シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その293〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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ちょっと間が空いてしまいましたが、暑さがえらいので、夏休みにしてボッとしていたわけではなく、世界戦略に気をとられていました。
やめたいのに、ヤメさせてもらえないゼレンスキは、西側のマスコミの発表である、倉庫に隣接するショッピングセンターに二発目のミサイルが誤爆した、などというのを真っ向から否定するように同じ場所、つまり供給された兵器の保管場所(といわれる場所)にヒットする二発目の映像を公開したりして、負けを演出しています。
(実際はその倉庫はカラで、お宝はすでに闇市場で売却済だとか)
さあて、どうなることやら。
極東では日本政府が何事もなかったように、NATOの極東版をやりたそうにしていますが、今、事をおこしてしまうと、名指しで「こいつらを取り締まれよ」といわれていた岸田は逃げ場を失います。(最初から、世界の悪を演じているだけかもしれません)

このところ、LEUDOCの悪用がバレてきたのか、ケータイ基地局は4G運用になっているようです。(シャワートイレは暴走しない)
それで、起震のパワーにはインドネシアのコトタバンにある元祖HAARPの後継機を用いているようで、Eスポ伝搬による50MHz帯の漏れを感じる(首が固くなる肩こりの一種と頭痛をおこす)で、明日以降、上層部の電子密度が高まったピークをねらって東海地方を襲うものとおもわれます。
インドネシアなら、バレても、シラをきることができますからね。
まあ、それでプー様を追い払えるわけではないのですが。
トラ公が生き返れば、急転直下、大団円となるのでしょうか、ならないのでしょうか、乞うご期待ってとこですね。


さて、だいぶ、単調な長い作業がつづいたので、最近ここを見始めた人は退屈してしまった可能性があります。
そこで、今回はホツマツタヱの文法等の解説をします。

現在、私の提唱する、ヲシテのユニバーサル表記に関して、特殊文字をカタカナで表すようにしておりますが、その部分をカタカナに音写、次に一文字注釈、そして一行訳という構造で扱っています。
その特殊文字の一文字注釈で読み間違いがあって、つまり記憶にたよって、原文を参照せずに、機械的に書いてしまっていたのです。

これは、およそ1年前、「〜その213〜」で書いたことだったのですが、私の読み間違いなのです。
今回、ちょうど良い教材だとおもいましたので、取り上げました。

以下、古いバージョンのオクラヒメの歌、タカヒコネの歌、修正したオクラヒメの歌、タカヒコネの歌の順に掲載し、新しいものはそれを図解します。
この10アヤの背景には、タカミムスビによるアマクニタマの子、アメワカヒコの粛清がありました。
その結果、(事実は隠されていますが、アメワカヒコのイトコではないかとも思われる)アチスキタカヒコネはアマツヒツギを受けられないことになり、奥出雲に住んでいたのです。(出雲の国風土記)

●旧オクラヒメのウタ一行訳

10-19 アめなるや おとたなばたの アメナルヤ オトタナバタノ 【ア〔天〕メ・ナル・ヤ、(序)、ミヤコに居る】、【オト・タナバタ・ノ【(故人の)妹で織姫の】
10-20 うながせる たまのみすまる ウナガセル タマノミスマル 【ウナガセル、(私の)首に掛けた】【タマ・ノ・ミ・スマル、霊・の・身・統まる、魂の向きが定まり】
10-20 みすまるの アなたまはやみ ミスマルノ アナタマハヤミ 【ミスマルノ、ミスマルの珠に集まって】【ア〔敬〕ナ・タマ・ハヤ・ミ【貴方のせいで・鼓動が・速まった・ので】
10-20 たにフたワ たらずアちすき タニフタワ タラズアチスキ 【タ・ニ・フ〔二〕タ・ワ〔輪〕、此処・に・二つの・輪があります】。【タラズ・ア〔敬〕チスキ、(私の輪に)足りないのは(貴方)アチスキ【阿智・梳き、阿智の統帥】の
10-20 たかヒこねぞや タカヒコネゾヤ 【タカヒ〔人〕コネ(の輪)なのです!】


