シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その414〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

 アンドロゴス生涯学習研究所

   生涯学習はじめませんか


今回はホツマツタヱ8アヤの解説、そのPart8です。

まず、本文から。

●一行訳15

8-78 チわやより アめゑのみちが チワヤヨリ アメヱノミチガ 【チ、〔千〕 ・ワ、巌・ヤ、谷・ヨリ、自、千巌谷から】、【ア〔天〕メ・ヱ、兄・ノ・ミチ、道・ガ(主格)、先代(ヲシホミミ)の子、アスカの腹違いの兄が】、
8-78 をんかみに ことかたらんと ヲンカミニ コトカタラント 【ヲ〔敬〕ン、御・カミ、上・ニ、アメのキミ(ここではアスカ)に】、【コト、事・カタ、語・ラ(分詞)・ン(意思)・ト、相談があると)】、
8-78 よばらしむ きみいふきとに ヨバラシム キミイフキトニ 【ヨ、呼・バ(分詞)ラ(強制)シ(使役)ム(完了)呼びつけました】。【キミ、君・イ、伊・フ、吹・キ(分詞)・ト、門・ニ、キミはイフキ御上に】、
8-78 しつめしむ いふきとぬしハ シツメシム イフキトヌシハ 【シ、為・ツ、責・メ(分詞)・シ(使役)・ム(完了)、全権代行させました】。【イ、伊・フキ、吹・ト、門・ヌシ、主・ハ、イフキトヌシは】、
8-79 みゆきこし はたれがとわく ミユキコシ ハタレガトワク 【ミ(寧)ユキ、行・コシ、輿、御行は輿(だったので)】、【ハ、破・タ、綻・レ(分詞)・ガ・ト、問・ワ(分詞)・ク(伝聞)、ハタレが問うていわく】、
8-79 かんかみか こたえてかみの カンカミカ コタエテカミノ 【カン、上・カミ、守・カ(反語推量)、上・御上か】?【コタ、答・エ(分詞)・テ(態)・カミ、上・ノ、答え・て・御上・の】、
8-79 やつこなり またとふヤツこ ヤツコナリ マタトフヤツコ 【ヤ、家・ツ・コ、子・ナリ、縁者・であると】。【マタ、又・ト、問・フ(分詞)・ヤ、家・ツ・コ、子、はて・末席の分際で】、
8-79 こしハなに いわくなんちお コシハナニ イワクナンチオ 【コシ、輿・ハ・ナニ、何、輿に乗るのか】?【イ、言・ワ(分詞)ク(伝聞)・ナンチ、汝・オ(対格)、曰く汝を】、
8-80 やことせん ゆえにのるなり ヤコトセン ユエニノルナリ 【ヤ、家・コ、子・ト(態)・セ、為・ン(意思)、家来にしてやろう(と云うのだ)】。【ユエ、故・ニ・ノ、宣・ル・ナリ、也、だから宣るのです】。
8-80 またはたれ なんちわかばゑ マタハタレ ナンチワカバヱ 【マタ、又・ハ、破・タ、綻・レ(分詞)、またハタレが(言います)】、【ナンチ、汝・ワカ、若・バ、生・ヱ(分詞)、汝のような青二才は】、
8-80 はちみする やつことせんと ハチミスル ヤツコトセント 【ハチ、恥・ミ、見・ス(分詞)・ル(意思)、恥を・かかせて・やる】。【ヤ、家・ツ・コ、来・ト・セン・ト、(おまえこそ私の)家来にしてやる、と】、
8-80 なりめくる はたゝかみなり ナリメクル ハタタカミナリ 【ナ、鳴・リ(分詞)・メク、巡・ル(完了)、怒鳴り散らした】。【ハタタ(擬音)・カミ、神・ナ、鳴・リ(分詞)、大声で暴れ・騒ぎを大きくした】。
8-81 いふきとハ うつろいまねき イフキトハ ウツロイマネキ 【イ、伊・フ、吹・キ(分詞)ト、門・ハ(仮属詞)、イフキトは】、【ウツ、移・ロ(分詞)・イ(継)・マネ、招・キ(分詞)、ウツロイ(警察)衆を・呼び】、
