シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その206〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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今日は9アヤのPart2、キミハミソギノサクナタリです。

まず、必要なのは小見出しですね。

■タカマハムツノハタレカミ
■シムノアヤマチツクノエト
■サダノミヤノリオサタメテ



■タカマハムツノハタレカミ

9-14 かくれすむ たかまハムつの カクレスム タカマハムツノ 【隠棲していました】。【タカマでは六枚の】
9-14 ハたれかみ はちのことくに ハタレカミ ハチノコトクニ 【ハ〔敬〕・タレ・カミ、衣・垂れ、御上、6枚の御簾の向こうのキミ、ここではアマテル御上は】、【ハチ・ノ・コトク・ニ(恥だと、これは宮内の陰謀だ)
9-14 みたるれハ かみはかりして ミタルレハ カミハカリシテ 【ミ・タル・レハ、見たる、れば、仮想、〜だと思われたので】、【諸侯会議をして】
9-14 はたれうつ きみハみそぎの ハタレウツ キミハミソギノ 【ハタレを討つことにしました】。【キミは身添ぎをして(アキコを娶ったことによって)】
9-15 さくなたり はたれゐとふの サクナタリ ハタレヰトフノ 【佐久奈度に】、【ハタレ・ヰ・トフ、ハタレが居ると云う】
9-15 たねおゑて みよヲさまれど タネオヱテ ミヨヲサマレド 【情報を得て】、【ミ・ヨ・ヲサマレ・ド、身代・治まった・が、身内の問題は解決しましたが】、
9-15 みなもとハ ねのますヒとに ミナモトハ ネノマスヒトニ 【その原因は】、【ネ、根・の・マス・ヒト、坐・人・に】
9-15 よるなれバ いふきどぬしに ヨルナレバ イフキドヌシニ 【ヨル・ナレ・バ、因る・と思われる・ので】、【イフキドヌシに】
9-16 うたしむる うなつきむかふ ウタシムル ウナツキムカフ 【ウタ・シ・ムル【討伐・させる・ことにした】。【ウナツキ・ムカフ、(「了解して」と地名の「宇奈月」を掛ける)に・向かう】
9-16 やそつゝき さほこのみやの ヤソツツキ サホコノミヤノ 【(モノベ)八十人を引き連れ】、【サホコの宮の】
9-16 アさヒかみ ヲがみていたる アサヒカミ ヲガミテイタル 【ア〔敬〕サ・ヒ・カミ、浅い日の神、現松江市鹿島町日御碕神社を拝んでから行きました】。


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アマテル御上は、これは宮内の陰謀だと、思ったので、諸侯会議をしてハタレを討つことにしました。
キミは身添ぎをして、アキコを娶ったことによって佐久奈度にハタレが居ると云う情報を得て、身内の問題は解決しましたが、その原因は、根の坐人に因ると思われるので、イフキドヌシに討伐させることにしました。
了解して向かうモノベ八十人を引き連れ、サホコの宮の、浅い日の神を拝んでから行きました。
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ここは以前、「〜その134〜」、「〜その135〜」、「〜その136〜」でやったのですが、大きな訂正があります。
それは浅い日の神を祀ったミヤがチタルの、比沼真奈井神社と思っていたことです。
浅い日の神を祀っているのはサホコにもあったのです。
サホコのアサヒカミは、日御碕神社だったのです。
それも、メジャーな神社ではなく、もっとローカルな所です。