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●旧オクラヒメのウタ連続訳
ミヤコに居る、故人の妹で織姫の、私の、首に掛けた、魂の向きが定まり、ミスマルの珠に集まって、貴方のせいで鼓動が速まったので、此処に二つの輪があります。
私の輪に足りないのは、貴方、阿智の統帥のタカヒコネの輪なのです!】
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●旧タカヒコネのウタ一行訳

10-22 アまさがる ひなづめのいハ アマサガル ヒナヅメノイハ 【ア〔天〕マ・サガル(枕、アメナルヤに応じる)、ミヤコを離れた】【ヒナ・ヅメ・ノ・イ・ハ、鄙・詰め・の・小生・は】、
10-22 たゝせとひ しかハかたふち タタセトヒ シカハカタフチ 【タタ・セ・トヒ、只・背・問い、兄貴を送りにきたのですが】、【シカ・ハ・カタフチ、結局・は、片縁、独りになってしまいました】
10-22 かたふちに アみはりわたし カタフチニ アミハリワタシ 【カタ・フチ・ニ、片・渕・に(ミスマルに応じる)】、【ア〔敬〕ミ・ハリ・ワタシ、網を・張り・渡して】
10-22 めろよしに よしよりこねい メロヨシニ ヨシヨリコネイ 【メロヨシ・ニ、網を絞るのです】。【ヨシ・ヨリ・コネ・イ(謙譲)、引き寄せる・より・来て・ください・私のもとに、私の嫁になってください】
10-23 しかハかたふち シカハカタフチ 【シカ・ハ・カタ・フチ、そう・して・固い・縁として(ください)】


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●旧タカヒコネのウタ連続訳
ミヤコを離れた鄙詰めの小生は、兄貴を送りにきたのですが、結局は片縁、独りになってしまいました。
片渕に、網を張り渡して網を絞るのですか。
引き寄せるより来てください私のもとに、私の嫁になってください。
そうして固い縁としてください。
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●新オクラヒメのウタ一行訳

10-19 アめなるや おとたなばたの アメナルヤ オトタナバタノ 【ア〔天〕メ・ナル、在・ヤ、(婉曲)、ミヤコに居る】、【オ、小・ト、人(謙)・タナ、棚・バタ、機・ノ、(故人の)妹で織姫の】、
10-20 うながせる たまのみすまる ウナガセル タマノミスマル 【ウナガセ、促・ル(自発)、(私の)首に掛けた】【タマ、霊・ノ・ミ(寧)・スマ、統・ル(完了)、キミである父が】、
10-20 みすまるの アなたまはやみ ミスマルノ アナタマハヤミ 【ミ(寧)スマ、住・ル(状態)ノ、御家では】【ア〔敬〕ナ、名・タマ、霊・ハヤ、急・ミ(理由)、キミ(父)が急く・のです】。
10-20 たにフたワ たらずアちすき タニフタワ タラズアチスキ 【タ、処・ニ・フ〔二〕タ(類)・ワ〔地〕、此処に二つの領地があります】。【タラ、足・ズ(否定)・ア〔敬〕、阿・チ、智・スキ、梳、(私の地に)足りないのは(貴方)アチスキ、阿智の統帥の】、
10-20 たかヒこねぞや タカヒコネゾヤ 【タ、多・カ、賀・ヒ〔人〕コ、彦・ネ、根、ゾ(断定)・ヤ(詠嘆)タカヒコネなのです】。


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●新オクラヒメのウタ連続訳
ミヤコに居る、故人の妹で織姫の、私の)首に掛けた、キミである父の、御家では、キミ(父)が急く・のです。
此処に二つの領地があります。
私の地に足りないのは、貴方、阿智の統帥のタカヒコネなのです。
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●新オクラヒメのウタ解説



全部盛り込むと、冗長になり、「恋の歌」ではないのですが、純情は疑うべくもありません。

「わたしは、都とよばれるような処の、木っ端役人(じつは国御上)の娘で、故人の妹ですが、この縁談を持ちかけられ、背中をおされたような気分で嬉しく、国御上の住む都、この都で、私の御家の父(じつは国御上のアマクニタマ)が急かすので、私も自分を押さえることが出来ず、申し上げます。
ここにふたつの領地があります。(奥出雲と美濃)
この美濃(の私)に足りないのは、貴方、阿智の統帥である多賀彦様なのです。」



