シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その344〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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さて、今回はホツマツタヱ10アヤの解説、Part3をやりましょう。

最初はすこし、サイバネティクス応用による文法の表記法について語ります。

何年か前にこんな仕掛けを考えました。


現在展開しているのは緑の破線で示した部分です。
まだ、ペーパーマシンでさえなく、部分的に動かそうと思えばできそうですが、私は昔から、内部スキームまでまとめないと、1バイトも書けないタチなので、当分やりません。
人柱になりたい人がいれば、詳細を伝授するのはやぶさかではありませんので、声を挙げてください。

たとえば、【ア〔敬〕ラハ、現・ル(分詞)ル(状況)、現れたのは】のように、「分詞」と仮に置いておけば、旧来文法で「形容動詞」と判断されるようなものも、すべて「用言」として扱うことができ、単語間のリレーションを表現できるだろう、と踏んだのです。
動詞ならば、現在分詞、過去分詞が知られていますが、これらを用いて、英語など、能動/受動が表現される言語は多く在リます。

また、【ナラサ、均・ン(意思)・ト(仮属詞)、平らげようと】のように、「意思未来」ではないか?と疑った場合、とりあえず、「仮属詞」と置いておけば、リレーションが正確に理解できたときに、あらためて「意思未来」と、置き換えればよいのです。
ホツマツタヱは、ウタであるために、調子を優先しますので、多くの省略がふくまれているので、アンカーが打たれていれば、その後に追求するときにも対象がはっきりして良いと思われます。
しかし、うまくいかないときは、当分、そのまま残ることになります。

