミの負担が辛いので】、
18-7 ヒとまろめ あかみまにすゑ ヒトマロメ アカミマニスヱ 【ヒ〔日〕・ト(態)・マロメ、纏、(中央の)キミとして権威を集中し】、【ア、明・カ(分詞素)・ミ、見・マ、間・ニ(与格)・ス、据・ヱ(分詞素)、目立つ所(タカマ)に据え】、
18-7 してむすび みなもとゑらみ シテムスビ ミナモトヱラミ 【シ、其・テ、手・ムス、結・ビ、タミを集め】、【ミナ、水・モト、源・ヱラ、辛・ミ(分詞素)、(下流の臣の)作業が辛いので】、
18-7 つきのワと しらみやにすゑ ツキノワト シラミヤニスヱ 【ツ、付・キ(分詞素)・ノ(生格)・ワ、輪・ト、自治体として】、【シ、知・ラ(分詞素)・ミヤ、宮・ニ(与格)・ス、据・ヱ(分詞素)、地方官吏にしました】。


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●連続訳1
オノコロと、まじなうのアヤ

空は晴れて(枕)、キミは長閑に行幸されました。
タカマは万人の、国の姿です。
これこそオノコロだと、微笑んで、中の祝儀殿に、いらっしゃいます。
側にトミが侍って居り、アメの御孫(ニニキネ)が、キミの御前に進み出て、謹んで、そのオノコロの、故を請いました。
キミが教えて言うには、二尊の(枕)、浮橋について(コトサカノヲに言いました)、この下には、定まった国は無いだろうと、ト戈の権威で、探る御穂子(皇統の裔)に従うアメの臣民が、集まってできたシマを、自ずと・凝る・島・と呼びました。
ここに)下って共に、慣習を受け継がせ、中柱の則に従い、当地のウタを、詠んで、それに従い、集う様々なトミ・タミを、増やしましたが、その昔、アメの地では、人民が多くなって・今も、日本列島でアメミヲヤは、アメ族の人々を結び合わせ、醸成する、気鋭は、終り無く巡りました。
中央でトミとキミが、トミ・キミがちからを合わせアメ族の社会構造を作り、互いに協力して、有力者が繋いで、きっかけとなった者を国司として、糧食を結ぶのですが、中央のトミの負担が辛いので、中央のキミとして権威を集中し、目立つ所(タカマ)に据え、タミを集め、下流の臣の作業が辛いので、
自治体として、地方官吏にしました。

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●解説1
この、「アソビマス」は現代にもある表現で、「移動される」を示していますが、「マス」は常に、敬意を表しているので見分けやすいですね。
「タカマ」は、いつでも「高間」、一段と高いところにある部屋で、キミが合議によって評定(ひょうじょう)をする空間ですが、神話では、天上の神が集うところになってしまうので、「高天ヶ原」のイメージはわかりやすく、清浄な空間を連想させたのが、倭姫(やまとひめ)の宗教改革に繋がっていると考察されるのです。
早い話が、アマテルの行幸先で、臣が当地のいつわを話して欲しい、と言ったのですね。
このアヤに出てくるあたりはおそらくヒスミ(つまり、現在の白河の付近)ではないかと想像されます。
ヒスミはホツマクニとも呼ばれ、アメ族来訪の、かなり早い時期から開けていた所なのです。

4アヤで、アマテル生誕を記述したシーンでは「フルアラレ ヒスミニコタマ」というのがありますが、アマテルが生まれたのは旧暦8月1日であり、アラレが降ったりする季節ではなく、アマテルが生まれたのは、天香久山(つまり大和路)なのですから、「フル」は「お触れを出す」、「アラレ」は「現れ」なのです。
つまり、アマテル生誕のお触れを出したのが遠くヒスミにまで木霊(こだま)しました、ということなのです。