日御碕神社
〒690-0332 島根県松江市鹿島町佐陀本郷根連木1585
35.519216,132.985575

祭神
天照大神
素戔嗚尊
手力雄命
萬幡姫命

さらに、ここには朝日山(つまり、浅い日の山)というのがあります。

朝日山(あさひやま)
島根県松江市東長江町
35.509409,132.980758

さらに指摘すると、日御碕は、日の・水・先、つまり列島入植時の案内人、ということになります。

上図の上の方に根連木(ねれぎ)という地名があり、ここがそのリーダーのミヤだったのです。
根・連・木は、根の・グループの・長兄なのです。


■シムノアヤマチツクノエト

9-16 いつもぢの みちにたゝすむ イツモヂノ ミチニタタスム 【出雲路の】、【道に佇む】
9-17 したゞみや かさみのつるぎ シタダミヤ カサミノツルギ 【シタ・ダミ・ヤ(切れ字)、下民がいた】。【カサ・ミノ・ツルギ、笠・蓑・剣を】
9-17 なげすてゝ なにのりこちの ナゲステテ ナニノリコチノ 【投げ捨てて】、【ナニ・ノリ・コチ・ノ、なにか言いたそうな】
9-17 おゝまなこ なんたハたきの オオマナコ ナンタハタキノ 【大眼です】。【涙は滝のように】
9-17 おちくたる ときのすがたや オチクタル トキノスガタヤ 【落ち下ります】。【そのときの姿は】
9-18 やとせふり おもいおもえハ ヤトセフリ オモイオモエハ 【ヤトセ・フリ、八年〈4年〉ぶりで】、【オモイ・オモエハ、想い起こせば】、
9-18 はたれとハ おごるこゝろの ハタレトハ オゴルココロノ 【ハタレとは】、【奢る心の】
9-18 われからと やゝしるいまの ワレカラト ヤヤシルイマノ 【自分からと】、【今やっと知ることができました】。
9-18 そさのヲが くやみのなんた ソサノヲガ クヤミノナンダ 【ソサノヲの】、【悔みの涙が】
9-19 おぢおいの しむのアやまち オジオイノ シムノアヤマチ 【叔父・甥の】、シム・ノ・ア〔敬〕ヤマチ【一族の過ちを】
9-19 つくのえと なけきうたふや ツクノエト ナケキウタフヤ 【ツクノエ・ト、償おう、と】【嘆き詠うのは】
9-19 アもにフる アがみのかさゆ アモニフル アガミノカサユ 【ア〔天〕モ・ニ・フル、アメの一族でありながら】、【ア〔敬〕ガ・ミノ・カサ・ユ、私の身添ぎした家によって降り掛かった災いで】、
9-19 しむのみき みちヒハさまで シムノミキ ミチヒハサマデ 【シム・ノ・ミキ、一族の兄たちに】【日のキミの身辺に・ハサマ・デ、届くほどです】
9-20 アらふるおそれ アラフルオソレ 【アラ・フル・オソレ、この荒ぶる恐れを共に洗い流しましょう】
9-20 かくみたび きもにこたえて カクミタビ キモニコタエテ 【このように・三度(詠んだので)】、【肝にこたえて、感動しました】。


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出雲路の、道に佇む下民がいました。
笠、蓑、剣を投げ捨てて、なにか言いたそうに眼を見開いています。
涙は滝のように落ち下ります。
そのときの姿は八年〈4年〉ぶりで、想い起こせばハタレとは、奢る心の自分からと、今やっと知ることができました。
ソサノヲが、悔みの涙で、叔父・甥の協力によって、一族の過ちを償おう、と嘆き詠うのは
「アメ族の一員でありながら、私と、その身添ぎした家によって降り掛かった災いは、一族の兄たち、そして、日のキミの身辺に届くほどです。
この荒ぶる恐れを、共に洗い流しましょう」
このように、三度、詠唱したので、深く感動しました。
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これは、ソサノヲの改心ともいえる場面ですが、はるか昔、池田満氏によってホツマツタヱ読者に刷り込まれてしまっていた、「シムノアヤマチ」の解析から展開しなければならなかった事情があります。
そう、読者の誰もが、池田氏の言う「ソサノヲは心の病気」だ、と思わされてしまっていたのです。
池田氏は、ぽっと出のスットコドッコイではなく、古典に通じた、ひとかたの碩学(せきがく)だったのですが、「国学」を信じていたために、敬語法を無視してしまったのです。
そもそも、「シム」の意味するところは「染む」であり、「お馴染み」なんていう表現なのですが、アメ族の発想自体がオブジェクト志向であったために、「想起」という概念も含んでいるのです。
想起のメカニスムに興味のある方は、一番上のタブから「サイバネティクス応用」を全部読んでいただければ、かなりの理解に到達すると思われます。
念のため、いま竹中平蔵を中心に動いている「ムーンショット計画」というのは埒もない戯言であることだけは言っておきましょう。
量子状態を、思考のドグマに据えている脳機能はテストポイントを立てただけで、結果が変わってしまうものなのですから。

同様に、現在、半覚醒層に流布されている「モルゲロン」というのも戯言です。
この現象は日本では、「疳の虫」とよばれているもので、手や顔から細い繊維が吹き出すものです。
精神作用、つまり情報系と密接な関係があり、「エクソソーム」と似た現象と思えば良いのです。
海外では知られておりませんが、日本では小児に対する「虫封じ」などという形で現れています。