では、本文に入りましょう。

●一行訳5

10-24 このたひハ たかみむすびの コノタヒハ タカミムスビノ 【コ、此・ノ・タヒ、度・ハ、此の・度・は、今回は】、【タ、多・カ、賀・ミ、身・ムスビ、結、タカミムスビの】、
10-24 とみかれお のぞくかどでの トミカレオ ノゾクカドデノ 【トミ、臣・カレ、枯・オ、トミを枯らした不祥事を】、【ノゾ、除・ク(目的)・カド、門・デ、出・ノ(目的)、除く門出の】、
10-24 かしまたち ワにすきまつる カシマタチ ワニスキマツル 【カ、夏・シマ、島・タチ、立、夏の領分を確定する】。【ワ〔地〕・ニ・スキ、梳・マツル、奉、地に梳き奉る(アメ族主流以外の諸侯による)】、
10-24 かみはかり ふつぬしよしと カミハカリ フツヌシヨシト 【カミ、上・ハカリ諮、諸侯会議で】、【フツ、総、ヌシ、主・ヨシ、良・ト(状態)、フツヌシ(ソサノヲ)が良いだろうと】、
10-25 みないえハ たけみかつちが ミナイエハ タケミカツチガ 【ミナ、皆・イエ、言・ハ(結果)、皆が言ったので】、【タケ、高・ミカ・甕・ツチ、鎚・ガ、タケミカツチが】、
10-25 すゝみいて アにたゞひとり ススミイテ アニタダヒトリ 【スス、進・ミ(分詞)・イ(謙)テ、出、進み出て】、【アニ、豈・タダ、只・ヒトリ、独、どうして只ひとり】、
10-25 ふつぬしが まさりてわれハ フツヌシガ マサリテワレハ 【フツ、総・ヌシ、主・ガ、フツヌシが】、【マサ、勝・リ(状況)・テ(逆接)・ワレ、我・ハ(仮属詞)、勝って私が】、
10-25 まさらんや たかきいさみの マサランヤ タカキイサミノ 【マサラ、勝・ン(否定)・ヤ(反語)、勝らないのか】。【タカ、尊・キ(態)・イサミ、勇・ノ、武勇名高い】、
10-26 みかつちや ふつぬしそえて ミカツチヤ フツヌシソエテ 【ミカ、甕・ツチ、鎚・ヤ、也、ミカツチでした】。【フツ、総・ヌシ、主・ソエ、添・テ(仮族詞)、フツヌシを副えとして】、
10-26 かしまたち いつもきつきに カシマタチ イツモキツキニ 【カ、鹿・シマ、島・タチ、(船で)鹿島を出立して】【イツ、出・モ、雲・キ、杵・ツキ、築・ニ、出雲の杵築(浜に上陸して)】、
10-26 かふつちの つるぎおうえて カフツチノ ツルギオウエテ 【カフ、頭、ツチ、椎・ノ、(ハタレ討ちで賜った)カフツチの】、【ツルギ、剣・オ・ウエ、植・テ(分詞)、剣を(砂浜に)刺して】、
10-26 うつくまり なちりとふなり ウツクマリ ナチリトフナリ 【ウツクマ、蹲・リ(分詞)、(蹲踞して)うずくまり】、【ナチリ、詰・トフ、問・ナリ、也、詰問しました】。
10-27 みほこりて アさむくみちお ミホコリテ アサムクミチオ 【ミ、身・ホコリ、誇・テ(分詞)、我が身を誇って】、【ア〔敬〕サム、欺・ク(分詞)・ミチ、道・オ、中央に背く政道を】、
10-27 ならさんと われらつかふぞ ナラサント ワレラツカフゾ 【ナラサ、均・ン(意思)・ト(仮属詞)、平らげようと】、【ワレ、我・ラ、等・ツカ、遣・フ(再帰)・ゾ(強調)、我等は遣わされた】。
10-27 そのこゝろ まゝやいなやゝ ソノココロ ママヤイナヤヤ 【ソ、其・ノ・ココロ、心、(これまでの不正の)真意は】、【ママ、儘・ヤ(反語強調)・イナ、否・ヤ、也・ヤ(反語疑問)、どうだ】!?
10-27 おほなむち こたゑとわんと オホナムチ コタヱトワント 【オホ、大・ナ、名・ムチ、貴、オホナムチは】、【コタエ、答・トワ、問・ン(意思)・ト(仮属詞)、(私には決められないので)答えを問うのに】、
10-28 みほさきの つりえきゝすの ミホサキノ ツリエキキスノ 【ミ、美・ホ、保・サキ、崎・ノ、美保崎の】、【ツリ、釣・エ(場所)・キキ、聞・ス、子・ノ、釣り(をしているところ)へ使者の】、
10-28 いなせはぎ アめのこたえお イナセハギ アメノコタエオ 【イナ、否・セ、背・ハギ、接、イナセハギ(を遣わし)】、【ア〔天〕メ・ノ・コタエ、答・オ、アメに対する対応を】、
10-28 とふときに ことしろぬしが トフトキニ コトシロヌシガ 【ト、問・フ(分詞)・トキ、時・ニ、問う時に】、【コト、言・シロ、代・ヌシ、主・ガ、事代主は】、
10-28 ゑみすかほ われすずかにて エミスカホ ワレススカニテ 【エミ、笑・ス、清・カオ、顔、微笑んで(言いました)】。【ワレ、我・スズ、鈴・カ、鹿・ニ・テ(態)、私はスズカの教えに従って】、
10-29 たらちねに ほろゝなけとも タラチネニ ホロロナケトモ 【タ、父・ラ、母・チ、道・ネ、根・ニ、両親に】、【ホロロ、淡・ナケ、鳴・トモ(逆説)、(再三)そのように言ったのですが】、
10-29 ちのたゐぞ さかなときるも チノタヰゾ サカナトキルモ 【チ、鈎・ノ・タヰ、鯛・ゾ、(釣られた魚と同じで無力)聞き入れてくれません】。【サカ、酒・ナ、菜・ト・キル、切・モ(例示)、逆らって撥ね付けるのも】、
10-29 おろかなり たかまハたみの オロカナリ タカマハタミノ 【オロカ、愚・ナリ、也、知恵が無いでしょう】。【タカ、高・マ、間・ハ・タ、手・ミ、身・ノ、タカマは臣達を】、
10-29 ゑみすたゐ いとかけまくぞ ヱミスタヰ イトカケマクゾ 【ヱミ、笑・ス(分詞)タヰ、鯛、(喜ばせるところなので)従えば良いのです】。【イト、全・カケ、懸・マ、間・ク(当然)・ゾ(強調)、公僕の権威をもって】、