これは関和久官衙遺跡、ホツマクニのミヤコであるヒスミのミヤです。

ただ、現在、ホツマクニの存在は一般には知られておらず、接続する時代で「毛の国」と呼ばれる領域と、どこまで一致しているかもわからないのです。
一般に、上州というと、「群馬県と栃木県をあわせた領域」のように、考えられており、上記に述べた白河付近(福島県)との関連がよくわからないのです。
時期的なことといえば、池田満氏が誤解しているような、多賀城(たがじょう)はミハタノフミには登場しないし、蝦夷(えみし)も出てこないのです。ホツマツタヱでは前半と後半では200年もの差があるので、1冊の本と考えることができないのです。

当初、「ウビ」、「ウヌ」は「軽いもの」、「重いもの」ではないかと思ってしまい、随分と遠回りしました。
これらは役柄(やくがら)について解説していたのです。

「ムネホヱラミテ」の「ムネ」は、もうお馴染みの、「胸」という字を当てておりますが、「それぞれの」という意味ですね。
また、「アカミマニスエ」は太陽の軌道である「赤道」を思わせ、「シラミチ」は月の軌道である「白道」を連想するように構成されているのです。


●一行訳2

18-7 うぬのての うつろゐおむま ウヌノテノ ウツロヰオムマ 【ウ、央・ヌ、主・ノ(生格)・テ、手・ノ(生格)、中央のモノヌシは】【ウツ、移・ロ・ヰ、威・オ・ムマ、馬、警察力を駆使し】、
18-8 うゐのての しなどハくつハ ウヰノテノ シナドハクツワ 【ウ、央・ヰ、居・ノ(生格)・テ、手・ノ(生格)、中央に従う者、(カガミトミ)は】、【シ、其・ナ、名・ド、人・ハ(属格)・クツ、口・ハ、端、シナド衆を使って口の端、人心管理をして】、
18-8 ひかりむち おてにくにたま ヒカリムチ オテニクニタマ 【ヒカ、光・リ(分詞素)・ムチ、鞭、威光を鞭として】、【オ、追・テ、手・ニ(与格)・クニ、国・タマ、君、(さらに)加えて国の司は】、
18-8 のりめくる おとハほおこほ ノリメクル オトハホオコホ 【ノリ、宣・メクル、巡、宣り巡った】、【オト、音・ハ(属格)・ホオ、コホ、哮(態)、音はホオコオ(と響き)】、
18-8 うびこにゑ にあかるやまぞ ウビコニヱ ニアカルヤマゾ 【ウ、初・ビ(分詞素)・コ、声・ニ、熟・ヱ(分詞素)、はじめは小さな声も、熟すと】、【ニ、煮・アカ、上・ル(分詞素)ヤマ、山・ゾ(強調)、煮上がる火山のように鳴り轟きました】。
18-9 のてむすび のかぜにかわく ノテムスビ ノカゼニカワク 【ノ、伸・テ、手・ムス、結・ビ(分詞素)、伸びる手勢を結び】、【ノ、退・カゼ、風・ニ(与格)・カワ、乾・ク、乾、吹き抜ける風に乾く(土地、「上州からっ風」)】。
18-9 くこワにに ひつめのあとハ クコワニニ ヒツメノアトハ 【ク、嘗・コ、去・ワ〔地〕・ニ(与格)・ニ、似、かつて去った地(赤県)に似てはいますが】、【ヒツメ、蹄・ノ(生格)・アト、跡・ハ(属格)、(通った)蹄の跡は】、
18-9 ノらとみち しのたまやまに ノラトミチ シノタマヤマニ 【ノ〔野〕ラ、等・ト(並立)・ミチ、道、畑と道に】、【シ、其・ノ(生格)・タマ、君・ヤマ、山・ニ(与格)、そのキミは・山に降り(つまり山住み)】、
18-9 したゝりが ながれうみなる シタタリガ ナガレウミナル 【シタ、下・タリ、人・ガ、(その)人民が】、【ナガ、流・レ(分詞素)・ウ、多・ミ、身・ナ、成・ル(分詞素)、(その)流れは大勢になりました】。
18-10 かのみたま こワによろこび カノミタマ コワニヨロコビ 【カ、夏・ノ(生格)・ミ(寧)タマ、君、夏(の国の裔である)キミは】、【コ、此・ワ〔地〕・ニ(与格)・ヨロコ、喜・ビ(分詞素)、此の国土に満足し】、