●新タカヒコネのウタ一行訳

10-22 アまさがる ひなづめのいハ アマサガル ヒナヅメノイハ 【ア〔天〕マ、間・サガ、下・ル(完了)、嗣を離れた】、【ヒナ、鄙・ヅメ、詰・ノ・イ(矮)・ハ、鄙住みの小生は】、
10-22 たゝせとひ しかハかたふち タタセトヒ シカハカタフチ 【タタ、只・セ、背・トヒ、問、只、兄貴を送りにきたのですが】、【シカ、然・ハ・カタ、片、フチ、縁、結局は、独りになってしまいました】。
10-22 かたふちに アみはりわたし カタフチニ アミハリワタシ 【カタ、片・フチ、渕・ニ、(そんな)片渕に】、【ア〔敬〕ミ、網・ハリ、張・ワタシ、渡、御家の網を張って私を捕らえ】
10-22 めろよしに よしよりこねい メロヨシニ ヨシヨリコネイ 【メ、目・ロ、網・ヨシ、寄・ニ(比況)、網を絞るように(するのですね)】。【ヨシ、寄・ヨリ、選・コ、来・ネ(指示)・イ(謙)、寄せるより来て下さい、私の地で、嫁になって下さい】、
10-23 しかハかたふち シカハカタフチ 【シカ、然(結果)・ハ・カタ、固・フチ、縁、そして・固い縁に(して下さい)】。


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●新タカヒコネのウタ連続訳
嗣を離れた、鄙住みの小生は、只、兄貴を送りにきたのですが、結局は、独りになってしまいました。
そんな片渕に、御家の網を張って私を捕らえ、網を絞るようにするのですね。
寄せるより来て下さい、私の地で、嫁になって下さい。
そして・固い縁にして下さい。

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●新タカヒコネのウタ



タカヒコネは、完全な負け組からスタートしていますので、青雲の志とは行かないまでも、物部の頭領を演ずるのに不足はなかったことでしょう。

「アマツヒツギを受ける権利を放棄した、うらぶれた、鄙住みの私は、只、兄貴を送りにきただけなのですが、結局、独りぼっちになってしまいました。
そんな、哀れな私に、華やいだ貴女は網を掛けて獲物を引き寄せるのでしょうか、無論、あなたの誘いには抵抗するすべもありません。
でも、貴女の岸辺に引き寄せるのではなく、私のところに来てくれることはできないのでしょうか。
いずれにしても、固い縁(えにし)をむすびたいものですね。」

オクラヒメの仕掛けにくらべると、若干貧弱で、勝ち目は無いようです。
実際、先日やった24アヤの解説で出てきた、アマクニタマは、美濃にタカヒコネを迎えることによって、アメ族の公僕としての地位を揺るぎないものにしたのですから。
ずっと以前、ホツマツタヱの解読が未熟だった頃は「ステシノ」を「既に死んだ」などと読んだ人もいたのですよ、これが。

この縁組のシナリオを書いたのは誰だったのでしょうか?
それは、もちろん、アメワカヒコを死に追いやったタカミムスビ(タケミカツチ)だったことでしょう。
元の動機自体が、モノベ衆(物遍衆)の安定のためのもので、オホナムチを処断するのが目的だったわけでは無いのです。
同様に、「カシマタチ」というのも、カ(右手)の島を断つのではなく、物部の中核となるカ(夏)の島を立てるということだったのです。
オホナムチはみごとにそれを成し遂げ、ツガル(津軽)に物部の大半を残して(ニハリのミヤでトレーニングを積んだ物部衆を拡散し、全国物流ネットワークを成し遂げ)、ホツマクニ(白河付近、ヒタカミノクニと境界を接しており、他の境界線は不明です)の都の跡(浅い日のヒスミのミヤ)に再びミヤコを開き、アマツヒツギを受けたのです。


これはホツマクニのミヤコ、ヒスミノミヤ(現関和久官衙遺跡)です。

ホツマツタヱを紐解かないかぎり、考古学がこの事実に気がつくには、あと百年はかかることでしょう。

この24アヤには、そんな物部の軌跡が細やかに綴られているのです。

ホツマツタヱの解説は、このあと、25アヤに入り、時代はアマテルの孫(アスカとニニキネ)の時代から曾孫(ひまご)、つまりコノハナサクヤの三皇子(ムメヒト、サクラギ、ウツキネ)の時代に移って行きます。



さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
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