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●連続訳5
今回は、タカミムスビの、トミを枯らした不祥事を、除く門出の、夏の領分を確定する遠征です。
地に梳き奉る(アメ族主流以外の諸侯による)、諸侯会議で、フツヌシ(ソサノヲ)が良いだろうと、皆が言ったので、タケミカツチが、進み出て、どうして只ひとり、フツヌシが、勝って私が、勝らないのか。
武勇名高い、ミカツチでした。
フツヌシを副えとして、船で鹿島を出立して、出雲の杵築浜に上陸して、カフツチの剣を砂浜に刺して、蹲踞(そんきょ)してうずくまり、詰問しました。
我が身を誇って、中央に背く政道を、平らげようと、我等は遣わされました。
これまでの不正の真意は、どうだ!?
オホナムチは、私には決められないので、答えを問うのに、美保崎の、釣りをしているところへ使者の、イナセハギを遣わし、アメに対する対応を、問う時に、事代主は、微笑んで言いました。
私はスズカの教えに従って、両親に、再三そのように言ったのですが、釣られた魚と同じで無力、聞き入れてくれませんでした。
中央に逆らって撥ね付けるのも、知恵が無いでしょう。
タカマは臣達を、喜ばせるところなので、従えば良いのです。

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●解説5
このアヤの解説は、ソサノヲの足跡について展開しているものなので、ソサノヲが出てくと嬉しくなります。
ここで出てきたカシマは現在の島根原発のある付近だと考えられます。
ここは、その昔、物部氏が拠点としていたのですが、その後、物部再編成と共に出雲大社の北にある日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)に統合され、元の鹿島は忘れ去られてしまったようです。
それ故、後世の人々から無価値な土地と思われるに至ったのでしょう。
物部衆のような山住みの好む土地というのは、近代的な機械化耕作には、馴染まないようです。(風景は良いのですが・・・)
〜その144〜」ではそんなことにも触れています。
さて、出雲大社にほど近い杵築浜に上陸したフツヌシ(ソサノヲ)とタケミカツチ(当代タカミムスビ)は砂浜にカフツチの剣(頭椎、これは首切り刀なのでしょうか?柄の先端がしゃれこうべ状に膨らんでいるので、こう呼ばれた、ということになっていますが)を植えて、うずくまって圧力をかけたのでしょうか。


実際、読んでいくと、あ、こりゃ相撲だわぁ、と実感できるのですよ、これが。

すでに、「〜その24〜」で、美保神社の諸手船神事(もろたぶねしんじ)というのを紹介してありますが、その当時はまったく読めておらず、色々と不備だらけでした。


これは美保神社に残る諸手船神事です。
物部の猛者達はこんな感じのワニフネで60kmほどの距離を漕ぎ抜けたのでしょうか。

以前は、クシヒコとの対話が荒れるかもしれないと、交渉力の高いイナセハギを登用したのか、と思っていましたが、今では、どうやら、この騒ぎは一から十まで、演出だったのではないかと思うようになりました。
なにしろ、クシヒコはアマテルの娘であるタケコの子なのですから、部外者に対する芝居の役者としては申し分無いところなのです。