18-10 ウハのてお わとアにわけて ウハノテオ ワトアニワケテ 【ウ〔央〕・ハ〔輪〕・ノ(生格)・テ、手・オ(対格)、上位の中心的な手勢を】、【ワ、地・ト・ア〔天〕・ニ(与格)・ワ、分・ケ(分詞素)テ(造格)、地方と中央に分けて】、
18-10 あいうえお うつほかぜホと アイウエオ ウツホカゼホト 【アイ、相・イ(分詞素)・ウ、植・エ(分詞素)・オ(対格)、それぞれに結び】、【ウツホ、空・カゼ、風・ホ〔炎〕・ト(並立)、大気と風と炎と】、
18-10 みづはにの まじわりなれる ミヅハニノ マジワリナレル 【ミヅ、水・ハニ、土・ノ(生格)、水と土の五行の(様々な人々の)】、【マジワ、交・リ(分詞素)・ナ、成・レ(分詞素)・ル(完了)、交わって成った】、
18-11 みなかぬし やおもにうめる ミナカヌシ ヤオモニウメル 【ミ(寧)・ナ、名・カ、夏・ヌシ、主、夏の長者ですが】、【ヤ、家・オモ、表・ニ(与格)・ウ、多・メ(分詞素)・ル(不完了)、国中に目立って増えた】、
18-11 ヒとハホし ホしハたねなす ヒトハホシ ホシハタネナス 【ヒ〔仁〕ト、人・ハ(属格)・ホ、欲・シ、貴人は財を為す事を欲し】、【ホ、欲・シ(分詞素)・ハ(属格)・タネ、胤・ナ、為・ス(分詞素)、財は(意欲のある)次世代を生み】、
18-11 みをやかみ ヒとにうまれて ミオヤカミ ヒトニウマレテ 【ミ(寧)オヤ、親・カミ、守、御親守となり】、【ヒ〔仁〕ト、人・ニ(与格)・ウ、倦・マ(分詞素)・レ(受動)・テ(造格)、貴人に倦まれながら】、
18-11 うぐめくに とこよのみちお ウグメクニ トコヨノミチオ 【ウグ、蠢・メ(継)・ク(分詞素)・ニ、蠢いている(トミタミに)】、【トコ、常・ヨ、世・ノ(生核)・ミチ、道・オ(対格)、(赤県の)常世の道(生き方)を】、
18-12 ヲしゆかみ くにとこたちも ヲシユカミ クニトコタチモ 【ヲシ、教・ユ(分詞素)・カミ、守、教える御上になって行きました】。【クニ、国・トコ、常・タ、立・チ(分詞素)モ(例示)、(かつて)クニトコタチが】、
18-12 のりめくり くこワにヤもお ノリメクリ クコワニヤモオ 【ノ、宣・リ(分詞素)・メク、巡・リ(分詞素)、宣り巡って】、【ク、嘗・コ、去・ワ〔地〕・ニ(与格)・ヤ〔八〕・モ、方・オ(対格)、(大陸の赤県九州)の地域の八方を】、
18-12 なにがたと うむくにすへて ナニガタト ウムクニスヘテ 【ナニ、何・ガタ、県・ト、何々県としたように】、【ウ、多・ム(分詞素)・クニ、国・スヘ、全・テ(造格)、増えてゆく・国は・すべて】、
18-12 おのころぞ くにとこたちの オノコロゾ クニトコタチノ 【オノ、己・コ、凝・ロ(分詞素)・ゾ(強調)、自立した(地方)自治体なのです】。【クニ、国・トコ、常・タ、立・チ(分詞素)・ノ(生核)、クニトコタチの】、
18-13 ヤくたりご なにくにさつち ヤクタリゴ ナニクニサツチ 【ヤ〔八〕ク(類)タリ、人・ゴ、子、八人の御子も】、【ナニ、何・クニ、国・サ、小・ツ(生格)・チ、地、何々国小地方の】、
18-13 やもぬしと なりてとホかみ ヤモヌシト ナリテトホカミ 【ヤ、家・モ、表・ヌシ、主・ト、家表の主に】、【ナ、成・リ(分詞素)・テ、手・ト(並立)・ホ〔財〕カミ、守、こうして・官吏とホカミ、財務官が】、
18-13 ゑヒための くにゝうむこハ ヱヒタメノ クニニウムコハ 【ヱ、愛・ヒ〔仁〕、人・タメ、為・ノ(生格)、護臣官が(出来)ました】。【クニ、国・ニ(与格)ウ、生・ム(分詞素)・コ、子・ハ(属格)、(それらの)国に生まれた子も】、
18-13 みくだりの きみとみたみぞ ミクダリノ キミトミタミゾ 【ミ、身・クダ、下・リ(分詞素)・ノ(生格)、身分による序列である】、【キミ、君・トミ、臣・タミ、民・ゾ(強調)、君・臣・民とされました】。