8-81 これおけす むらくもおゝい コレオケス ムラクモオオイ 【コレ、此・オ(対格)・ケ、消・ス(完了)、これを・取り締まりました】。【ム、群・ラ(分詞)・クモ、衆・オオ、覆イ、群衆を・大量に扇動し】、
8-81 くらませハ しなとおまねき クラマセハ シナトオマネキ 【クラマ、晦・セ(使役)・ハ(結果)、混乱・させたので】、【シ、然・ナ、無・ト、人・オ・マネ、招・キ、(鎮撫係の)シナトベ衆・を・呼び】、
8-81 ふきはらふ ほのほおはきて フキハラフ ホノホオハキテ 【フ、吹・キ(分詞)・ハラ、払・フ、解散・させました】。【ホノホ、炎・オ・ハキ、吐・テ、怒鳴り散らし・ながら】、
8-82 むろやけハ たつためまねき ムロヤケハ タツタメマネキ 【ムロ、室・ヤ、焼・ケ(分詞)・ハ(結果)、家屋に・放火した・ので】、【タツ、龍・タ、手・メ、部・マネ、招・キ(分詞)、(火消し役の)タツタメ衆を・呼び】、
8-82 これおけす はたれむせんて コレオケス ハタレムセンデ 【コレ、此・オ・ケ、消・ス(完了)、(水を掛け)これを消した】。【ハ、破・タ、綻・レ(分詞)・ムセ、咽・ン(分詞)テ(態)、ハタレは(煙に)むせんでいても】、
8-82 このはして つぶてあられに コノハシテ ツブテアラレニ 【コ、此・ノ・ハシ、端・テ、そのかたわら】、【ツ、飛・ブ(分詞)・テ、礫・アラ、霰・レ(分詞)・ニ(態)、(石)つぶてをアラレのように投げ】、
8-82 たみせめる みかたヒれきて タミセメル ミカタヒレキテ 【タ、手・ミ、身・セ、攻・メ(分詞)ル(不完)、味方を責め苛みました】。【ミ、味・カタ、方・ヒ〔人〕・レ、列・キ、来・テ(分詞)、味方は、整然と列をくずさずに来て】、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●連続訳15
千厳谷から、先代ヲシホミミの子、アスカの腹違いの兄が、アメのキミ(ここではアスカ)に、相談があると、呼びつけました。
キミはイフキ御上に、全権代行させました。
イフキトヌシは、御行は輿だったので、ハタレが問うていわく、上・御上か?
答えて、御上の、縁者・であると。
はて、末席の分際で、輿に乗るのか?
曰く汝を、家来にしてやろうと云うのです。
だから宣るのです。
またハタレが言います、汝のような青二才は、恥をかかせてやる。
おまえこそ私の家来にしてやる、と、怒鳴り散らしました。
雷鳴のような大声で暴れ、騒ぎを大きくしました。
イフキトは、ウツロイ(警察)衆を・呼び、これを取り締まりました。
群衆を、大量に扇動し、混乱・させたので、鎮撫係のシナトベ衆を呼び、解散させました。
烈火のごとく、怒鳴り散らしながら、家屋に放火したので、火消し役のタツタメ衆を呼び、水を掛けこれを消しました。
ハタレは、煙にむせんでいても、そのかたわら、石つぶてをアラレのように投げ、味方を責め苛みました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●解説15
7アヤで出てきた7-46「チワヤフルトゾ」というのは、「〜その355〜」で書いた知和谷のはなしだったのではないか、という見方から、再度検証してみると、時系列が、だいぶ前のことだったのではないか、と言えることがわかりました。