●一行訳6

10-29 ゑみすたゐ いとかけまくぞ ヱミスタヰ イトカケマクゾ 【ヱミ、笑・ス(分詞)タヰ、鯛、(喜ばせるところなので)従えば良いのです】。【イト、全・カケ、懸・マ、間・ク(当然)・ゾ(強調)、公僕の権威をもって】、
10-30 みことのり わがちゝさらバ ミコトノリ ワガチチサラバ 【ミ(寧)・コト、言・ノリ、宣、宣言されました】。【ワ、我・ガ・チチ、父・サラ、去・バ、我が父が去るのなら】、
10-30 もろともの かえことなせハ モロトモノ カエコトナセハ 【モロ、諸・トモ、共・ノ(仮属詞)、皆・追随します】。【カエ、返・コト、事・ナセ、為・バ(結果)、(戻って)報告すると】、
10-30 またひとり アりといふまに マタヒトリ アリトイフマニ 【マタ、未・ヒ、一・ト(類)・リ、人、もう一人】、【ア〔敬〕リ・ト(仮属詞)・イフ、言・マ、間・ニ、(不満を持つ者が)居ます・と言う時に】、
10-30 アらハるゝ たけみなかたぞ アラハルル タケミナカタゾ 【ア〔敬〕ラハ、現・ル(分詞)ル(状況)、現れたのは】、【タケ、高・ミナ、水・カタ、方、タケミナカタでした】。
10-31 チびきいわ さゝけてたれか チビキイワ ササケテタレカ 【チ、道・ビキ、引・イワ、祝、導き祝う(酒に掛かる枕)】【ササケ、酒・テ、手・タレ、誰・カ、弄言をもって誰か】、
10-31 わがくにお しのびしのびに ワガクニオ シノビシノビニ 【ワ、我・ガ・クニ、国・オ、我が国を】、【シノビ、忍・シノビ、々・ニ(態)、知らぬ間に】、
10-31 おとさんや いてわがちから オトサンヤ イテワガチカラ 【オトサ、陥・ン(意思)ヤ(反語疑問)、陥れようとするのか】、【イテ(逆接)・ワ、我・ガ・チカラ、力、それなら・私の力と】、
10-31 くらへんと とるてもいわの クラヘント トルテモイワノ 【クラヘ、比・ン(意思)ト、(相撲で技と力を)比べよう!】。【トル、取・テ、手・モ(例示)・イワ、磐・ノ(態)、取り手も盤石な】、
10-32 みかつちが とらえてなぐる ミカツチガ トラエテナグル 【ミカ、甕・ツチ、鎚・ガ、ミカツチが】、【トラエ、捉・テ・ナグ、投、ル(完了)(隙を)捉えて投げ業をうちました】。
10-32 アしがひの おそれてにくる アシガヒノ オソレテニクル 【ア〔敬〕シ、ガヒ、慨・ノ(態)、御家の負けを嘆き(オソレに掛かる枕)】【オソレ、畏・テ・ニク、逃・ル、(タケミナカタは)恐れて逃げ出しました】。
10-32 しなのうみ すわといふとき シナノウミ スワトイフトキ 【シナ、信・ノ、濃・ウミ、海、シナノ海(現宍道湖西端部)】、【ス、諏、ワ、訪・ト・イフ、云・トキ、時、スワ(諏訪、現島根県出雲市斐川町庄原の佐支多神社)に逃げ込んだ時】、
10-32 かしこみて われおたすけよ カシコミテ ワレオタスケヨ 【カシコ、畏・ミ(態)・テ、畏まって】、【ワレ、我・オ・タス、助・ケ(使役)ヨ(指示)、私を助けてください】、
10-33 このところ ほかえハゆかじ コノトコロ ホカエハユカジ 【コ、此・ノ・トコロ、処、此の場所から】、【ホカ、他・エ(場所)・ハ(限定)・ユカ、往・ジ(否定)、どこへも行きません】、
10-33 そむかしと いえハたすけて ソムカシト イエハタスケテ 【ソムカ、叛・シ(否定)・ト(伝聞)、(中央には)逆らいませんと】【イエ、言・ハ(理由)、タス、助・ケ(使役)・テ、言うので助けることにして】
10-33 たちかえり とえハことふる タチカエリ トエハコトフル 【タ、発・チ(分詞)・カエリ、帰、(オオナムチの所に)戻って】、【トエ、問・ハ(結果)・コト、答・フ(分詞)ル(完了)、(結果を)問うと答えました】。
10-33 おほなむち そのこのまゝお オホナムチ ソノコノママオ 【オホ、大・ナ、名・ムチ、貴、オホナムチは】、【ソ、其・ノ・コ、子・ノ・ママ、儘・オ(態)、その子(クシヒコ)の言うとおりに】、
10-34 フたかみえ わがこさりにき フタカミエ ワガコサリニキ 【フ〔二〕タ(類)・カミ、守・エ、(ミカツチとフツヌシに)表明します】。【ワ、我・ガ・コ、子・サリ、去・ニ・キ(結果)、私の子(達)が退いたので】、
10-34 われもさる いまわれさらハ ワレモサル イマワレサラハ 【ワレ、我・モ(例示)・サ、去・ル(意思)、私も去ります】。【イマ、今・ワレ、我・サ、去・ラ(仮定)・ハ(結果)、今私が去れば】、
10-34 たれかまた アえてなれなん タレカマタ アエテナレナン 【タレ、誰・カ(仮定)・マタ、又、誰かまた】、【アエ、敢・テ・ナレ、狎・ナ(否定)・ン(意思)、敢えて狎れ無ん】、
10-34 ものアらし わがくさなぎの モノアラシ ワガクサナギノ 【モノ、兵・ア、在・ラシ(推量)、勢力が在るだろう】。【ワ、我・ガ・クサ、草・ナギ、凪・ノ、私の(家臣を従わせる)草薙の】、
10-35 このほこに ならしたまえと コノホコニ ナラシタマエト 【コ、此・ノ・ホコ、戈・ニ、この戈(の権威)で】【ナラシ・タマエ・ト、平らげ給えと】、
10-35 いひてさる さかふハきりつ イヒテサル サカフハキリツ 【イ、言・ヒ・テ(分詞)・サ、去・ル(完了)、言って去って行きました】。【サカ、逆・フ(分詞)・ハ・キリ、斬・ツ(分詞)、逆らう(モノ)は・斬り・つつ】、