穴八幡宮(あなはちまんぐう)
東京都新宿区西早稲田2丁目1−11
35.707257,139.717265

祭神
応神天皇
仲哀天皇
神功皇后


これは東京、早稲田にある穴八幡宮、江戸時代のものでしょうか、ね。
完全な宗教で、一陽来復と虫封じを縁起に重ねているようですが、虫封じは、祈祷、護符、飲みくすり(護符をゴマ粒大に丸めたもの)を付与してくれるので、いつも大変な人出があります。

疳の虫は、情報系のI/O部分に、処理上の不都合が生じたときに、なぜかセルロースに類した繊維が「生えて」くる現象ですが、西洋医学を含む分析的科学では「人由来でない繊維」と判断してしまうのです。
そもそも、電気抵抗であきらかな「良導絡」さえも無いことにしたい西洋医学の病理・解剖がいかに未熟かわかる、というものです。

直接その疳の虫現象を観察した人なら、毛よりも細い繊維がニュルニュルと生えてくることを見ることができるのです。
見たことが無い人は「迷信だ」「モルゲロンだ、危険だ」ということになってしまいます。
大人でも、見るからに体調が悪いように見える人も、手や顔にこの繊維が生えていたなら、ピンセットでつまんで引き抜くと、抵抗があり、実際に「生えて」いることが判るし、繊維が抜けると、みるみる顔色が良くなっていくのです。

科学を標榜する、変な教育者モドキに掛かると、病膏肓に入る、という諺通りの結果になるので注意が必要です。
疳の虫が出たときには、指導側(幼児では親、学齢期では教員、地域住民も含む)の問題を解決しなくてはならないのです)

現実問題として、ソサノヲが、荒れていたのは、疳の虫の出やすい二歳頃のことと思われ、その後、ワカヒメの下で、すぐれた発達状態を示しているので、成人してからも心の病気だった、と考える池田氏の考えは完全に間違っていたことがわかります。
敬語法等に一文字注釈を付けると、この間違いが明確にわかるようになるのです。
改心と言ったのは、自分の経験中心だった考え方から脱却し、ハヤコとの関係を考慮し、速川一族の利益も考えることができるアメの一員になった、ということです。
ですから、記紀の世界観に於いて、タケ・ハヤ・スサノヲ(建速須佐之男)と呼ばれたのも、完全に歴史と一致しているのです。
これはタケ、トップ(親神の祭り主)・ハヤ、速川一族・スサノオ、須佐の男、須佐川に身添ぎしたキミ、という意味ですから。
「ソサノヲ」の音が変化したのではなかったのです。

トミの世界で、配偶者であるハヤコをブッタ斬っておいて、タミが離反しないように、速川の親神の祭りを執るというのは現代では不自然に見えるかもしれませんが、当時としてはごく当たり前の行動だったのです、ね。

だいぶ話が逸れました、本文にもどりましょう。

■サダノミヤノリオサタメテ

9-20 なさけより さすがにぬるゝ ナサケヨリ サスガニヌルル 【ナサケ・ヨリ、事情(自分も酷い目にあったのをさておき長兄を案ずるようになった、とは、叔父さん!)から】、【さすがに濡れる、涙をこらえられない】
9-20 いフきかみ しむのつくばえ イフキカミ シムノツクバエ 【イフキカミは】、【一族の同輩ソサノヲと】、
9-21 ともなんた こまよりおりて トモナンタ コマヨリオリテ 【共に泣きあったのです】。【馬を降りて】
9-21 そさのヲの ておヒきおこす ソサノヲノ テオヒキオコス 【ソサノヲの】、【手を引き起こしました】。
9-21 しむのより アいゑることハ シムノヨリ アイヱルコトハ 【シム・ノ・ヨリ、一族の団結で】【ア〔天〕イ・ヱル、得る、御上の威光に沿う・コトハ】、
9-21 のちのまめ いさおしなせハ ノチノマメ イサオシナセハ 【ノチノ・マメ、後の・忠義(になるような)】、【手柄をたてれば】
9-22 はれやらん われおたすけて ハレヤラン ワレオタスケテ 【疑いも晴れるでしょう】。【私に協力して】
9-22 ヒとみちに ますヒとうたハ ヒトミチニ マスヒトウタハ 【ヒ〔一〕トミチニ、一途に】、【マスヒトを討てば】
9-22 まめなりと うちつれやどる マメナリト ウチツレヤドル 【マメなのです、と】。【相連れあって宿る】
9-22 さだのみや のりおさためて サダノミヤ ノリオサタメテ 【サダノミヤ【現島根県佐太神社】で、作戦を定めて
9-23 はたれねも しらヒとこくみ ハタレネモ シラヒトコクミ 【ハタレ・ネも】、【シラヒトとコクミも】、
9-23 おろちらも うちヲさめたる オロチラモ ウチヲサメタル 【オロチ達も】、【討ち治めたと云う】
9-23 おもむきお アめにつくれハ オモムキオ アメニツクレハ 【オモ・ムキ、顛末・を】【ア〔天〕メに告げたので】
9-23 たかまにハ ゆつうちならし タカマデハ ユツウチナラシ 【タカマでは】、【弓弦を打ち鳴らして(よろこびました)】