これは岡山県の知和谷です。

千磐神社(ちいわじんじゃ)
岡山県津山市加茂町知和343
35.195278,134.086111

祭神
素盞嗚神

利用河川 加茂川→吉井川→播磨灘 約95km
標高 297m


これは現代の千磐神社(ちいわじんじゃ)、知和(ちわ)にあるので、ややこしいのですが。二十五鈴ではすでにソサノヲの努力で解決済みの案件です。

今日の時点ではなにも論証できるものは無いのですが、「チワヤ」に千厳谷という漢字を当てたばあいについて考察したものです。
8アヤで、この部分の、千厳谷(ちわや)というのは、現九州、上天草市松島町合津にある千厳山(せんがんざん、162m)の麓と考えられますが、付近に神社が多く、地元の情報が無いと場所を特定できません。
162mの低山というのが、いかにもアメ族らしくて良いですね。



場合に依っては千厳家(ちわや)と、氏名(うじな)かもしれず、まだまだ研究が必要です。


●一行訳16

8-82 たみせめる みかたヒれきて タミセメル ミカタヒレキテ 【タ、手・ミ、身・セ、攻・メ(分詞)ル(不完)、味方を責め苛みました】。【ミ、味・カタ、方・ヒ〔人〕・レ、列・キ、来・テ(分詞)、味方は、整然と列をくずさずに来て】、
8-83 かぐいれて うちこほさせハ カグイレテ ウチコホサセハ 【カ、夏・グ、具・イ、入・レ(分詞)・テ(仮属詞)、香久(の実)を投げ入れ】、【ウ、討・チ(分詞)・コホ、毀・サ(使役)・セ(受動)・ハ(結果)、討ちこぼさせたので】、
8-83 はたれまの うはひはむまに ハタレマノ ウハヒハムマニ 【ハ、破・タ、綻・レ(分詞)・マ、間・ノ、ハタレの傭兵が】、【ウハ、奪・ヒ(分詞)・ハ、喰・ム(不完)・マ、間・ニ、奪い合って食べる間に】、
8-83 とりしはる はたれもヒれし トリシハル ハタレモヒレシ 【ト、捕・リ(分詞)・シハ、縛・ル(不完)、捕り・縛った】。【ハ、破・タレ、綻・モ・ヒ〔人〕・レ、列・シ(分詞)、ハタレも横一列に並んで】、
8-83 まハすばゐ みておどろけハ マハスバヰ ミテオドロケハ 【マハ、回・ス(分詞)バヰ、貝、バイ貝を振り回した(不気味な異音が響く)】、【ミ、見・テ(分詞)・オドロ、驚・ケ(分詞)ハ(結果)、見て(味方が)驚いたので】、
8-84 かんがゑて ほらかゐふかせ カンガヱテ ホラカヰフカセ 【カンガ、考・ヱ(分詞)・テ(仮属詞)、(対抗策を)考えて】、【ホ、法・ラ、螺・カヰ、貝・フ、吹・カ(分詞)・セ(使役)、ホラ貝を吹かせ】、
8-84 まヒれけし かぐむさほらせ マヒレケシ カグムサホラセ 【マ、真・ヒ〔人〕・レ、列・ケ、消・シ(分詞)、(敵の)真っすぐな隊列を混乱させ】、【カ、夏・グ、具・ムサホ、貪・ラ(分詞)・セ(使役)、焼き蜜柑を・貪ら・せ】、
8-84 これおうつ ハたれつちもて コレオウツ ハタレツチモテ 【コレ、此・オ・ウ、討・ツ(完了)、これを討ちました】。【ハ〔衣〕・タ、垂・レ(分詞)・ツチ、槌・モ、以・テ(分詞)、ハタレ御上は槌で】、
8-84 かみおうつ かみハにぎてに カミオウツ カミハニギテニ 【カミ、守・オ・ウ、撃・ツ(分詞)、御守を攻撃しました】。【カミ、守・ハ・ニギテ、幣・ニ、御上は幣で(視界をさまたげて絡め取り)】、
8-85 うつつちの やれてとへらの ウツツチノ ヤレテトヘラノ 【ウ、打・ツ(分詞)・ツチ、槌・ノ、打つ槌の(威力を相殺し)】、【ヤ、破・レ(分詞)・テ(態)・ト、斗・ヘ、部・ラ、等・ノ、破れて・戦闘員は】、
8-85 ハうちわや こゝにはたれが ハウチワヤ ココニハタレガ 【ハ〔衣〕、這・ウ(分詞)・チ、知・ワ、和・ヤ、也、かつて敗退した知和の御上達のようになりました】。【コ、此・コ、処・ニ・ハ、破・タレ、綻・ガ、こうなるとハタレ(の雑兵)が】、
8-85 むなさわぎ にぐるおつかむ ムナサワギ ニグルオツカム 【ムナ、胸・サワ、騒・ギ(分詞)、不安になり】、【ニ、逃・グ(分詞)ル(不完)・オ(対格)・ツカ、掴・ム(分詞)、逃げようとするところを捕まえる】、
8-85 たちからヲ ついにわらびの タチカラヲ ツイニワラビノ 【タ、手・チカラ、力・ヲ〔雄〕、タチカラヲでした】。【ツイ、終・ニ・ワラビ、蕨・ノ(生格)、追いかけて・蕨衆によって】、