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●連続訳6
公僕の権威をもって、宣言されました。
我が父が去るのなら、皆・追随します。
戻って報告すると、もう一人、不満を持つ者が居ます、と言う時に、現れたのは、タケミナカタでした。
導き祝う弄言をもって誰か、我が国を、知らぬ間に、陥れようとするのか、それなら・私の力と、相撲で技と力を比べよう!。
取り手も盤石な、ミカツチが、隙を捉えて投げ業をうちました。
御家の負けを嘆き、タケミナカタは、恐れて逃げ出しました。
シナノ海(現宍道湖西端部)、スワ(諏訪、現島根県出雲市斐川町庄原の佐支多神社)に逃げ込んだ時、畏まって、私を助けてください、此の場所から、どこへも行きません、中央には逆らいませんと言うので、助けることにしてオオナムチの所に戻って、結果を問うと、答えました。
オホナムチは、その子(クシヒコ)の言うとおりに、ミカツチとフツヌシに表明します。
私の子達が退いたので、私も去ります。
今私が去れば、誰かまた、敢えて従わない、勢力が在るだろう。
私の家臣を従わせる、草薙の、この戈の権威で平らげ給えと、言って去って行きました。

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●解説6
つぎに出てきたタケミナカタですが、この人も事情を良く知っているように、思われます。
かなりの力自慢のようですが、芝居ではなく、ミカツチには勝てないようです。
タケミカツチはアマテルが幼い時からの守人なので、この時点でもすでに、かなりの高齢だと思われます。
結局、相撲は力だけではなく、技の切れ(つまりスピード)の勝負なのでしょう。

この後は、天香久山のアスカの下で、論功行賞をするのですが、オホナムチは、まだ、物部衆をまとめた状態で、東北地方の重点的開発をしなければならず、現五所川原市付近の文化の振興を指揮する、文官の最高峰を務めることになるのです。

このアヤはあと、2回くらいで終わりそうですね。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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