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自分も酷い目にあったのをさておき、長兄を案ずるようになった、とは、叔父さん!という、事情から、涙をこらえられなくなったイフキカミは、一族の同輩ソサノヲと、共に泣きあったのです。
馬を降りて、ソサノヲの、手を引き起こしました。
一族の団結で、御上の威光に沿うには、後の忠義になるような、手柄をたてれば、疑いも晴れるでしょう。
私に協力して、一途に、マスヒトを討てばマメなのです、と。
相連れあって宿ったサダノミヤ(現島根県佐太神社)で、作戦を定めてハタレの黒幕も、シラヒトとコクミも、オロチ達も、討ち治めたと云う顛末をアメに告げたので、タカマでは、弓弦を打ち鳴らしてよろこびました。

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以前「〜その144〜」で若干ふれていますが、10アヤの解説をするときにまたやろうと思っています。
最初の地図の右端にあるのがサダノミヤです。

佐太神社
35.508894,133.004136

この付近は縄文時代にはすでに人が住んでいたようです。

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昨日、都立工芸高校の教員を名乗る人から電話がありました。
もう、6年も前から、私を学習支援に使って、という話をしていたのですが、役所から一方的に任命された奴でないと嫌だ、といって拒否されていたのです。
直接、現場の教員とはお話ができて、多くの理解は得られていたのですが、去年あたりから、コロナを理由にしたりして感触が悪くなっていました。
それが、今回電話してきた人はどうも、東京都の「交渉人」と思われる人だったのです。
弁護士の資格を持っていると思われるほど、私の法律論に、立板に水、といった感じで受け答えするではありませんか。
私は、思わず嬉しくなってしまいました。
いやー、オレもやっと認められたナー、とか思ったものです。
もう、6年も前になりますが、当時の工芸高校の校長と話をして、インターネットには何を書いても良い、という了解をとっていたのですが、これまでは控えめに褒めるだけしか書いていませんでした。
昔、シドニーポワチエだったかの、「交渉人」という映画があったのを記憶しています。
それはテロリストのいる現場で、直接犯人と交渉する役目の人が題材でしたが、それが今、交渉人がでてきた! これは東京都も長くない、という現れで、態度だけは強気にしておかないと、いざ、体制が崩壊したときに何言われるかわからんぞ! という現れなのです。

もしかして、教育関係者というのは、いま世界中で話題になっているコロナ詐欺を隠れ蓑にした児童誘拐団と関係しているのかもしれません。
私は、これまで、日本国には安寧秩序をまもる権限は無いが、東京都にはその権限はある、として、日本国が崩壊しても、東京都は残るだろうと予測していました。
しかし、コロナ詐欺の利権の取り合いで東京都と日本国が争っている現状では、支える団体の規模から、日本国に歩があります。
満州以来の東朝鮮政府は下野しますが、日本国は残るかもしれない、という状態になってきたのです。
原理的に、東京都は外交チャネルは持てないのですよ。

まあ、出雲の千家以来の一大事、KKとの縁組が吉とでるか、凶とでるか。
もしかすると、もしかするかも・・・
なんか、遠ざかっていると思われたシベリアが近づいているのかも☆


さて、ホツマツタヱに関するご意見ご要望、いちゃもん、文句、NGのあるかたは掲示板のほうに書いていただければ、うちのヱが対応します。
http://hot-uma.bbs.fc2.com/