8-86 なわしばり なんぢヤつこと ナワシバリ ナンヂヤツコト 【ナワ、縄・シバ、縛・リ(分詞)、縄で縛り】、【ナンヂ、汝・ヤ、家・ツ・コ、子・ト(仮属詞)、汝は家の子、家来に】、
8-86 なすべきや なるやといえど ナスベキヤ ナルヤトイエド 【ナ、成・ス(再帰)・ベ、可・キ(当然)・ヤ(反語意思)、してやるぞ】!【ナ、成・ル(自発)・ヤ(反語意思)・ト(仮属詞)・イ、言・エ(分詞)・ド(逆接)、(どうだ)なるか、と言っても】、
8-86 ものいわず きらんとすれハ モノイワズ キラントスレハ 【モノ、物・イ、言・ワ(分詞)・ズ(否定)、弱音を吐かないので】、【キ、斬・ラ(分詞)ン(意思)・ト(態)・ス、為・レ(分詞)・ハ(逆接)、斬ろうとするのを】、
8-86 いふきぬし とゝめてこれも イフキヌシ トトメテコレモ 【イ、伊・フ、吹・キ(分詞)・ヌシ、主、イフキヌシは】、【トト、止・メ(分詞)・テ(態)・コレ、此・モ(例)、止め・て・これ・も】、
8-87 ちかいなす ヒまスのものま チカイナス ヒマスノモノマ 【チカ、誓・イ(再帰)・ナ、為・ス(使役)、誓わせました】。【ヒ〔一〕・マス〔団〕・ノ・モノ、兵・マ、間、一団の傭兵は】、
8-87 アゐぬかげ ほのほものがれ アヰヌカゲ ホノホモノガレ 【ア〔天〕・ヰ、去・ヌ(分詞)・カゲ、影、アメからの逃散者の疑いがありましたが】、【ホノホ、炎・モ・ノガ、逃・レ(分詞)、(食を与えられ)飢えが収まったので】、
8-87 チわやふる かみのめくみと チワヤフル カミノメクミト 【チ〔千〕、千・ワ、環・ヤフ、破・ル(分詞)、幾多の囲みを破った】、【カミ、上・ノ・メク、恵・ミ(分詞)・ト、御上の恵みと】、
8-87 チゝ※ヲがむ すべてナゝ※ます チチヲガム スベテナナマス 【チ、〔千〕・チ、〔々〕・ヲ〔尊〕ガ、拝・ム(完了)、それぞれに礼を言いました】。【ス、統・ベ(分詞)・テ(分詞)・ナ〔七〕ナ、〔名〕・マス、団、全部で七団の(ハタレマは)】、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●連続訳16
味方は、整然と列をくずさずに来て、香久(の実)を投げ入れ、討ちこぼさせたので、ハタレの傭兵が、奪い合って食べる間に、捕り縛りました。ハタレも横一列に並んで、バイ貝を振り回した(不気味な異音が響く)、見て(味方が)驚いたので、対抗策を考えて、ホラ貝を吹かせ、敵の真っすぐな隊列を混乱させ、焼き蜜柑を貪らせ、これを討ちました。
ハタレ御上は槌で、御守を攻撃しました。
御上は幣で視界をさまたげて絡め取り、打つ槌の威力を相殺し、破れて戦闘員は、這うチワの御上達でした。
こうなるとハタレの雑兵が、不安になり、逃げようとするところを捕まえる、タチカラヲでした。
追いかけて・蕨衆によって、縄で縛り、汝は家来に、してやるぞ!どうだ、なるか、と言っても、弱音を吐かないので、斬ろうとするのを、イフキヌシは、止めて、これも、誓わせました。
一団の傭兵は、アメからの逃散者の疑いがありましたが、食を与えられ、飢えが収まったので、知和を破った御上の恵みと、それぞれに礼を言いました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●解説16

とりあえず、ここまでで明確になってきている情報を貼っておきましょう。


千厳山(せんがんざん)
熊本県上天草市松島町合津
32.510612,130.419710

標高 162m
利用河川 合津川


法螺貝(ほらがい)といえば、大ボラを吹くという、マスコミとNWOとかDSとか云う連中を思わせますが、井口博士のところに、ヘヴニーズのビデオがあがってましたので、リンクだけ貼っておきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=1zW864xUsCI

次回はまた、神谷宗幣、いときょう両氏のビデオの話をしたいとおもいます。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
http://hot-uma.bbs.fc2.com/