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●連続訳2
中央のモノヌシは、警察力を駆使し、中央に従う者、(カガミトミ)は、シナド衆を使って口の端、人心管理をして、威光を鞭として、さらに加えて国の司は、宣り巡った、音はホオコオと響き、はじめは小さな声も、熟すと、煮上がる火山のように鳴り轟きました。
伸びる手勢を結び、吹き抜ける風に乾く土地、「上州からっ風」。
かつて去った地、(赤県、あかがた)に似てはいますが、通った蹄の跡は、畑と道になり、そのキミは山に降り(つまり山住み)、その人民の流れは大勢になりました。
夏の国の裔であるキミは、此の国土に満足し、上位の中心的な手勢を、地方と中央に分けて、それぞれに結び、大気と風と炎と、水と土の五行の様々な人々の、交わって成った、夏の長者ですが、国中に目立って増えた、貴人は財を為す事を欲し、財は意欲のある次世代を生み、御親守となり、貴人に倦まれながら、蠢いているトミタミに、赤県の常世の生き方を、教える御上になって行きました。
かつてクニトコタチが、宣り巡って、大陸の赤県九州の地域の八方を、何々県としたように、増えてゆく国はすべて、自立した地方自治体なのです。
クニトコタチの、八人の御子も、何々国小地方の、家表の主に、こうして・官吏として、財務官が、そして護臣官が出来ました。
それらの国に生まれた子も、身分による序列である、君、臣、民とされました。

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●解説2

このアヤは中華帝国を発って、常陸(ひたち)の付近(川に入ったと思われます)から上陸し、日高見にゆき、ホツマクニを開いた人々と、その地方/中央の行政機関が出来るまでを語っているのです。
まあ、こういう話ですと、神話でも、あまり変わらないとは思いますが。

こうして出来た、財務官と護臣官ですが、「ホ、穂」つまり、財務官僚、そして、護臣官(ごしんかん)、これは現在、存在しない役職名ですね。
植民地等で、護民官(ごみんかん)というのは有りますが、昔は現在とは違ってトミが保護されていたわけではないので、これで良いのだと思われます。
そもそも、役人は責任を負わないという法の建付けが間違っているんだ!

と言っているまに、グラッときたぁぁぁぁ!
千代田区は3だった・・・鬱だ。
富士五湖にひび割れできたら、大爆発か!っと思ったけど、井口博士が、北硫黄島の地下には3000km^3(1km立方のマグマが3000個分!!)の巨大なマグマ溜まりがあると騒ぐんです。
いずれにしても、イエローストーン並の大噴火になりそうで胸熱☆
なーにが南海トラ公だ!


ふーむ、深サ10km、やはり下手人はあいつか・・・

今日はもうヤメます。桑原桑原




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